新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

親子の愛に、時間とサイズは関係ない

アントマン&ワスプ MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

 

アントマン&ワスプ」(原題 ANT-MAN AND THE WASP) 主演 ポール・ラッド

 

 

あらすじ

  シビル・ウォーの後、ヒーロー達の一部は犯罪者となった。犯罪者達の何人かは、そのまま反旗を翻し続ける道を選び、何人かは国と取引をし、自宅軟禁される道を選んだ。

  軟禁が終了する3日前の事だった。風呂に入っていたスコットは突如、量子世界の夢を見る。そして、その夢には戻ってくることのなかった女性、ホープの母ジャネット・ヴァン・ダインが出てきた。

  その事をすぐに連絡するスコット。 スコットを介してジャネットを救おうとする2人。しかし、そこに2つの思惑が介入する。1つは闇市場の重鎮バーチ。彼は量子研究ラボを盗み取り、大金を得ようとしていた。そしてもう1つは謎の女性ゴースト。目的は不明だがバーチと同じく、ラボを欲していた。3つの思いが交錯する中、事態は混乱を極めてゆく……

 

概要

  さて、MCU最新作「アントマン&ワスプ」です。久々に速攻で観に行くことが出来ずモヤモヤしておりましたが、やっと観ることができました。

  さて、あの衝撃的なインフィニティ・ウォーに続いたMCU作品として、どう繋げてゆくのかと期待の膨らんでいた今作、まぁトレーラーで何となく分かっていましたがサノスが来る前のお話でした。

 

どんな話?

  今作で描かれるのは…世界の危機とはほぼ無縁なストーリーでした。出てくる3つの勢力はどれも世界を転覆とか考えておらず、それぞれがそれぞれの目的があってラボの争奪戦を繰り返します。あ、さっきからラボを盗むとか争奪戦とか書いていますが、ラボの権利とかではなくマジにラボの争奪戦をしています。だってほら、これ、アントマンですよ?そりゃラボだって縮小化しますよ!。

 

  まぁそんなお手軽ラボを取り合う訳ですが、上記の通り皆が自分の為に取り合っているので、明確な巨悪なる存在が存在しておりません。まぁ強いて言えばバーチはヴィランですが、スーパーヴィランとは程遠い存在、Netflix系列のヴィランよりしょっぱいです。なんなら唯一特殊能力を持っていない勢力ですからね。

  さて、そんなもんですからスーパーパワーとスーパーパワーの超ぶつかり合い!という感じではないのが今作。もちろん、縮小アクションもゴーストのフェイズアクション(実態したり透けたりできるのよ)も素晴らしいですが、メインはそこでは無いですね。時間制限がある中どうするか!?とか、FBIが家に来ちゃうからヤバイ!(自宅軟禁中に外に出てるので)といった所が大きいです。だからノリは変わっていないですが、内容は1と結構違いますね。

 

  さて、1とは大きく違うと言いましたが、色々グレードアップして帰ってきている事には間違いない今作。ルイスら3バカも相変わらず登場し、例のめっちゃ喋る奴も健在です。

 

 コメディ要素も減りはしたものの健在。自白剤のくだりとかめっちゃ笑えます。

  そしてアクション、これまたグレードアップが半端じゃないです。シビル・ウォーでお披露目した巨大化メインかと思いきや縮小に磨きがかかっていました(もちろん巨大化もするよ)。

 

ついにヒーロー化ワスプ!

  やっぱり大きいのはワスプの存在。羽が生えてブラスターが撃てるってだけで見栄えが全然違います。一方のスコットはスーツの不調で小学生みたいになったりしてるしね。そしてその2人(とルイス)が繰り広げるカーチェイスがまた面白い!カーチェイスってだけで映画って結構映えますけど、この世界のカーチェイスは車が縮小しますから!自分の車を縮めて体当たりを回避したり、敵のバイクを縮小化したり、でっかくなったペッツをぶつけたり…次の動きが予想出来ないのが見ていて本当に面白いです。

  そして1番!1番グレードアップしていたのが何を隠そうスコットのキャシー愛もうこれに尽きます。100年経とうがキャシーを忘れないと豪語するスコット。まず登場シーンがキャシーと遊んでいるシーンから。しかも内容が超楽しそう。最高のパパです。そしていつの間にか身につけていた手品は軟禁されていながらもキャシーを楽しませる為。しかもめっちゃ上手い。しまいには敵に捕まっている時にキャシーからの緊急電話が!スコットは頼み込んで電話に出させてもらえます。まぁ、緊急の内容は"靴がない"なんて物ですが、この電話を脱出に活かそうとなんてしません。だってキャシーがピンチだもんね!自分が捕まってるかなんて関係ないよね!

