新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

アベンジャーズ:ラスト・ホワイト・イベント感想

アベンジャーズ:ラスト・ホワイト・イベント (MARVEL)

 

 

概要

以前紹介した「アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド」の続編である今作。前作ラストに名前が判明したナイトマスクの存在により「ニューユニバース」との繋がりが明かされました。

 

ニューユニバースとは?

  そもそも「ニューユニバース」ってのはなんなのか?

「ニューユニバース」は1986年にマーベル25周年企画で立ち上げられたレーベルです。リアルな世界観を重視した「ニューユニバース」は「ホワイト・イベント」と呼ばれる現象をきっかけに誕生した超人類たちを主人公にした作品でした。企画はコケて黒歴史っぽいポジションにいたのですが、今作ではそんなニューユニバースからスターブランドなるキャラクターが登場します。

 

今作でも奴が登場!

  そして今作でも暗躍するエクス・ニヒロ!前作で地球に射出された創生爆弾(オリジン・ボム)の影響で"地球に"意識を宿らせようとするエクス・ニヒロ。爆弾はそれぞれ「自意識」「摂食行動」「自己修復」「意思疎通」「進化」「自己防衛」という生命体が当然持つ機能を持っておりそれぞれ意識体が誕生したり子どもが誕生したりします。アベンジャーズの面々はそんな存在にそれぞれ潜入や教育など四苦八苦します。

 

まとめ

  読んでて楽しいのはシビル・ウォー周辺のようにドロドロしていないところでしょうか?話自体はビルダーズやホワイト・イベントとややこしいですが、ヒーロー間の関係は良好なのが良いです。また、周囲にバレていないもののスパイダーマンがすでにドクオクだったり、キャロルがキャプテン・マーベルだっだりするのも近年のコミックス感があって素晴らしいです。残る「インフィニティ」の発売が楽しみです!

 

 

アベンジャーズ:ラスト・ホワイト・イベント (MARVEL)

アベンジャーズ:ラスト・ホワイト・イベント (MARVEL)

 

 

至高の魔術師(予定)参戦!

ドクター・ストレンジ (字幕版)

ドクター・ストレンジ」(原題 Doctor Strange) 主演 ベネディクト・カンバーバッチ

 

 

あらすじ

  天才だが傲慢な神経外科医スティーブン・ストレンジ。ある日彼は交通事故に遭い医者の命ともいえる両手の自由を失う。スティーブンが藁にもすがる思いで訪れたのはネパールの僧。スティーブンはその僧たちのトップである女性エンシェント・ワンに才能を見出され、魔術師としての修行を開始する。

 

  根本は逸らしますがネタバレもあります

  コミックスでのDr.ストレンジの活躍は僕の過去記事を参照していただきたいと思います。今回は映画メインの感想。

 

MCUに新登場!魔術系ヒーロー!

  ヒーローのオリジンとしては非常に上手くまとめられており、さすがMCUと言わざるを得ない出来でした。ぶっちゃけ隠せてなかった(隠してなかった?)のはDr.ストレンジが使用したアイテム「アガモットの目」の正体。正体は終盤で明かされましたが、ある程度コミックスもしくはMCUの今後の展開を知っている方はまぁ予想がつくシロモノ。というか今までで一番分かりやすいかもです。そして今作も定番通りエンドロールの後に追加ムービーがあります。でも最近のMCU作品の追加ムービーはこのパターンばっかりですね、正直始めの方の別作品の伏線を出していた時の方が好きでした。オマケのゲストヒーローとしてはストレンジと一番関連付けやすいということで選ばれたのか、現状化学と一番遠いであろう彼が登場しました。

 

魔術だからといって動かない訳ではない!

  しかしそれよりなにより、語らずにはいられないのが目まぐるしく動き回る魔術バトル!!CMを観たことがある方は分かるでしょうが街並み全てがぐるんぐるん動き回り壁が地面になり地面が奈落の穴になり、空間はヒビが入り時間は操られ…ととにかく凄いです。ディズニーでこのアトラクションあったら絶対人気出る感じ、でも3割くらいは酔う感じ。そしてラスボスにはDr.ストレンジには欠かせないあのキャラクターが!いやーやっぱりDr.ストレンジのヴィランと言えば奴ですよね〜、そう!ドルマムゥ!

