新米の一歩目

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ニューアベンジャーズ:エブリシング・ダイ感想

 

 

ニューアベンジャーズ:エブリシング・ダイ (MARVEL)

 

 

あらすじ

各界の実力者6名が結成した秘密結社「イルミナティ」。人知れず、地球の危機に対処してきた彼らだったが、地球に迫る新たな危機は、イルミナティすらも予想だにできない規模の大異変だった。「インカージョン」なる危機の真相とは何なのか?

本書より引用

 

概要

  景気良くどんどん発売されまくってるマーベル・ナウ!からの新刊「ニューアベンジャーズ:エブリシング・ダイ」感想です。

  有能(笑)集団ことイルミナティがメインのストーリーとなっています。以前紹介した「ヤング・アベンジャーズ」などのサブ的なポジションのストーリーではなく、「アベンジャーズ・ワールド」同様「インフィニティ」、果ては「シークレット・ウォーズ2015」へ繋がる重要なストーリーが描かれています。

 

迫りくる危機、インカージョン

  ハルクを宇宙へ吹っ飛ばしたりインフィニティ・ストーンを自分たちで管理しようとする(している)問題児集団イルミナティ、今回はAvXで死亡したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの代わりに登場したビーストやキャプテン・アメリカ、以前はイルミナティの存在に否定的だったブラック・パンサーも参加して登場しています。彼らが今回遭遇した危機は「インカージョン」、今後、シークレット・ウォーズ2015や現行のマーベルが発行しているALL NEW ALL DIFFERENT シリーズの誕生に深く関わる事象です。

  では、インカージョンとは一体何か。インカージョンとは、並行世界同士の衝突のこと。1つのアースの消滅をきっかけに他の並行世界が収縮、それにより並行世界同士が衝突し消滅、それがきっかけで他の並行世界が収縮…という連鎖を表します。

  それに出くわしてしまったイルミナティの面々、彼らはインフィニティ・ジェム、そしてインフィニティ・ガントレットを用いて解決しようと試むものの失敗、唯一の方法であるもう一方の世界を滅ぼすということに手を出します。その最中にインフィニティ・ジェムの崩壊やキャプテン・アメリカとの対立など数々の難題が訪れます。

  上述したキャップとイルミナティとの対立というのがまたキャップらしさを表していて素晴らしい。キャップは最後まで誰も傷つくことのない解決策を探し、正義を貫き続けることを望んでいました。一方イルミナティは自分たちの世界を守るためには必要悪となり、別の並行世界を滅ぼすことも仕方がないという考え方でした。

  キャップは主人公的で正しいですが現実問題自らの正義のため世界中の人類の命を犠牲には出来ないとDr.ストレンジの手によってキャプテンの記憶は消去され、イルミナティから追放されてしまいますが、そんなキャップの考えはやはり素晴らしく、カッコ良いです。

 

 インカージョンの話題が出てくるといよいよ邦訳が現行誌に近づいて来たなぁと感じます!