 

 

  

  ここからネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

  そして、今作の1番重要シーンは全て終わった最後にありました。まぁ、逃れることは出来ません。その時が来るシーンです。

  最後のシーンはスコットが再び量子世界に飛び込む所から始まります。とある事情があっての事です。しかし実寸大の世界ではハンク、ホープ、そしてジャネットがスコットをサポートしているので危険は少ないでしょう。

  量子世界に飛び込むスコット。あっさりと目的を達成し、元に戻ろうとします。しかし、カウントダウンの途中、外からの通信が途絶えます。外にいた3人は、消滅していました。

  タイタンに残されたアイアンマンがピンチと思われていましたが、スコットはさらに上を行く危険な状態で取り残されてしまいました。

 

監督曰く

・スコットはサポートがあったので元に戻るためのディスクを持ってきてはいない

・キャシーらは不明

らしいです。

 

そして、ファンの予想では

ジャネットの

「時間の渦に飲み込まれないように」

というセリフから時間を遡るのではないかと囁かれているそうです。

 

果たして真実はどんなものか、この先も目が離せません。

 

 

 

【アメコミ感想】Ms.マーベル:スマホ世代とか言われても

Ms.マーベル:スマホ世代とか言われても (MARVEL)

 

 

あらすじ

 インヒューマン遺伝子を発現させる「テリジェン・ボム」を浴びた瞬間、ジャージーシティに住む16歳のムスリムの少女、カマラ・カーンの人生は一変した。

  平凡な高校生だった彼女は、夢にまで見たスーパーパワーを手に入れたのだ!

  悩み多き日常の中、周囲の人々のために立ち上がった彼女は、憧れのヒーローにあやかり、Ms.マーベルを名乗る。だが彼女の情熱にもかかわらず、正義の道は平坦ではなかった……。

  鮮烈なデビューを飾った新世代ヒロイン、第2弾登場!

 

 本書より引用

 

前作

 

概要

 さて、新世代ヒロインシリーズとして展開されたMs.マーベルの最新刊が発売されました。待ってたよぉ〜。来月グウェンプールが3巻、4巻同時発売する事を考えれば、悲しい需要の差を感じます。最後の1人のリス子ちゃんことスクィレルガールが1巻しか出てない事を考えれば2巻が出てくれて本当に良かった。

 

VSインベンター

  さて、今回も前回に引き続きトリ頭インベンターさんとの対決が描かれます。インベンターさんアニメ化もしてるからね、フューチャーアベンジャーズで。

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                     「Marvel Unlimitedより引用」

  エジソンのクローンである鳥のインベンター。彼の目的は攫った若者達を電池として利用することです。上の画像でカプセルに入ってるのが電池になってる若者たちね。インベンターは若者を使ってロボットを動かしたりします。エジソンだからかは不明ですが、しっかりカマラを研究しており、親友のナキアを電池にしたり、カマラの細胞に呼びかけて能力を封じたりしてきます。

 

本作のテーマ

  しかし、なにより大切な今作の主題、それはは"若者"の考え方です。本書についている解説書によると、現在、アメリカにおけるコミック読者層は30代がメインだそうです。そんな中で生み出されたのが、映画作品を見て興味を持った若者を取り込むためのキャラクターMs.マーベルです。その為、カマラはインヒューマンとキャプテン・マーベルという歴史の長いワードでありながら完全に新しいキャラクターとして仕上がっています。そして、そこで展開される物も、"若者に共感を呼びかける事ができ"、かつ"現在の読者層に世代の考え方の違い"を知らせるものになっています。

  では、具体的にどう描かれているのか。例えば、今作で電池になった若者達は、実は自ら望んで電池になっています。何故かというと、彼らは自身に価値がないと考えているから。世間の若者叩きを鵜呑みにして、その考え方はどんどん加速してゆきます。人口密度はとっくに限界に達しているこの世の中で、価値のない自分達が世間に、社会に貢献するためには動力源(=電池)になるしかない、と考えてしまっているのです。

