新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

パパとママの話を聞かせて

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「ラブ・ダイアリーズ」(原題 definitely,maybe)主演 ライアン・レイノルズ

 

  主人公ウィルは妻との離婚間近のサラリーマンです。ある日、ウィルが小学生の娘マーヤを迎えに行くと小学校は大騒ぎ。なんの騒ぎが聞くと早すぎる性教育の授業をしてしまったのことでした。

  その夜、マーヤはウィルに両親の馴れ初めを聞きたがりました。もちろん初めは断るウィルですが、マーヤのしつこさに折れ、ベットタイムストーリーとして話すことにしました。しかしウィルは素直に話すのではなく、マーヤに推理させようと考えました。若きウィルと3人の女性との物語、ウィルはそれを仮名と脚色でごまかし、娘に語って聞かせ始めます。

 

  エミリー、サマー、エイプリルという3人の女性とウィルのラブストーリーを過去回想という形で描いた本作。ベットタイムストーリーという形式上物語の途中途中でマーヤが介入してくるのが面白いです。物語の中でマーヤが言及していますが、どんなに過去がハッピーエンドでも離婚間近というバッドエンドなシチュエーションで物語をどのように終わらせるかがストーリーの見せどころな作品です。事実、これをハッピーエンドというべきか言わざるべきか、非常に悩みどころではあります。しかしながら、物語全体の爽やかな雰囲気もあって素敵だな、と思える終わり方です。そう、この作品、すごく爽やかなんです。離婚の悲しみとかドロドロした感情をあまり見せてこないのが素晴らしい。多分…というか確実に"幼いマーヤに聞かせている"という大前提があるからそういった暗すぎる面を表に出さないようにしているんですね。素晴らしいです!

  この作品の1番の魅力、それは何と言ってもウィルとマーヤの駆け引き、関係の可愛さにあります。性教育の件もあり、少し大人び始めたマーヤ、普通の夢物語なんてもう子ども、恋愛に興味を持ち始めているからこそできる幼すぎない親子の対話がめちゃくちゃ可愛いです。推理や言動がしっかり論理立てているのも素晴らしいですね。しかし一方で、ウィルの回想で"大好きなパパ"が昔喫煙者だったことや遊びまくってた過去があったことにショックを受けたり、パパの回想を聞いて行く中で「嫌いになった登場人物がママだったらどうしよう…」と不安に覚えたりするのも可愛らしいですね。しかし、この年齢、なかなかギリギリを攻めたうまい年齢ですよね。多分マーヤがもう少し幼いとラストシーンや推理シーンは形を成さないですし、これ以上大きいとそもそも親の馴れ初めを聞きたいと思わなくなりそうですもんね。