新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

どんなに落ちぶれても、バスケへの熱だけは冷めなかった

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 「ハートボール」(原題 THE WINNING SEASON) 主演 サム・ロックウェル

 

   小さなレストランで皿洗いの仕事に明け暮れる男ビル。かつてのバスケ部エースの姿は見る影もなく、妻とは離婚し、娘ともイマイチ上手くいきません。そんなある日、母校の校長となった友人から声をかけられます「女子バスケ部のコーチをしてほしい」女子バスケということもあり渋々受け入れたコーチという仕事。さらに女子バスケ部は補欠もいない最低人数でしかも弱小という残念っぷりでビルはさらに気落ちします。しかし自分の熱くなれるバスケということもあり女や子供であること関係なしに厳しく指導し始めました。

  始め、ビルの態度の悪さや口の悪さに女子バスケ部員は反感し、上手くいかない関係が続きます。しかしそれでも熱心にコーチする姿やビルが雇ったドナの助けで女の子と接する手伝いをしてもらうらことで部員とビルはどんどん強い絆で結ばれていきます。しかし一方でビルはどんどん娘との関係が悪化し、酒に溺れるようになってゆきます…

 

  気だるげで口も悪く酔っ払いという好かれなさMAXの中年男ビルと女子高生の交流を描いた作品。コーチを通じてお互いがどんどんと心変わりしてゆくという展開はベタながらやはり感動します。しかしこの作品では同時に現代的な問題も描いています。例えば、登場人物が人種による差別をうけたり、例えば、同性愛による偏見が描かれたりですね。さらにその問題を「そういうのは良くないよね」で終わらせるのではなく、それをバネにして、受け入れることでチームの絆がより強固になるという展開も素晴らしいです。

  また本作では途中からビルがコーチじゃなくなるというビックリ展開が待っています。ちなみに原因は車の中でタバコを落として余所見運転という冴えない理由。しかしあくまで学校のコーチ、そんな不祥事でもやっぱりアウトなんです。校長も昔馴染みとはいえ厳しく、ビルの復職を消して許しません。それどころか率先してビルを追い出します(別にビルを憎んでるとかではなく)。それ以降は体育館の外からドナを通して助言という展開になり、状況的にはかなり悪いハズなのにコメディ感たっぷりで笑えます。この頃にはビルはチームが大好きになり、チームのみんなもビルに絶対の信頼を置いているのでなんとか連絡を取り合おうとしているのがすごく良いですね。

  そして最終試合、これは…これこそが青春ですよね。これはどんな言い方をしても結果がバレてしまいそうで良いづらい…でも言いますよ!やっぱり必要な事だと思うんですよ。一生懸命努力してそれが報われないって体験は。上手くいく終わり方ももちろん素晴らしいですが、上手くいかなくて悔し涙を飲むって体験は成功じゃ得られない経験がまっていますし、決して無駄じゃないんですよね。あ、やばい、なんか泣きそう。