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新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

厳しい魔女が教えてくれたコト

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「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」(原題 Nanny McPhee and the Big Bang) 主演 エマ・トンプソン

 

  父が陸軍として戦争に出向いている間、自分たちの牧場を守り続けるグリーン一家。しかしある日母イザベル、長男ノーマン、長女メグシー、次男ビンセントたちグリーン一家の元に都会からの親戚の子どもシリルとセリアが疎開してきます。価値観の違いからか仲良くなれない子どもたち、そんな子どもたちの元にナニーとしてやってきたのは魔女マクフィー。彼女との交流は子ども達の心を変えてゆきます。

 

  児童小説「ふしぎなマチルダばあや」を実写化した「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」の続編にあたる今作。しかし、実は見終わるまでこの作品に前作がある事には全く気が付きませんでした。

  とにかくステレオタイプで溢れている今作。都会のお金持ちっ子は傲慢で偉そうな少年と几帳面でワガママな少女。農場で働く子ども達も長靴と泥が似合う田舎っぽい見た目です。そしてマクフィーは団子っ鼻に黒い衣装、杖を持ってカラスを引き連れているという身なりです。  

  ここまでステレオタイプだと展開される物語もマクフィーの魔法で子どもたちが心変わりして終わりかな?なんて予想してしまうものです。しかし、そんな予想どおりの展開が思っていたより早く終わってしまいます。それはもう不自然なくらいに。だいたい40-50分経ったくらいですかね?かなり唐突に子どもたちは仲良くなり始めるのです。まぁ子どもってそんなもんなのかも知れないですけどね。それはともかく、この早い展開を見て「この後何をするんだ?」と思っていたら、そこからは戦時中ならではの物語が展開されるのです。

  しかし、戦時中の展開であることよりも注目すべきは、後半から描かれる「子どもたちは大人が思っているよりも周りに敏感だし、大人が思っているよりも周りをよく見ているのだ」ということ。例えば、疎開として牧場にやってきたシリルとセリア、2人は両親が隠している自分たちの関係と思惑を見抜いていました。例えば、ノーマンたち3兄弟と母イザベルの元に届いた父の訃報を伝える伝票が偽造だと判明した時、ノーマンはすぐに犯人が誰か分かりました。その犯人は、視聴者からすれば疑うことなく犯人ですが、作中のキャラクターから彼が疑われるような描写はないのです。

 

  彩り豊かでファンタジー感溢れる本作。前作も見たくなるような素敵な作品でした。