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新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

真実が明かされた時、世界は崩壊する

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シャッターアイランド」(原題 Shutter Island)

主演 レオナルド・ディカプリオ

 

  ずっと気になっていたものの、今まで見ることのなかった作品です。

  この映画は、連邦保安官のテディとチャックが脱走した女性の行方を追うため、精神に異常をきたした囚人達の管理・治療を行う島「シャッターアイランド」へ向かい、陰謀に巻き込まれてゆく物語です。

 

  ユダヤ人収容施設の回想やナチスの大量銃殺、ロボトミー手術、殺人事件といった暗い描写やエグい描写がたっぷり詰まっている本作。冒頭から陰鬱なBGMで雰囲気バツグンの中始まります。また、舞台が「精神に異常をきたした者が集まる場所」というのもこの映画の雰囲気作りに大きく貢献しています。世間にとって異常であることがこの島では起こりうるのです。僕は事情聴取の際、看護師の女性が放った「変わったこと?ここをどこだと思っているの?」的なセリフの印象の強さが忘れられません。

  そしてこの映画の見どころはなんといっても現実と虚構の境目の曖昧さにあります。テディが夢で見る過去を示唆するなんらかのイメージや人物とその崩壊(そのイメージすらも、物語が進むにつれ、どこまでがイメージでどこまでが現実か分からなくなります)という現実と妄想の境目だけでなく、消えた女性患者を探したいがためにテディらを呼んだにも関わらず、職員の個人情報等を明かそうとしない所長といった島の人間側の仮面とその下の素顔の境目すらもどこまでが真実なのか分からなくなるのです。

  そしてさらに、物語の根幹を握るある事実の悲しさたるや!おそらく、この作品が一番輝くこのシーン。僕たちは「ええ〜っ!そうだったのか!」という衝撃が一番に押し寄せてきますし、その衝撃こそこの映画が僕たちに与えたい一番大きな物なのは確かなのですが、その真実が生まれた原因も悲しすぎるのです!詳しく説明できないのが非常に悔しいです!そして、その悲しさがあるからこそ、テディの最後の台詞の物悲しさがより大きくなるのです。「あの台詞が出るということは…」そう考えてしまうと、この気持ちがよくわかると思います。

 

  見たいなーと思っていた映画なだけあって、期待ハズレだったらどうしよう…という気持ちもありましたが、裏切られることなく、楽しむことが出来ました!作風の割にヤケに凝りすぎた小難しい内容じゃなかったのも非常に高評価です!