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でっかい燃えてるやつがドルマムゥ                「Marvel Unlimitedより引用」

 

映画版の奴は見た目が全然違いますが、戦い方は結構凝っていて面白いです。多分最後の方はドルマムゥさんも泣きたくなってた。ただ、その代償としてか、人間としての敵であるカエキリウス戦があっさりしていたのがちょっと残念でした。

  そういえば、Dr.ストレンジのヒロインであるクリスティン・パーマー、彼女はナイトナースだと思うんですが、そうするとNetflixシリーズのクレアはナイトナースじゃないんですね…

ずっとクレアがナイトナースと思っていたので軽く衝撃。

 

まとめ

新しく登場したヒーローDr.ストレンジ、今作もまた魅力的で、MCUの世界をまた一つ広げてくれました!

 

 

 

ハルク:フォール・オブ・ハルクス/ワールド・ウォー・ハルクス感想

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「Marvel Unlimitedより引用」

 

 

概要

今月のマーベル・マスト・リードシリーズは「ハルク:フォール・オブ・ハルクス/ワールド・ウォー・ハルクス」です。本当は昨日投稿したかったのですが予想以上に大ボリュームで読むのに2日かかってしまいました笑

実は、マーベル・マスト・リードシリーズの第1弾に「ハルク:レッドハルク」というコミックスが発売されており、本誌はその続編にあたります。「ハルク:レッドハルク」て突如として登場し、ソーやウォッチャーなどの大物キャラクターを蹂躙した謎の"赤い"ハルク、その正体が明らかになるストーリーでもあります。

 

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レッドハルクは誰だ?

ぶっちゃけた話、アメリカ本国で連載されていたのはもう何年も前、さらにRed Hulkで検索すれば一番上に正体が出てくるし、なんならハルクより理性的だったためアベンジャーズに加入していた時期もあるため今更正体もなにもないのですが、今作の脚本を書いたのがミステリー仕立てに定評のあるジェフ・ローブという方だそうで、話の作りが上手く、正体を知っていても「レッドハルクの正体は誰だ?」というストーリーに惹きつけられます。

 

活躍!大勢のハルク!

  そして見どころはなんといってもハルクたちの大活躍!タイトルにハルクスとある通り今作には様々なハルクが登場します。レッドハルクだけではなく我らが緑色のハルクはもちろん、機械製のハルク、シーハルク、レッドシーハルク、アース8009から来たシーハルク、エィボムといった正当な(?)ハルク達が大暴れします。さらに、それだけでは飽き足らずヴィランチームインテリゲンチャが用いたカテクシス光線の影響でアベンジャーズX-MENファンタスティック・フォーにまでハルクの波が訪れます。カテクシス光線に当てられたのはキャプテン・アメリカ(バッキー)、ソー、Msマーベル(キャロル)、ストーム、サイクロップスアイスマン、シング、ヒューマントーチ、インビジブル・ウーマン、スパイダーマンウルヴァリンデッドプール錚々たる顔ぶれ。そのメンツがでっかくなってぶつかり合うんだからその迫力は物凄いです。

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                         「Marvel Unlimitedより引用」

しかし一番燃えるのは最終決戦ハルクvsレッドハルク、やっぱハルクはバナーの緑色じゃないと!そう感じることが出来るほどのハルクの強さ!圧倒的です。緑色ハルクが理性的なのも見どころだったりしますね。

 

 

 

ホークアイ:リトル・ヒッツ感想

ホークアイ:リトル・ヒッツ (ShoPro Books)

 

 

あらすじ

クリント・バートンの過去の恋人が勢揃い!その時ケイトは……?

女難に水難……二人の”ホークアイ”に今日もまたトラブルが降りかかる!