  もちろん、全員が全員そういう訳ではないでしょう。ですが、スマホで簡単に色々な失敗談を見る事で、自身の価値を見失い、自分に世界は変えられないと考えている若者が実在するのもまた事実です。インベンターはそこに漬け込み、一方でカマラはその考え方を打ち破る存在として描かれるのです。

 

カマラを彩るヒーローたち

  さて、少し難しい話はここまで。もちろん、これはアメコミなのですから、コミックスとしての楽しさも十分に描かれています。今回の見どころは1人じゃなくなったヒーローとしてのMs.マーベルです。例えば、チームアップとしてウルヴァリンが登場して喜んだり。

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                      「Marvel Unlimitedより引用」

ストライク・フォースで遊んでいる方なら思った事があるかもしれません。

「何故ロックジョーと一緒に登場するの?」

それも今作で明かされています。

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                     「Marvel Unlimitedより引用」

ウルヴァリンはスポット参戦の仲間ですが、ロックジョーはガッツリと共闘してくれます。

足置きマットジョー(下の画像)好き。

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                      「Marvel Unlimitedより引用」

 ちなみに、ウルヴァリンはカマラを結構気に入っており、共闘後にはジャイロ(ギリシャ料理、羊なのでカマラも食べれる)を奢ってあげたりしてます。しかもジャイロ食べてるところを写メってキャップに送ってますからね。もちろん、新しいインヒューマンを見つけたという報告のためですが、キャップですら人嫌いのウルヴァリンがこんな事をする事に驚いています。

 

  今作で一応インベンターとは決着がついてしまっているので、3巻が出るか微妙なのが残念なところ、頼むから出て欲しいです。3巻はロキたん登場しますからね。

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                          「Marvel Unlimitedより引用」

Ms.マーベル:スマホ世代とか言われても (MARVEL)

Ms.マーベル:スマホ世代とか言われても (MARVEL)

 

 

 

【アメコミ感想】デス・オブ・ウルヴァリン

デス・オブ・ウルヴァリン (MARVEL)

 

 

 

あらすじ

一世紀をも超える時間を、ただひたすらに戦い抜いてきた男、ローガン。世界最強の称号をほしいままにしてきたウルヴァリンに、ついに最後の時が訪れる。彼を狙う刺客の群れを放った黒幕とは、そしてその目論みとは?不死身の男、ウルヴァリンの最期を描き、コミックスシーンの話題を独占した注目作!

 

本書帯より引用

 

 概要

  というわけで、久々のアメコミ感想です。今回ご紹介するのは「デス・オブ・ウルヴァリン」。その名の通り、あのウルヴァリンの最期を衝撃的に描きます。

 

 始まり

  今作の物語はウルヴァリンにヒーリングファクターが無くなったところから始まります。

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                        「Marvel Unlimitedより引用」

これにより回復能力は一般男性と同等になり、さらに爪を出す時に突き破る皮膚も治らないため、そこから細菌が入って心内膜炎を引き起こす可能性が高くなってしまいます。

 

  時を悪くして、そんな時にある男からウルヴァリンの生け捕りの懸賞金がかけられます。当然のように動き出すヴィラン達。元妻のヴァイパーや永遠のライバルセイバートゥース、レディ・デスストライク、呉宮といった、ウルヴァリンに深い関わりのあるキャラクター達が襲いかかってきます。

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                     「Marvel Unlimitedより引用」

 

 

ここから先はネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

  やがて、ウルヴァリンの生け捕りを指示した人物が明かされます。そいつの名前はエイブラハム・コーネリアス…ローガンの骨格にアダマンチウムを注入した科学者その人でした。

  そして、ウルヴァリンは単身、コーネリアスの元へ向かいます。

 

 

  物語としては複雑さを撤廃し、シンプルに作られていました。しかし、だからこそウルヴァリンのラストのあっけなさ、衝撃がキラリと光ります。ウルヴァリンの最期は…溶解したアダマンチウムに包まれての死亡でした。

 

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                       「Marvel Unlimitedより引用」

 

まとめ

おおよそヒーローとは思えないラスト。仲間や愛したもの、愛してくれた人は周囲におらず、1人佇んでその長い命の炎を燃やし尽くしました。しかし、表情こそ描かれていないもののきっと満足げな表情を浮かべていたのではないでしょうか。さらに言えば、あのウルヴァリンの最後の相手は非戦闘員である科学者というのもなんとも皮肉的というか、哀しみ深いです。

 

  切なさと男の生き様と、哀しみに溢れる素晴らしい1作でした。

  

 

 

デス・オブ・ウルヴァリン (MARVEL)

デス・オブ・ウルヴァリン (MARVEL)

 

 

 

 

【アメコミ感想】グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた!

グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた! (MARVEL)

 

 

 あらすじ

なりゆきでこっちの世界にオジャマしてしまったグウェンプールは、なりゆきでモードックの手下にされたものの、なりゆきで面倒なモードックを宇宙にポイして、なりゆきで一味のリーダーに!

なりゆきで生まれ、なりゆきに生きる、アドリブ上等の破天荒ヒロインが帰って参りました!

本誌紹介文より引用

 

概要

久々のアメコミ感想です。本日紹介するのはあのグウェンプールの2冊目。「Ms,マーベル」「スクィレルガール」を差し置いて1人だけ続編発売からの彼女の人気っぷりが伺えます。

 

  一巻の感想は上のリンクから見ていただくとして…今回ではモードック(モードックが作ってグウェンプールがリーダーになる事になった傭兵チーム)の面々と共に一巻で戦ったイカ星人との再戦を描きます。

 

破天荒の被害者たち

   前回ではソー(ジェーン)の本名を叫び彼女を怒らせた彼女ですが、今回も変わらず懲りずにヒーローの正体の口を滑らせます。今回の被害者は彼

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                「Marvel Unlimitedより引用」

アルティメットユニバース出身のスパイダーマンこと、マイルズ・モラレス君です。スパイダーマンといえばアイデンティティ隠してる系ヒーローの代表キャラクター、マイルズ君もピーターと同様、それなりに正体を隠しています。そんなんなのにあっさりバラす(手の形がウェブを打ってる)もんだから、そらこんな顔にもなりますわって話ですね。

  ちなみに、マイルズ君と1話丸々絡む割にイカ星人戦にはマイルズ君は全く関係無かったりします。この回はグウェンプールは本題のモードック(チーム名)の仕事を忘れてマイルズと絡んでたって話です。なんやそれ。

 

VSイカ聖人

  さて、本題のイカ星人戦ですが、ゴリゴリの戦闘という感じではありません。モードック(チーム)の雇い主ビンセントの正体の秘密や、イカ星人と組み始めたNYPDとの関係などのシチュエーションを活かしてどう切り抜けていくか…的な展開がメインとなります。ちなみに、イカ星人編でもグウェンプール節は炸裂しまくり。どうせモブだからと善良な市民を殺そうとしてみせたり、警察のうちの1人に名前を聞いて

「もうモブじゃないから大丈夫よ!また会えるわ!」

と言ったりと自由気ままです。ヴィランでありモードックの一員でもあるバトロックがカッコいいからか、グウェンプールの自由さは暴走の一途ですね。節度のあるヴィランとヒーローのはずなのにコミックである事を知ってるせいで禁忌を犯しまくるグウェンプールという対比が見事です。また、ほぼ全編グリヒル絵なのも好印象、グウェンプール普通に可愛いしね。

 

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                     「Marvel Unlimitedより引用」

モブじゃなくなった巡査

 

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                      「Marvel Unlimitedより引用」

カッコいいバトロックと可愛いグウェンプール

 

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ある意味おバカシーンプールボーイズ

                       「Marvel Unlimitedより引用」

 

まとめ

日本人受けしやすい絵柄で読みやすく、他のコミックとも繋がりが薄いのでこれだけで充分に楽しめるグウェンプールシリーズ、オススメです。

 

 

 

 

グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた! (MARVEL)

グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた! (MARVEL)

 

 

 

【アメコミ感想】ケーブル&デッドプール:青の洗礼

ケーブル&デッドプール:青の洗礼 【限定生産・普及版】 (MARVEL)

 

 

 あらすじ

それは、デッドプールにかかってきた一本の電話から始まった。

 

電話の主はワンワールド教会。愛と融和を唱える宗教団体が、お喋りな傭兵に何の用があるのか?

 

一本の電話をきっかけに、未来戦士ケーブルを巻き込んだ全地球規模の大事件が巻き起こる!

 

マーベルユニバース屈指の迷コンビ、ケーブル&デッドプールが主役を務める注目作、ついに邦訳!

