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新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

限界に挑む

Netflix 映画レビュー ドキュメンタリー

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「バークレイ・マラソン 前代未聞の超ウルトラ耐久レース」(原題 The Barkley Marathons; The race That Eats its Young)

 

  みなさんは、「バークレー・マラソン」をご存知ですか?バークレーマラソンは最も危険なマラソンとも言われるレースで、この作品は2012年のそのマラソンの一部始終を収めたドキュメンタリー作品です。

 

  とにかくなんでもかんでもぶっ飛んでるのがこのマラソンが「世界一危険」と言われている所以です。30年以上の歴史があるのに関わらず2016年時点で17人しか完走者がいないといえば、そのヤバさが伝わるでしょうか。

   そもそも、色々な物が曖昧なのがこのバークレーマラソン、制限時間は60時間で1ループ32Kmのコースを5ループ走ります。しかしコースは毎年変わり、そもそも32Kmじゃない時だってあります。参加料は$1.60と自国のナンバープレート、運営が欲しいもの(シャツとか)を持ってきます。到着したらまず運営が作った地図の原本を見て、自分の地図に情報を書き込みます。レース中のGPSの使用は認められていないため、地図の正確さは非常に重要になっていきます。しかし地図の目印がかなりアバウトで「3本の幹が並んでいるところ(コースは森の中)」などのように書かれています。そしてその上開始時間は伏せられています。レースが始まるとループ1.2は時計回り、3.4は反時計回り、5は1位ゴール者の選択を基準に互い違いに走ります。コース上、チェックポイントには本隠されており、その本を見つけ、自らのエントリー番号と同じページを千切り持って行くことで、コースを間違えていない証明にもなります。

  コースは大自然の中だけではなく、使われている刑務所の地下を進んだり、イバラだらけの山を越えたりします。山を登り、下るその距離は、総合計でエベレスト登頂2回分にもなるそうです。

  昼夜問わず走り、ループとループの間にも時計は進むため、ゆっくり休むこともままなりません。さらに、上記のコースの厳しさもあるので、出場者は体力、精神力を共に削られていきます。

 

  しかし、共にバークレーマラソンに挑んだものたちはやがて戦友になり、また自然を愛するようになり、そして苦しみを知ることでしか知り得ない命への感動を味わいます。そんな姿をみていると、困難を越えられる人のもつ輝きの美しさが伝わります。

 

  僕自身、日々ランニングをしているのですが、慣れてくると流して走るようになります。しかし、彼らの姿をみていると、もっと本気を出してみよう!という気持ちになれます。「本気」とは何か、口先だけでなく、本当の「本気」を感じられるドキュメンタリー、大変面白かったです。