 アベンジャーズのメンバー”ホークアイ”ことクリント・バートン。弓の名手ながら普通の人間である彼の活躍を描いて、日本でも好評を博した『ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン』の続刊が登場。

 今回はホークアイを巡る3人の美女(ブラック・ウィドウ、スパイダーウーマン、そして前妻モッキンバード)が新たに登場して物語に花を添える一方で、1巻に登場したロシア人地上げグループとの抗争が意外な展開を迎える。さらに2014年のアイズナー賞を受賞した傑作エピソード「ピザ・イズ・マイ・ビジネス」を収録した必読の第2巻!

本書より引用

 

概要

以前紹介した「ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウエポン」の続編である本作。

 

 前作と同様マーベル・コミックスのおしゃれ枠(勝手に任命)として味のある絵で展開されます。

 

ヒーローだって、日常はこんな感じ

ストーリーも前作と同様アベンジャーズであるホークアイのヒーローじゃない日が描かれています。今作も前回と同様アンテナ修理をしたりハリケーンの被害にあった人を助けたりと日常感溢れています。本巻ではホークアイのクリント、ホークアイのケイトだけでなく、ブラック・ウィドウ、モッキンバード、スパイダーウーマンも登場。ちょい役ですがスターク、ウルヴァリンスパイダーマンも出てきました(本当にチョイ役、ドラマの話して終わり)。

 

注目はピザ犬の冒険

  そして今作の注目はなんといっても第11話"Pizza Is My Bussiness"(邦題 ピザ犬の冒険)。2014年のアイズナー賞を受賞したピザ犬の冒険は前作で拾われ、共に生活している犬のラッキーが主人公の作品。「犬の視点」であることに重点を置いているため人間の言葉が途切れ途切れしか理解できなかったり、ピクトグラムを駆使した描写で描かれています。それでいながら物語の展開がよく分かる素晴らしい出来となっています。

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                       「Marvel Unlimitedより引用」

 

まとめ

ポスターに出来てしまいそうなほどおしゃれな画風でありながらアメコミとしても魅力いっぱいの本作、アメコミに興味があるなら是非!手に取ってみてください!

 

 

ホークアイ:リトル・ヒッツ (ShoPro Books)

ホークアイ:リトル・ヒッツ (ShoPro Books)

 

 

サンダーボルツ:シビル・ウォー感想

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「Marvel Unlimitedより引用」

 


概要

 二ヶ月に一回届くシビル・ウォーのクロスオーバーシリーズ、二ヶ月に一回言っておりますがその暗いストーリーライン故か読み始めるまでに時間がかかります。今回も平常通り遅れに遅れやっと読みました。

  ちなみに今月号はクリスマスプレゼントなのかシビル・ウォー本編の塗り絵が同梱されておりました。

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  この塗り絵、なんと「サンダーボルツ:シビル・ウォー」とほぼ同じ厚さという大ボリューム。しかも未翻訳というおまけ付きなのが粋です。

 

ヒーロー志願者?主人公はヴィラン

 そして本編はサンダーボルツの物語。ですがそもそもサンダーボルツとは何者なのか?サンダーボルツとは元ヴィランで構成されたヒーローチームです。「ヴィランのヒーローチーム?なんだ、じゃあスーサイド・スクワッドと一緒じゃないか!」と思ってしまいがちなサンダーボルツ、マーベルユニバースにも過去ダーク・アベンジャーズがおり、それと同じとも思われてしまうかもしれません。しかしサンダーボルツはスーサイド・スクワッドやダーク・アベンジャーズとは異なり「本心からヒーローを志すヴィラン」であるという特徴があります。

  本誌で活躍するサンダーボルツのメンバーはバロン・ジーモ、マッハⅣ、ラヂオアクティブマン、ブリザードジョイスティック、ソングバード、フィクサー、アトラス、スマグラー、ソーズマン。日本では有名ではないかもしれませんが、ラヂオアクティブマンやフィクサーなどはヴィランとしてゲームにも登場しているキャラクターです。しかし注目はなんといってもバロン・ジーモ。映画「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」でも黒幕として登場した彼はコミックスでは上記画像のようなマスク姿のキャラクターです。

