新米の一歩目

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地球に恋い焦がれた少年と、地球を嫌った少女

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「キミとボクの距離」(原題 THE SPACE BETWEEN US) 主演エイサ・バターフィールド

 

  人類初の火星植民地計画。ある企業によって実行されたその計画により、6人の宇宙飛行士は火星の市民になるため地球を飛び出しました。計画はうまくいき、打ち上げにも成功しました。しかし計画にはある1つの問題が…それはチームのリーダーであるサラが妊娠していることでした。出産予定日は火星到着日。サラは宇宙飛行士の仲間の力を借りて息子ガードナーを出産し、死亡しました。当初、企業はこの事件を世間に公表する予定でした、しかし、赤ん坊を載せて地球に帰れないこと、計画が頓挫したら赤ん坊を育てられないことを理由に(社の体裁もあり)ガードナーの存在は伏せられました。

  それから16年、人類初の火星生まれであるガードナーはティーンエイジャーになっていました。科学者たちに育てられたことで聡明に育ったガードナー、地球の1/3の重量下で育ったことで弱い身体で育ったガードナー。彼は地球に…そして写真でしか知らない父親に焦がれる日々を送っていました。ガードナーが唯一地球と繋がれるのは、コロラドに住む少女タルサとボイスチャットで会話できる数分間だけでした。そんなある日、ガードナーに転機が訪れます。ガードナーを地球に連れて行くという話が浮上したのです。弱い身体を守るため、骨にカーボンを埋め、リハリビをし…こうしてガードナーは地球にやって来ました。

  やっと地球にやってきたガードナーを待っていたのは検査に次ぐ検査の数々でした。"火星に帰らされる"そう思ったガードナーは研究所を脱出、タルサに会いに行きます。こうして、タルサとガードナーはガードナーの父探しに旅に出ます。研究所の追っ手と、ガードナーの体に迫る危機があるとは知らずに…

 

  火星出身の少年と少女のボーイミーツガールでロードトリップな今作。「火星で育った少年」というとファンタジーで突拍子もなくてくだらないと思われてしまいそうですが、火星出身になってしまった原因などがしっかり説明されているので馬鹿らしく思えない出来になっています。物語の舞台が今から17年後の2034年という近さもあり、ありえない化学アイテムなんて物が登場しないのも違和感をうまく消している要因ではないでしょうか。

  物語としてはSFというより青春映画。ガードナーとタルサの甘酸っぱい恋愛と悪い事をしちゃったりする楽しそうなロードトリップを楽しめます。落とし所としても切なさと希望が入り混じった素敵な物となっています。

 

あなたが地球で一番好きなものはなんですか?