 

本誌紹介文より引用

 

 概要

  映画公開をきっかけに大幅値下げがされたケーブル&デッドプールの一作目「ケーブル&デッドプール:青の洗礼」です。

 今作で描かれるのは、ファサードを巡る争い。

ザワークラウト、T-5、ゴーゴーという3人組が盗み出だしたファサードと呼ばれるウィルスは、顔を自在に変えられるようになる効果を持っていました。それを求めたワンワールド教会はデッドプールファサードを盗む事を依頼、一方でケーブルはファサードの危険性からその破壊を目論みます。

 

名コンビの始まり

  正直、この時点ではケーブルとデッドプールは完全に敵同士…というか目的の相違により対立しています。そんな状態からいかに奇妙すぎる絆に結びつけられるのか。ライターの腕が光ります。

  また、一応2人の状態を話すと、単独じゃないデッドプールはそこそこ大人しめ。少なくとも脳内の2人の四角枠は登場しません。そして癌である事を押されており、ワンワールドに協力するきっかけになったり、ケーブルのテクノ・オーガニック・ウィルスの症状を自身の癌と重ねているシーンなども登場します。

  そしてケーブルはというと、テクノ・オーガニック・ウィルスが取り除かれており(矛盾はしてないですよ。時間軸の違いです)、サイオニクスをウィルスの制御に割く必要が無くなった状態でスタートします。結果、えっぐいパワーを使いまくりです。海を越えてテレパスしたり、町の住人全ての思考を読み取ったりします。サマーズやばい。

 そんな2人が争うのだからまぁすごいってもんなんです。

 

  1200円で購入でき、満足できる作品である今作、「デッドプール2」を観てコミックスに興味を持った方、ぜひ買ってみてはいかがでしょうか!

 

 

ケーブル&デッドプール:青の洗礼 【限定生産・普及版】 (MARVEL)

ケーブル&デッドプール:青の洗礼 【限定生産・普及版】 (MARVEL)

  • 作者: ファビアン・ニシーザ,ロブ・ライフェルド,マーク・ブルックス,シェーン・ロー,パトリック・ジルシャー,小池顕久
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2018/05/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ケーブル&デッドプール:青の洗礼 (MARVEL)

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  • 作者: ファビアン・ニシーザ,ロブ・ライフェルド,マーク・ブルックス,シェーン・ロー,パトリック・ジルシャー,小池顕久
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  • 発売日: 2016/05/30
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ビッグな2発目、俺ちゃん再び!!

デッドプール2 (字幕版)

 

デッドプール2」(原題 DEADPOOL 2) 主演 ライアン・レイノルズ

 

 

あらすじ

  幸せな日々を送るデッドプールの生活は突如として失われた。ヴァネッサが帰らぬ人となり、ウェイドは悲しみに暮れた。ヴァネッサに再び会おうと死ぬが、彼女の目の前までしか行けず、生き返ってしまう。

「あなたの心は正しい場所に無いわ」

  あの世で待つヴァネッサの言葉通りに"心を正しい場所へ"導くため、デッドプールX-MEN入りを決意する。

 

 概要

  本日2018年6月1日より公開開始「デッドプール2」です。前回より登場キャラクターの知名度も上がり、相変わらずさも健在だったアクションコメディ作品でした。

  今作から登場するビッグネームは3人。ケーブル、ドミノ、そして…ここは伏せておきましょう。

 

新登場!魅力的なキャラクター達

ケーブル

  ケーブルといえばメサイアシリーズでも大活躍した未来人。体がどんどん機械化する「テクノ・オーガニック・ウィルス」に侵されていたことで未来に送られて育ったサイクロップスジーンのクローンであるマデリーン・プライヤーの間の息子。そう、ケーブルはあのスットコ先輩の子どもです。本名はネイサン・サマーズですしね。

デッドプール シリーズ1.0 マーベル・レジェンド 6インチ アクションフィギュア/ケーブル



 

 ちなみに、一緒にいる女性ホープ・サマーズですが、彼女はワンダによるM-dayの影響でミュータントが産まれなくなった後、初めて誕生したミュータントで、上記のメサイアシリーズで全員が取り合いっこしたターゲットです。今作ではケーブルの実の娘としてチラッと名前がでました。

 

ドミノ

 