  バロン・ジーモ…というよりサンダーボルツ全員に言えることですが、彼らに常に付きまとうものに”疑惑”があります。そりゃそうです、元ヴィランですし。本誌では彼らは疑われながらも正義を貫く姿が描かれるのです。中でもバロン・ジーモはキャプテン・アメリカと深い因縁にあります。本誌のバロン・ジーモの本名はバロン・ヘルムート・ジーモ、彼は2代目で、初代はヘルムートの父であるハインリッヒ・ジーモです。ハインリッヒ・ジーモは戦時中バッキーを殺害し、キャップを凍らせた原因を作っています。もう因縁バチバチです。そんなバロン・ジーモなのでキャップの信頼を得るために活動するのも一苦労なわけです。

 

  新たなヒーローのポジションを確立したサンダーボルツの活躍、非常に楽しめました。

 

 

コミコンが日本にやってきた!

  12月2日から4日にかけて開かれている東京コミコン。アメコミの祭典であるコミコンの日本初上陸という記念すべきイベントに参加して来ましたので感想を述べたいと思います。

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  僕が参加したのは本日12月3日の部。会場は幕張メッセです。幕張メッセ、意外と久しぶりでした。大学1.2年生の頃はワンフェスやらなんやらにも行っていたのですが、交通費の高さもありだんだんと疎遠になっていました。

  さて、それはともかくとして。僕は11時ごろに幕張に到着したのですが、幕張には結構な人が、これは期待できるっ!と思いきや同日に「2.5次元フェス」なる奇妙なお祭りと「髑髏祭り」という強烈な名前のお祭りが幕張メッセで開催されていたそうで、コミコン会場に辿り着く頃にはガラガラになっていました。「え…これ…大丈夫?」と不安な思いを胸にコミコン会場へ入るとそこにはたくさんの人が!よかった〜!

  会場入口には僕の中で不動の1位である名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムマシンであるデロリアンナイトライダーのキットがお出迎えしてくれました!

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会場内は大きく分けてワーナーのバットマンVRが体験出来たりするブースやバイオハザードの最新映画情報やゲームの試遊が出来るコーナー、エアガンの射撃体験が出来るブースなどが立ち並ぶいわゆる「企業ブース」と言われるポイントとグウェンプールの表紙などを描いたグリヒルをはじめとするアーティスト陣やアメトイショップのブースが並ぶ「個人…?でいいのかな?ゾーン」と言われるポイント、そしてステージ、スタン・リーやホークアイ役のジェレミー・レナー、ネビル・ロングボトム役のマシュー・ルイスなどスペシャルゲストのサイン・撮影会コーナーに分かれており、その場所その場所で雰囲気も大きく違っておりました。

 ワンフェスなどと雰囲気はすごく似ているため、幕張のそういったイベントに参加したことのある方は非常にイメージしやすいかと思います。しかし!大きく違うのは外国人率の高さ!多分ですが3〜4割は海外からの参加者だったのではないでしょうか?その影響か会場内は日本でありながら海外のニオイに包まれ、放送や客引きも日本語、英語、カタコト日本語が飛び交っていました!そしてこういったイベントに欠かせない存在「コスプレイヤー」の皆さんのコスプレもトルーパーやキャプテン・マーベルスパイダーマンジョーカーなど、コミコン感溢れるコスプレの数々でした!

  個人的に印象的だったのはサトシ…いえ、めちゃくちゃ強そうなAshとその彼女と思われるめちゃくちゃ美人でナイスバディのピカチュ…Pikachuや「キャプテン・アメリカ:ファースト・アベンジャー」でキャップと共に宣伝活動をしていたキャプテン・アメリカ・ガールズのコスプレの方々でしょうか。

  多かったのはデッドプールスパイダーマンジョーカーあたりですかね?やっぱりそこらへんは人気ですね。

 

  バットマンVRの体験は整理券配布が終了しており、出来なかった心残りなどはありますが、それを差し引いても有り余る満足感!展示物もCW系列のドラマ「フラッシュ」で実際使われたスーツやDCEUで実際使われたバットスーツなど豪華かつ見ているだけでテンションが上がります!

