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新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

王道×王道の化学反応

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「9<ナイン>〜9番目の奇妙な人形〜」(原題 9)

主演 イライジャ・ウッド(声での出演)

 

  麻で作られた人形が主人公のアニメーション映画。主人公は9と呼ばれる麻の人形ですが、その他に1-8まで、一人ひとり性格の異なる人形達が登場します。ポスターのファンタジックな見た目とは裏腹に荒廃しきった地球が舞台であったり、仲間がバッタバッタやられていったりとなかなか子ども向きではない内容となっています。

  王道×王道と書いたことから分かる通り、本作には2つの王道的シチュエーションがあります。

  1つは「知能を持った科学の反乱」、「ターミネーター」や「トランセンデンス」でも描かれているシチュエーションですよね。しかし、今作でその部分が深く描かれることはなく、舞台は「知能を持った科学の反乱により、人類が滅亡した後の世界」です。その世界では機械の獣が人形達を脅かしています。

  そして2つめは「フロンティア精神」、こちらは「リトル・マーメイド」などで見られます。アメリカ映画によくある展開で、保守的な立場の人から抜け出すこと、上の言うことを妄信せず、常識を疑い一方踏み出す展開です。

  これら2つが組み合わさっている「9」ですが、王道が組み合わさっているからといってストーリーまでバリバリの王道展開というわけではありません。ファンタジー、SF、サスペンスと様々な要素が融合しているため、見ごたえたっぷりのものになっているのです。

 

  そもそもこの映画、終わり…というかゴール地点が結構移り変わりします。この映画、最初はビーストと呼ばれる獣型の機械に捕まった2を助けるため、1の制止を無視して5と共に敵の本拠地へ向かう話から始まります。そのパートはまさに冒険活劇、しかし、2の救出は割とすぐ完了します。その時、この映画のゴール地点は2の救出の際に産み出されたザ・マシーンを倒すというものになります。ザ・マシーンの討伐のために、7が登場したり、1や1のいいなりの8が同行したりしていくのですが、なんと、ザ・マシーンの討伐も最終目標では無いのです!その次はザ・マシーンに捕らわれた仲間の救出が目標になるのです。

  見ている最中は1時間ちょっとしかない短い作品なのにこんなに展開が変わっていて大丈夫なの?と思ってしまったのですが、これがなんともしっかり作られているのです。むしろ短く上手くまとまっているので非常に見やすい!

 

  とまぁ他に類を見ない新感覚ファンタジーである「9」、こういった世界観は結構好きです!