新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

ちょっとオシャレな日常。足りないのは一杯のコーヒー。

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 「コーヒーをめぐる冒険」 (原題 oh BOY) 主演 トム・シリング

 

    主人公ニコはドイツに住む平凡な青年。大学を退学したことを父に言い出せずにいるものの、それ以外はごく普通の男です。そんなニコに訪れたのはあるツイてない1日。運転手適正診断には落とされ、ATMにカードは飲み込まれ…そしていつでもどこでも何の因果かコーヒーが飲めないのです。そんな1日に翻弄されるニコが最後に出会うものは…

 

  2012年の映画でありながら全編白黒でノスタルジーを感じる本作。"コーヒーをめぐる"とある通り、ニコはいつまで経ってもコーヒーを飲めないのですが(それはもう見事な方法で飲めないんですよ。お金が足りなかったり、父に酒にしろと言われたりね。)だからといってガツガツコーヒーを探し回る話ではないです。コーヒーは要所要所で登場し、毎回飲めないだけというポジションです。しかしこれがニコの"ツイてない感じ"をより良く表しています。まあ、多分コーヒーはニコのモヤモヤした気持ちを表しているのですが、いかんせんこの映画…本当にある1日を切り取ってるだけなのです。 まあ、確かに特別な出会いはあります。13年前の友人に再会したり、バーである老人に出会ったり…しかしそんなのはあくまでちょっとしたトクベツ。やっぱり日常からは逸脱しません。何が言いたいかというとつまりニコが精神的に大きく成長するとかそういった展開はないんですよ。だからモヤモヤしたニコが最後にカンペキにスッキリしたかというとそうとも言えないのです。

  しかしそんなスッキリしないストーリー面を美しく飾るのが全体の雰囲気。とにかくオシャレなのがこの映画の見どころ。上記でも述べた通り白黒な時点でかなり素敵です。なんというか雑誌の写真がそのまま動いている感じですかね、それくらい様になってるんですよ!まぁだからこそコーヒーを飲んで欲しい気持ちもありますが。それに…白黒って凄いですねぇ…あれでしっかり色鮮やかなんですからね。

 

  雨が降っていたりしてちょっとセンチな気持の時に見るのがオススメですかね?リラックスした気分になれますよ。そしてちょっと切なくもなれます。