アメコミリーフ 『ドミノ』#1 2018.4月

  そしてドミノ。幸運が能力というある意味チートな彼女。しっかり幸運である事をうまく映像化出来ており、デッドプールの心配である

「映画的に地味」

という問題を感じさせない出来となっておりました。ちなみにコミックスとは見た目を反転させて登場しています。

 

最後の1人は…今作のヴィランとして登場です。結構熱いあのキャラクター。本名でいえばケで始まりコで終わる。ヴィラン名はジでトなあのキャラクターです。これは是非見ていただきたい。

 

やっぱり盛沢山な小ネタ

  さて、肝心の本編ですが、相変わらずさが全回のこれぞデッドプール映画って感じの出来栄えでした。お馴染みグリーンランタンネタやZEROネタに始まり、サノスネタやスーパーヒーロー着地、マーサネタも登場し、正にパワーアップという感じ。ちなみに、グリーンランタンネタとZEROネタはかなり冒険した激ヤバシーンに仕上がってます。控えめに言って最高でしたね。

  基本的にイカれてるのはデッドプールだけなのですが、ドミノの"幸運"を信じられずツッコミ側についたり、ヴァネッサの死によりシリアスなシーンもあったりで一回り大きくなっています。心なしか"ウェイド"のシーンが増えた気がする。

  今回はスタン爺は登場せず…してない…よね?予告には出てたけど。代わりにチラッとだけ現行X-MENは登場しました。大好きなエヴァン版クイックシルバーも登場でテンション爆上がりでした。あと、日本人の忽那汐里(この人くつなって読むんですね、今日キャスト見て知りました)がユキオとして登場、能力はサージっぽかったけどサージってユキオじゃなくてノリコですよね。なんなんやろ。役どころとしては1でも登場したティーンエイジ・ネガソニック・ウォーヘッドちゃん(長い)の彼女として登場し、デッドプールと出会う度に

「はーいウェイド」

「はーいユキオ」

っていちゃつく役でした。なんやそれ…

 

ネガソニックは1より格段に可愛くなってましたね。そもそも1可愛いと思わなかったけど。

 

  映画ネタ、アメコミネタが豊富なため、相変わらず万人ウケとは言えませんが、続編として期待を裏切らない出来でした!! 

 

 

 

 

 

【アメコミ感想】アベンジャーズ:クリー/スクラル・ウォー

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                      「Marvel Unlimitedより引用」

 

概要

 マーベルのマイルストーンシリーズ第3弾として今月発売されたのは「アベンジャーズ:クリー/スクラル・ウォー」です。今までと同様に過去の一大事件や名作の1つでもある今作はアベンジャーズキャプテン・マーベル(マー=ベル)を主軸に、クリー星人とスクラル星人との戦争を描きます。

 

登場キャラクター

  この当時登場するアベンジャーズの面々はキャップ、ソー、アイアンマン、ヴィジョン、クイックシルバー、スカーレット・ウィッチ、ゴライアス(クリント)と割とMCUでもお馴染みの面々です。しかしながら結構な分岐点を描いており、ヴィジョンがワンダ(スカーレット・ウィッチ)への恋心に気づいた瞬間や、ヒーロー前のキャロル・ダンバーズの登場など、レア感の増す作品に仕上がっています。

 

未だに語られるクリーとスクラルの戦い

  さて、今作をざっくり説明すると、スクラルに攫われてしまったキャプテン・マーベルクイックシルバー、スカーレットウィッチの3人、そしてクリーに攫われたリック(当時ヒーロー達と懇意にしていた一般人)を救うために異星人間の戦争に身を投じるというもの。また、2星の間に地球が位置しているため、侵略を防ぐというものです。

  しかしこの展開になるのはかなり後半。それまではゆっくり、ゆっくりと2星の戦争の前置きが成されます。初めは地球で行われるクリー及びスクラルとのいざこざ、2つの星同士は絡まず、アベンジャーズとの絡みですね。 しかしその結果、クリーが地球に来ていたという情報が漏洩し、地球人はパニックに陥ります。それどころか、マー=ベルを守ったアベンジャーズは裏切り者のレッテルを貼られてしまうのです。

 

  そんな状態からどのように戦争に発展していくのか、これがかなり巧みで、最後に黒幕が何をしてきたかを明かすと驚きます。まぁ、強引だし、そんなの言ったらなんでもありじゃんって感じの答えですけど。

 

 しかしそれでも小さないざこざが広がっていく様は圧巻の一言です。正に名作と言える一冊でした。