新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

その家には秘密がある

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「呪われし家に咲く一輪の花」(原題 I Am The Pretty Thing That Lives In The House) 主演 ルース・ウィルソン

 

  Netflixがお送りするホラー映画の紹介です。アメリカのホラーではあるものの、肉体系のダメージを与える殺人鬼とかのホラーではなく、日本的な精神を削るタイプのホラーでした。

 

  この映画の物語は怖がりな看護師のリリーがホラー小説家のブラム夫人の家に住み込みの世話係として訪れるところから始まります。終末期医療を受ける身のブラム夫人はボケているのかリリーをポリーと呼びます。

  それから11ヶ月後、未だリリーのことをポリーと呼ぶブラム夫人。夫人の財産の管理をしている男にポリーの事を聞くと、ポリーは夫人の作品に登場する人物であることが分かります。恐る恐るポリーの登場する本を読み始めるリリー。果たして、その家にかかった呪いとは…

 

  タイトルのセンスがキラリと光っている今作。この長い感じ、結構好きです。映画自体も最後の最後までイヤーな感じがじっとりつきまとってきて、ホラー映画としてイイ感じでした。

  この映画でかなり良かったのが視聴者への焦らし方。最初っから最後の最後までいつ出てきてもおかしくない緊張感に溢れています。常に「来るぞ…来るぞ…」と思わせてくれるので、身構え続けなければいけないのが素晴らしかったです。また、「恐怖」が生まれるのも、広がる壁のシミやテレビの砂嵐、「ポリー」の名前が入った箱など規模の小さいものばかり、でもそれが良いのです!以前紹介した「1408」は主人公が凍えるほど温度が下がったり部屋が崩壊する幻覚に襲われたりと、もはや災害じゃないかという規模の現象が起き、恐怖も霊や超常現象への恐怖ではなく、命の危機への恐怖というパニック映画的な色が強く描かれていました。それもそれで悪くは無いのですが、せっかくホラーとして売り出しているなら、やっぱりこういう静けさの中に潜む恐怖というのが高まります。

 

  今作だけではなく、前回紹介した「7年間」といい「ARQ」といい、Netflixの最近の作品は人数や場面が少ない中で展開される映画が目立ってきているように感じます。この方法だと予算が少なくて済むからでしょうかね?この限られた場所と人間だけでここまで面白いものが作れている以上僕たちとしては文句はありませんし、むしろ作り上げる製作陣の才能を感じます!