新米の一歩目

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人生を最高のものにする素敵な考え方
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Netflixで視聴しました。

「最高の人生のはじめ方」(原題 The Magic of Belle Isle) 主演 モーガン・フリーマン

 

あらすじ

 妻を失った元作家モンテ・ワイルドホーン(モーガン・フリーマン)は小説を書くことを止め、酒に溺れる生活を送っていました。そんなモンテを心配した甥の助言で、彼は一夏の間デトロイトベルアイルで生活することになります。

 そこで出会ったのは隣に住むオニール一家。離婚したばかりのシャーロット(ヴァージニア・マドセン)とその3人の娘達でした。

はじめは頑固だったモンテでしたがオニール家との交流を深めていくうちにだんだんと世話好きで優しい性格を取り戻して行きます。

 

 

 

頑固な老人がだんだんと柔和になっていくストーリーというのは比較的王道のストーリーではありますが、この作品ではその王道ストーリーに詩的表現と穏やかな雰囲気をスパイスに加えています。

  詩的な表現はモンテが小説家ということを上手く表現しており、言っていることは捻くれたことばかりであるのにその言い回しが素敵です。小説家というのはこの物語の重要なポイントでもありますので、そういった部分で小説家であることを表しているのはすごく良いなぁと思いました。

  また穏やかな雰囲気は捉えようによってはタイクツな作品と思われてしまいがちですが個人的には好きな雰囲気でした。「タイクツな作品と思われてしまいがち」というのは、この作品には特に大きな出来事が起きないということ。最高にハッピーなことが起きなければ最悪のシリアスな事態にもなりません。ただただ、日常。

  なにも起きないことに加えてこの物語に登場する人々はあまりキャラクターを演じていないという点も特徴の1つだと思います。ガンコな老人だからってなんでもかんでも当たり散らすのではなく、頑固な時もあれば普通の時もある、それが普通じゃないですか。それを上手く表せているというかなんというか、捉えようによってはキャラクターが突き抜けておらず個性が足りないって思われてしまうかもしれません。でもこの作品はリアルなキャラクターだからこそ生まれるドラマだし、上記のように「何も起きない映画」であるのに温かい気持ちになるのだと思います。

随所に挟まれる日常(常に日常ではありますが)もまたリアルさに磨きをかけています。スーパーでの買い物シーンや犬との交流。正直無くても話は問題ないんですよ、でもこれがあるからモンテやオニール家が実在するかのように思えるし、モンテが町の一員になっているのを感じ取ることが出来るのです。

 

同じモーガン・フリーマン主演の「最高の人生の見つけ方」を意識しまくっているようにしか思えない邦題の今作でしたが、そんなの気にせず正々堂々挑んでも良かったのでは?と思える映画でした。