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新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

肉体を越えてゆけ

Netflix 映画レビュー

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her/世界でひとつの彼女」(原題 Her) 主演 ホアキン・フェニックス

 

  少し未来の世界、手紙の代筆を仕事としている妻と別居中の男性セオドアは日々虚しい毎日を過ごしていました。そんなある日セオドアが手に入れたのは最新式のOS。そのOSサマンサは超高性能な人工知能で、肉体が無いこと以外はほぼ人間であるため、セオドアとサマンサは恋に落ちます。しかし2人の間には数々の障害が待ち受けます。OSであること、人間であること、やがて訪れる2人の結末とはいかに…

 

  一昔前ならば街中で1人ブツブツ呟いている人を見かけたら怖い人や危ない人と勝手に想像し、警戒していた時代が今となっては古臭い考えになりつつあります。現代、そのような人を見かけてもせいぜい「電話中か…」と思われる程度です。今作は、そんな現代がもうちょっとだけ進んだ時代の物語です。そして、それによって描かれる未来絵図は時代の進み方を非常に上手く分析できているためかなりリアルに表現されています。

  物語は超高性能なsiriと恋に落ちるというストーリーと想像してくれたら非常に分かりやすいと思います。相手は声しかないだけあってか、2人の出会いやデート、会話、ケンカなどの恋人同士としてのシーンは非常に細かく丁寧に描かれており、時間もかなり贅沢に使い2人の恋を表現しています。ちなみにサマンサの声は我らがブラック・ウィドウことスカーレット・ヨハンソンなのですが、使われている間や声だけでこれほど表情豊かに物事を描けるのかと、恋愛を描けるのかと感心してしまうほど、2人の恋はロマンチックです。

 

  それにしても「OSとの恋愛」というこの映画のテーマ、皆さんはどれほどまでに現実的だと思いますか?2週間ほど前に載せた「チャッピー」の記事でも書きましたが人間の「愛」の範囲は驚くほど広く、驚くほど自由です。現実世界でも「ルンバ」相手に家族の愛を持つ人がいたり、マンガやゲームのキャラクターに恋をする人がいます。DSのゲーム「ラブプラス」やPSVRのゲーム「サマーレッスン」などの疑似恋愛ゲームもそういった延長でしょう。また、siriだってこの先どんどん流暢な会話が出来るように進化するでしょうし、今よりもっと回答の幅も増えるでしょう。そう考えると、近い将来…本当に近い将来、OSに恋をする人が出てきてもおかしくないですし、同性愛が認められ始めたように、OSと結ばれる事が許される日も来るのかもしれないですね。