新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

目を閉じれば生きるのは簡単だ

f:id:shoindy:20170114161344j:image

 『「僕の戦争」を探して』(原題 Vivir es fácil con los ojos cerrados) 主演 ハビエル・カマラ

 

  舞台は1966年のスペイン。スペインで教鞭をとる英語教師アントニオはイギリスのバンドザ・ビートルズの大ファン。彼はジョン・レノンに会いたいがためアンダルシア地方のアルメリアへ向かいます。道中、家出青年のフアンホと何かを抱えた女性ベレンに出会い、3人は共に旅をします。彼はジョンに会えるのでしょうか?スペインの英語教師の実話を基にした作品です。

 

  原題は英訳すると"living is easy with eyes closed" ビートルズの"strawberry fields forever"という曲の歌詞に由来しています。では、邦題の『「僕の戦争」を探して』の「僕の戦」とは何なのか、イギリスのバンドであるビートルズのジョンに会いにいく話なのに何故スペインが舞台なのかといいますと、「ジョン・レノンの僕の戦争」というジョン・レノンが出演している映画がアルメリアで撮影されていたからだそうです。

  スペインというとマドリードの街並みが思い浮かびますがこの物語はアンダルシア地方のアルメリアへ向かう旅なので、作中街要素は薄く田舎感が非常に強いです。

f:id:shoindy:20170114170832j:image

マドリード

f:id:shoindy:20170114170818j:image

アルメリア

 

というか街と呼べる街は旅の道中皆無だったりします。でも田舎街だから見ていて退屈なんてことはなくむしろ自然豊かなスペインの風景に心奪われ、訪れてみたくなります。

 

  あらすじに書いた通りこの物語の最終目的はジョン・レノンに出会うこと。アントニオの旅はそのためにありますが、道中描かれるのはフアンホとベレンの成長です。アントニオは学校の先生なので2人の成長の導き手の役割を担っています。出会いもアントニオがヒッチハイクしている2人を拾ったからですし、3人の関係が柔らかくなったのもアントニオのおしゃべりな性格があるからです。さらにアントニオは上記の様な表面的な部分だけではなく、2人の悩みを聞いたり、大切な事を教えてくれたりします。まさに教師。

  しかし何より驚きなのがこれらが実話を基に作られているということ。結末まで見るとどこまでが実話なのか本当に気になります。それほどまでに奇跡的な物語。先ほど書いた原題の英訳"living is easy with eyes closed"の意味も考えると本当に凄い。

 

  スペインとビートルズを繋いだ成長の物語。素敵でした。