読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

言葉が、牙を剥く

Netflix Netflixオリジナル 映画レビュー

f:id:shoindy:20161028142328j:image

 

「7年間」(原題 7 años) 主演 パコ・レオン

 

  マスコット以来のNetflixオリジナル作品。ドラマシリーズではなく1時間のショートムービーです。

  ある会社経営人4人と仲裁役として呼ばれたホセおいう男の計5人のみで物語が綴られる本作。舞台も1つの部屋から変わることなく、ひたすら話し合いのみが繰り広げられる内容となっています。では、その話し合いとは一体なんなのか?それは…誰が犠牲になるのか。

  というのも、この4人…心優しく内気な発明家ルイス、社のCEOとして取りまとめるベロニカ、営業で数多くのお得意様を抱えるマルセル、ルイスと仲が良い接待役のカルロス…は、自社の資金の流用をしており、そしてそれがバレそうな状況にあるのです。そこで彼らの決めた選択が、誰か1人が犠牲になり、7年間刑務所に捕まるのいうもの。

  しかし、誰が捕まるのかをくじで決めるわけには行かないというので、仲裁役のホセを雇い、皆で話し合って答えを出そうとするのです。

  いざ自分がそんな立場になったら、僕だったらどうしますかね…この話し合いに納得がいく答えがないのは目に見えています。みんなが平等に損をするのならともなく、損をするのは1人だけですし「仕方ないなぁ」で済むような損ではありませんから。もちろん、当事者の4人も同じ気持ちです。

 

  タイトルに書いた通り、この映画は人の本心や素顔がどんどん露呈していくところが見どころとなっております。本当は〇〇だけど…とか、〇〇の秘密を知ってるけど他の人のことを考えて言わないこととか。そういった思惑を4人は互いにぶつけ合い、ゆっくりと、確実に互いの関係を破壊してゆくのです。言葉というのは本当に恐ろしいです相手の心をえぐり、傷つけ、殴りつけます。友達が友達でなくなります。それは力より恐ろしく、力で蹂躙するより取り返しがつかないものです。

  この映画は4人がだんだんと相手に傷をつけ、安全な、優位な立場に立とうと考えるようになるまでの移り変わりが見事に描かれていますが、それよりも見事なのが最後のオチ、教訓ではありませんが、彼らにとって最悪すぎる結末が待っています。しかし、ぶっちゃけ4人が醜過ぎて感情移入することはないので、くらーい気分になるわけではなく、「あーぁ、かわいそう」という気持ちになるので、気持ち的には楽です。

 

  「マスコット」が微妙な出来だったのでちょっと心配気味だったNetflixオリジナルですが、全然楽しめる内容で安心しました!