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新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

クリスマスにみよう!その12

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「クリスマスは家族で」(原題 I'll Be Home For Christmas) 主演ジェームズ・ブローリン

 

  娘のグレイシーとのクリスマスを心待ちにし、新たな恋人、検事補としての仕事と充実した毎日を過ごしていたジャッキーの元に音信不通だった元刑事の父ジャックがやってきます。依頼カンペキなスケジュールだったジャッキーのクリスマスは予定外ばかりに…

 

  音信不通の親族が返ってくる系の映画のストーリーといえば過去にその人に裏切られたとかゴタゴタがあってそれが徐々に解消されていって…という王道展開がありますがこの作品は父と娘の溝はそこまで深くない印象を受けます。

どちらかというと凝り固まったジャッキーの壁がいかにして解きほぐされてゆくかを感じる映画です。

  というのもジャッキーの周りの人間の魅力が素晴らしい。職業柄、ジャッキーの幼少時代長く共に過ごせなかったジャックは、子どもに冷たいのではなく本当に真剣に警察として市民に寄り添っていたのが周りの人の評価からよく分かります。娘のグレイシーはおませで生意気ではあるものの、しっかりと物の本質を見抜いてジャッキーに助言します。ジャックを慕っていた警察マイクはジャッキーの彼氏ランドの身勝手な行動とは反対に誠実にジャッキーに接します。ジャックが連れてきた引退警察犬のノーズは食意地がはっているものの、場面場面でジャックの心を打ち明けるのに不可欠な存在です。ジャックがワイルドなオヤジなのですが、そんな彼がグレイシーとアイスを食べたりノーズ、グレイシーと映画を観にいったりしているシーンがギャップも相俟ってすごく可愛らしいです。

  そんな愛され、魅力的なジャックとジャッキーの間にあった溝の原因は恐らく歩み寄りの足りなさなのでしょう。幼いジャッキーにとって普段はともかくクリスマスすら一緒にいることができなかった父親は遠い存在になってしまい、ジャックにとってジャッキーは大切な存在だったのにそれを表現しなかったため気持ちを知ってもらえなかった、そんなすれ違いが悪いところなどない2人をより離してしまったのでしょう。やはり、気持ちを表現するってとても大切なことです。相手に分かってくれるだろうって勝手な期待を押し付けて伝わらなかったら疎遠になる…いえ、疎遠になるだけならまだマシ、世の中にはそれで悪意や怒りをぶつけてくる人もいます。相手に気持ちを伝える、押し付けたり命じるのではなく、伝える。自分が何についてどう思っているのかを伝え、相手がどう思っているのかを受け取る。それをしようとする意志を持つだけで人との繋がりは大きく変わると思います。