新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

神に挑んだ少女の物語

人生を変える一通のメール

現在公開中の「神様メール」を見てきました!

 

「神様メール」(原題 Le Tout Nouveau Testament) 主演 ピリ・グロワーズ

画像は良いのが見つかりませんでした、気になった方は調べてみてください!

 

あらすじ

少女の名前はエア、10歳。一度も家を出たことが無くテレビもスポーツを見ることしか許されていません。

彼女の父親は正真正銘の神。彼は世界を作りそして人間を作り出しました。粗暴で意地悪な神の楽しみは人間を不幸にして遊ぶこと。飛行機の事故や災害はもちろん「隣の列の方が早く進む」とか「落としたパンは必ずジャムの面が下になる」といったマーフィー的な不幸も全て神の仕業です。

ある日、父のDVに耐えきれなくなったエアは神への仕返しと家出を決意します。エアは手始めに神が運命を決める際に使っているパソコンで全人類に余命を書いたメールを送信します。そして兄JC(Jésus-Christ=イエス・キリスト)から「使徒をあと6人増やして18人にしよう、母さんは18が好きなんだ、野球が出来るからね。そうすれば何かが変わる」と言われエアはあらかじめピックアップしておいた使徒に会いに行きます。

始めにエアが出会ったのはホームレスのヴィクトールでした。彼は使徒ではないものの、エアは彼に「新・新約聖書」を書くよう頼み、共に行動を始めます。

怒り狂いエアを追う父を尻目にエアはどんどん使徒に会い、彼女の能力である「人が一人一人持つ音楽を聞き取る」力を使ってその音楽を本人に伝え、小さな奇跡を起こしていきます。使徒は「片腕のない絶世の美女」「余命を知り仕事を捨てベンチに居座る男」「自称性的妄想者」「殺人者だと思い生き続けてきた男」「旦那を愛せない女」「余命を知り女の子になった少年」と一人一人が個性的です。しかし皆エアの起こす不思議な奇跡に救われて行きます。

果たして使者が18人になった時、世界はどうなるのでしょうか

 

 アートなコメディここにあり!

この映画の真骨頂はコメディであることというよりアートであるということのように感じました。

例えば映画には女性の裸も何度か出てくるのですが、そこにはエロスや下ネタ的な意味ではなく女性の神秘としての意味、美術書に出てくる裸体的なイメージを持ち合わせています。

言葉のチョイスだって一味違います。「30人の男がクルミを割ったような声」や「画鋲の詰まった箱を見るような目」といった一線を画した表現が数々登場します。

その他にも手首のダンスや花柄の空、鏡に映る自分とのハグなど独特のセンスが溢れており、しかし全てが観衆を置き去りにするのではなく芸術的であると理解できます。

 

もちろんコメディとしての部分だってあります。余命62年と知りあらゆるところからダイブする男や出入り口の洗濯機など、クスッと笑わせてくる部分が随所に散りばめられています!

またエアと父の対象的な人間生活もコメディとして物語を彩ります。父のシーンのBGMがまたマヌケでイイ味なんですよ笑

上映館が少ない映画なのが勿体無いほど楽しめました!

 

 

あ、あと生まれて初めて小さな映画館へ行きました。席もスクリーンも小さく席指定もないためびっくりしました。でも昔はこんな映画館ばっかりだったんですよね、きっと