読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

父親になるということ。

f:id:shoindy:20170418211429j:image

「SLAM/スラム」(原題 Slam: Tutto Per una ragazza) 主演 ルドヴィコ・テルシーニ

 

  イタリアに住む16歳の少年サム、彼は日々スケートボードに熱中する日々を送っていましたが、ある日母の友達のパーティに参加し、アリーチェという少女に恋をします。惹かれ合う2人はたちまち恋人になります。しかしサムにはまだ恋愛は早く、次第に自由のない生活に苦しくなり始めます。それから1ヶ月後、サムの17歳の誕生日、アリーチェに妊娠が発覚します。サムに大きな決断が迫ります。

 

  ちょっとお久しぶりの更新です。Netflixオリジナル作品である今作では若くして子どもを産むということのあらゆることを丁寧に、そしてプロスケーターのトニー・ホークの自伝になぞって描いています。

  今作の見どころはなんといっても出会いから出産まで、そして育児が始まり未熟な2人が苦労するまでの流れを丁寧に描いていること。本来時間をかけてゆっくり描くようなテーマでありながら、長すぎず短すぎずの絶妙な長さで描いております。そしてその流れの中には"良家の娘の親の反応"や"息子が自分と同じ年齢で子どもを産むことになった親の反応""忙しさの中で険悪になる2人の関係"などの綺麗事じゃない部分も描かれています。

  そして巧いと思ったのがサムの夢。アリーチェの妊娠が発覚してからサムは夢で子どもが生まれたあとの世界を体験します。しかしそこではサムはしっかりと意志を持っているため、過去から来たばかりの状態。自分の生活環境がどのように変化したかも理解していないまま、しかし明らかに変化した生活環境に戸惑います。ちなみに、サムはすっとぼけた顔をしているのでこの困惑がすごい似合います。始め、これらのシーンは産んだ後をここで補填することで"出産=ハッピーエンドを描こうとしているのだろうと思いました。しかし、実際は子どもを産んでからも物語は続きます。サムが夢でみた光景にも出くわします。しかし、夢の中のサムとは違いサムはしっかりその生活を送っていますし、より良い選択が出来るようになっています。しかし、それでもここでは終わりません。本当の時間軸ではさらに先があり、ある意味サムとアリーチェらしく、ある意味予想外な終わり方が待っているのです!

 

  pixiesの"where is my mind?"やLukas Grahamの"Mama Said"なども良い味を出していて、曲の魅力もたっぷりな今作、予想以上に良かったです。というかすごい爽やかな映画です。