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 そしてなにより、どのブースを見てもアメコミや映画のキャラクターが並び、周りがみんな何か分かって反応しているというのは嬉しいものです!未だ全く知らない人とかも多いコンテンツであるからこそ、その喜びは何倍にも膨れ上がります!

  すでに来年の開催も検討されており、会場規模もより大きくなって、パワーアップして帰ってくるようですので、今から楽しみです!

ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン

ホークアイ:マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポン (MARVEL)

 

 

あらすじ

 スーパーヒーロー・コミックの枠を超えたスーパーヒーロー・コミック、日本初上陸!

 世界的に大ヒットを記録した映画『アベンジャーズ』(2012)で一躍注目を浴びた”ホークアイ”ことクリント・バートン。叩き上げのヒーローである彼が守るのは「正義」と……そして「屋上での美味いバーベキュー」だった!ヤング・アベンジャーズの一員ケイト・ビショップを巻き込んで、地球最強のヒーローの休日に何かが起こる!?『イモータル・アイアンフィスト』の名コンビ、マット・フラクションとデイビット・アジャがお届けする、マーベル・ユニバースきっての弓の使い手の新たな冒険譚。クリントとケイト……二人の射手が集まれば、トラブルも倍増する!?日本初上陸の”マーベル・ナウ!”最新作を堪能あれ!

 さらに、クリントとケイトの初邂逅を描いた『ヤング・アベンジャーズ・プレゼンツ』#6も同時収録。彼女は学ぶ—「ただ欲しがること」と「自分で勝ち取ること」には天と地ほど違いがあると……。

本書より引用

 

概要

   マーベル・ナウ!の冠を持つホークアイ単独誌「ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン」を読みました。

  2014年に発売していた本誌、なんとアベンジャーズX-MENを差し押して一番最初のマーベル・ナウ!邦訳誌だったりします。僕としてもずっと気にはなっていたのですが、メインストーリーとの繋がりの薄さから今まで手を出さないでいました。

 

主人公はホークアイ…でも…?

  このシリーズで主人公を務めるのは「ホークアイ」です。ただし、登場するホークアイは2人います。1人は、映画では開催目前の東京コミコンでの来日が決定しているジェレミー・レナーが演じたクリント・バートンとしてのホークアイ。映画では「アベンジャーズ」での洗脳された残念な印象が「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」でのワンダとの名シーンや「シビル・ウォー」での登場シーンで見事かっこいいキャラクターへと進化したクリント・バートン。コミックスではアイアンマンのヴィランとして1964年に登場。その後ビジランテとして活動を始めるもこれまたヴィランとして活動していたブラック・ウィドウにそそのかされアイアンマンと数度にわたる対決。それを経て1965年からはアベンジャーズとして活躍しています。

  一方もう1人のホークアイはケイト・ビショップ。ヤング・アベンジャーズのメンバーとして2005年からデビューしたお嬢様で、当時死亡していたクリントに変わりホークアイの称号を受け継ぎました。

 

描かれるのは日常

  本誌では、そんな2人のホークアイアベンジャーズとしてではない休日のドタバタな一幕と、ニュー・アベンジャーズでローニンとして活動するクリントとケイトの初邂逅が掲載されています。

  休日のドタバタな一幕とあってこのストーリーは「家賃の増加によってできなくなってしまうご近所さんとのバーベキューを守るための戦い」だったり「色々な特殊効果弓矢に貼るラベルを買いに行くところから巻き込まれる事件」だったりと、普段世界を守っているアベンジャーの1人とは思えない、でもクスリと笑える事件が描かれます。

  本誌で僕が非常に気に入ったのはホークアイ#1から3まで担当していたデイビッド・アジャの絵。これがなんともいい味を出しているのです。なんとなく、ヨーロッパの新聞に載っているイメージがある彼の絵は、本誌を文庫サイズにしてカフェで読んでいると非常に絵になる感じがしてとても好印象です。

 

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                        「Marvel Unlimitedより引用」

 

アイズナー賞を2年連続受賞した名作、オススメです。バックグラウンドがなくても十分楽しめるのも良いです。

 

 

ホークアイ:マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポン (MARVEL)

ホークアイ:マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポン (MARVEL)