新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

先は短くても、人生は美しい

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 「アカプルコ〜人生は続く〜」(原題 ACAPULCO LA VIDA VA) 主演パトリシオ・カスティーヨ

 

  アカプルコへ旅行に行くことになった高校時代からの親友フスト、マリアノ、アントリンのおじいちゃん3人組。70を越えていながらもまだまだ弾けてやると言わんばかりにスピード違反をしたり10代の女の子をナンパしたりと旅行を楽しみます。しかしなにか様子のおかしいマリアノ。旅行に誘ったのはマリアノのハズなのにホテルに籠もりがちですし食事にも手を出していません。さらに荷物には銃が…マリアノの抱える秘密とは…

 

  おじいちゃん3人組によるバカンス映画です。メキシコが舞台ということもあり明るい仕上がりになっています。しかしだからといってひたすら明るいだけではなく、老いたことによる体の小さな危険信号など不穏な空気も匂わせ、そして最後にはじんわりと暖かくなります。

 

  物語の舞台はタイトル通りアカプルコ。世界的に有名なリゾート地である一方でドラッグやギャング間抗争による事件も多発しており"危険な"観光地ランキングの上位にも名前が上がる二面性を持つ町です。

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  しかしこの作品でアカプルコの危険な姿が描かれることはありません。ひたすらに美しい、最高のリゾート地が描かれます。ほんと、アカプルコの情報を知らないとギャングがいるなんて思えないほどに美しいです。

    この作品の良いところ、それはもう最後の最後に集約されているといっても過言ではありません。まず、基本的にずーっと理想的なバカンスが描かれます。高校時代からの親友同士ということもあり、遠慮の無い関係の3人は互いの悪いところははっきりといい、それでいて互いを信頼し合っていることがよく分かります。でも部屋は別々ってのも男の親友同士のバカンスって感じがして良いですね。上記で述べた通り、お互いの身体の異常を仄めかすシーンもあるにはあるのですが、それが深刻になるのはだいぶ後半になってからです。しかしまぁ、後半には人生について考えることになり、最後の最後、マリアノはある大きな決断に迫られます。その時のマリアノの決断と行動がすごく素敵なのです。正直、その行動に意味は無いです。映画を見ていなかった人が最後のそのシーンだけ見てもマリアノがヤバい奴に見えるだけです。しかし、映画を見てきた人たちにはマリアノが人生を味わっていることがよく分かるのです!