新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

クリスマスにみよう!最終章

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 「素晴らしき哉、人生!」(原題 It's a Wonderful Life) 主演 ジェームズ・スチュワート

 

  最後に紹介するのは名作中の名作「素晴らしき哉、人生!」です。僕がクリスマスにみようシリーズを始めたのはこの作品を是非とも見て欲しいからという思いからだったりします。1946年に作られた映画ではあるものの、アメリカでは毎年放送されるほど定番中の定番な作品です。

 

  物語はジョージ・ベイリーの人生と共に語られて行きます。ジョージは少年時代から冒険や旅を夢見てきました、そして青年になってもその夢は変わりませんでした。しかしジョージの前にはいつも不運が付き纏います。意地悪な銀行家ポッター、父の急死、世界恐慌…なにか起きる度、ジョージは自らの夢を犠牲にしてきました。ジョージは父の後を継ぎ、住宅ローンを組む会社に就き、いつまでも小さな町に居続けました。そして、あるクリスマスイブの日、ジョージは深い絶望に沈む出来事に出くわします、耐えきれなくなるジョージ、彼はついに身投げを決心します。しかしそんな時ジョージの前に見習い天使のクラレンスが現れジョージに「ジョージが産まれなかった世界」を見せます。ジョージはそこからなにを見出すのか、幸せとは一体なんなのか、心温まる一本です。

 

  今まで12本のクリスマスムービーを紹介してきました。そんなクリスマスムービーに数多く描かれていたのが、以前「天使になったサラ」でも述べた「無償の愛」という要素。クリスマス映画では主人公が、名もなき周りの人間が他人の幸福のために、自らの損を勘定にいれずに行動します。それは主人公だから行動したとか、主人公のために行動したとかではなく、クリスマス精神の現れなのです。多分、アメリカでそういった行動に出るのは宗教的な意味合いだけでなく、この映画の影響も大きいと思うのです。毎年放送されているくらいですしね。それほどまでにジョージの人生は僕たちの心を打ちます。

    ジョージの人生は凄く…幸せだけど不幸せです。幼い頃からの夢を殺し続けて生きるのは非常にキツイです。心から望んだことをできない人生は非常に苦しいです。しかし、ジョージの場合、怠惰や金のためではなく常に人のために夢を殺し続けていました。そんな彼の周りには彼を慕い彼を愛する人に囲まれていました。そんな彼の人生をどう言い表しましょう。僕は「幸せだけど不幸せ」と表現しましたが正直この言葉だけでは表せません。それほどまでにフィクションであるジョージ人生はフィクションじゃないほどの重みがあるのです。

  「人の人生に影響を与えない人なんていない」映画でそう表現されるとおり、僕たち一人一人は常に誰か別の人間の人生に影響を与えながら生きています。それが悪い影響かいい影響かは分かりません。ただ、誠実に、愛情をもって生きる人に影響を与えられた人は、その人が困った時必ず助けに来てくれます。その瞬間、人と人の繋がりはあらゆる物を超えて奇跡となります。「友ある者は敗残者ではない」のです。夢を追うのも素晴らしい人生です、しかし、そのために他者に不幸を撒き散らす者の人生は本当に素晴らしい人生でしょうか?それを今一度考えて、今の自分とその周りを愛し、新たな一歩を歩めれば、人生はより輝くのではないでしょうか?

 

  もう何度も観ているのにまた最後に泣かされてしまいました。