新米の一歩目

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時代を築いてきた男に迫る

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「伝説のアニメーター フロイド・ノーマン」(原題 FLOYD NORMAN: An Animated Life) 主演 フロイド・ノーマン

 

  皆さんはフロイド・ノーマンという男を知っているでしょうか?去年80歳を迎えた彼はタイトルにある通りアニメーターです。現役バリバリのアニメーターである彼が働いているのは世界中の人々に夢を与え続けきたあのアニメーション会社、そう、ディズニー。

  ディズニー初の黒人アニメーターである彼は「ジャングル・ブック」や「ロビン・フッド」といった数々の名作に携わり、ミッキー・マウスのコミックスを描いてきました。このドキュメンタリーが描くのは彼の人生、それをインタビューや写真だけでなく、ディズニーの若手アニメーターのアニメーションも交えて描かれています。

 

  前述した通り、アニメーションを交えて描かれているため、一見コミカルに見えますが彼の人生はアニメーション界の輝かしい面だけではなく、暗い一面も描写されています。今では夢と希望に溢れるディズニーが昔、必ずしもそうではなく、世間一般と同様に黒人は雇わない会社と言われていたことや、僕たちにとって優しく子どもの心を持った人というイメージのあるウォルト・ディズニーは実は非常に厳しかったことなど、マニアの人は知っているかもしれませんが、一般的にはあまり知られていない事が映し出されているのです。

 

  それだけでも十分に見応えのあるドキュメンタリー作品ですが、この作品の場合、さらにフロイドの経歴が非常に興味を持たせてくれます。それは、フロイドがずっとディズニーの第一線で活躍し続けているアニメーターでは無いという事。フロイドは何度かディズニーを首になっています。しかし、その影響で一時期は「宇宙家族ジェットソン」や「スクービー・ドゥー」を制作していたハンナ・バーベラ・プロダクションで上記の作品を毎日のように描いたり、ディズニーのパブリッシングを首になったと思ったらまたアニメーター部に拾われたり。友人から西のアニメーション・スタジオで面白いものを作ってるという誘いを断ったらそれが後の「トイ・ストーリー」で後悔したりと、まさにアニメーションの歴史を色々な立場や視点から作り上げているのです。

 

  ドキュメンタリーの終盤で80歳になったフロイドは「80歳になったからなんだっていうんだ、心は40歳、50歳になった時と同じさ、90歳になるのが楽しみだね」と言います。そして未だディズニーの社員として大好きなアニメーションを作り続けています。彼は「老後の生活を送るのはごめんだ」と言います。その姿はディズニーのアニメーションのように、僕たちに夢や希望を持つ喜びを与えてくれます。

 

  ディズニーの魔法に魅せられ、僕たちにディズニーの魔法をかけ続けている男の人生を是非一度体験してみてはいかがでしょうか?