新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

男は静かに怒り続けていたのだ

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「美しい湖の底」(原題 SHIMMER LAKE) 主演 ベンジャミン・ウォーカー

 

  小さな町で起きた銀行強盗、容疑者は3人、エド、アンディ、そしてクリス。主人公の保安官ジークは3人を捕まえるため動き出します。容疑者のうちの1人アンディは自身の兄、さらに判事のドーキンスが死体で見つかる事件も発生します。謎が謎を呼ぶ事件、果たして真実は…

 

  Netflixオリジナル映画のクライムスリラーです。まずはじめに言っときます、かなり上手く作られていて面白いです。

  小さな町で起きた銀行強盗をテーマにした本作、いつでもどこでも冷静沈着な男ジークを主人公に描いています。この映画を見応えあるものにしている要素。それは"時間軸"です。語らずには書けないので書いてしまいますが、本作は時間軸がめちゃくちゃに描かれています。その割に要所要所でバーンッという音で驚かせながら曜日を教えてくれるのです。「月曜日っ!」みたいな。しかしそれが…それこそが罠。なのです。だってそうでしょう?月曜やら火曜やらを順番に出されたら当然時間軸が狂ってるなんて思わないじゃないですか。"曜日だけ順番に映し出す"ことで視聴者は完全に騙されるんです。しかしそうすると分からないシーンが数多く出て来ます。「あれ?こいつ死んでなかったっけ?」みたいな。そこで疑い始めるんです。もしかして…と。すると今度は場面を疑い始める「もしかしてこれも過去の…?」ここまで来たらもうこの世界にどっぷりハマっていますよ。

  しかし、どんなに疑っても、恐らく真実には驚かされるでしょう。いや、あんなの絶対読めないですよ。それに死亡する人物がどういった経緯で死亡したのか、これも絶対読めないと思います。でもそれもこれもしっかり語られるので、全て見終わった後はスッキリするくらい全て明らかになるのもまた素晴らしいです。

  しかし1つ、たった1つだけ残念な部分がありまして。それが"後部座席"です。なんどか挿入される場面にジークの相棒が泣く泣く警察車両の後部座席に座らせられて犯罪者気分になるっていうのがあるんですよ。いやーこれ、絶対皮肉だと思ってたんですけどねぇ、何度も出る割に何の意味もなかったですからね。「いやなんもなしかーい」と。なんだったんだよと。まぁ、残念なというより意味を持たせて欲しかったってトコですかね。