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新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

古き映画とゼンマイに心を奪われて

Netflix 映画レビュー

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ヒューゴの不思議な発明」(原題 Hugo) 主演 エイサ・バターフィールド

 

  1930年代のパリ、駅の時計台の裏に隠れ住み、時計の時間を合わせ、スリを働き生活する孤児ヒューゴを主人公に、父の形見、古い名作映画、古きパリの風景に彩られた美しい物語が展開されます。見る前はもっと突拍子のないファンタジー映画と思っていましたが、そんなことはないとても…とても優しい映画でした。

 

  鉄道公安官や花屋、図書館の司書、鉄道を利用するマダムなどモブの方々がめちゃくちゃイメージぴったりなのが個人的にツボだったこの作品。特に鉄道公安官の男の厳しいながらマヌケ、そして片想いをしている姿なんてのはもうキャラクターとしてバッチリなのです!

  前半はヒューゴの父が遺した機械人形(オートマタ)の秘密に迫る内容、後半は玩具屋のパパ・ジョルジュの物語がテーマになっています。

 

  作中、パパ・ジョルジュはジョルジュ・メリエスというキャラクターとして登場しますが、実はジョルジュ・メリエスというのは実在する映画監督です。

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上記画像は、彼の代表作である「月世界旅行」のワンショットですが、見ての通り非常に古い映画で、1902年の映画です。

  現実のジョルジュ・メリエスも若いころはマジシャンで、オートマタの製作などにも携わっており、また晩年はパリのモンパルナス駅で玩具、お菓子のお店を開いていたそうなので、この映画(というより原作の「ユゴーの不思議な発明」)がいかにジョルジュ・メリエスをリスペクトして作られているかがよく伝わってきます。

 この映画では「映画」の登場からジョルジュ・メリエスを通しての映画の発展が描かれているため、映画というものが人々にどのように衝撃を与え、そして夢を与えてきたのかがよく分かるのですが、なんか「やっぱ映画っていいなぁ」と感じずにはいられませんでした。見た人の感情に強く訴えてくるものがあるから、今の時代まで発展したんだろうなと思わせる魅力に溢れていました。

  そしてもう一つ、この映画を彩っている要素としてはやはり「ゼンマイ」。上記のオートマタだけでなく、小さなネズミのゼンマイ人形や時計の大きな歯車など、この映画には無骨かつ繊細な「機械」がたくさん登場します。スチームパンクな世界観とか好きな人ならわかると思いますが、機械らしさに溢れている機械って魅力的ですよね!すごい技術に溢れているのに、思いっきり歯車むき出しとか、惹かれますよね!そんな映像がたっぷり入った作品でもあるのです。

  

  予想以上に楽しめた「ヒューゴの不思議な発明」映画好きな人や優しい物語に浸りたい人には本当にオススメです!!