新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

ある日、世界は僕らだけのものになった

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「境界線」(原題 BOKEH)主演 マイカ・モンロー

 

アイスランドを観光で旅するカップルのジェナイとライリー。ある夜、ジェナイはふと目が覚め窓の外を見ます。窓の外には怪しい光が。しかしジェナイは特に気にすることもなく再び眠りにつきました。翌朝、2人が朝食を取ろうと部屋から出るとホテルの朝食が用意されていません。サボりに呆れつつ2人はカフェを目指します。しかし町の様子がおかしいです。異様に静か-2人は不安を覚え町中を歩き回ります。しかし誰もいません。幸い、ライフラインやインターネットはかろうじて生きておりますが、テレビはニュースに誰も映らず、インターネットも前日から何1つ更新がありません。そう、世界は2人を残して一切を消失したのでした。アイスランドという小さな島に取り残された2人にはどのような未来が待ち受けているのでしょうか。

 

  世界にたった2人だけが取り残されたというテーマの物語。よくある作品とは異なりキャラクターがパニックになったり大騒ぎするような事はなく静けさの中で描かれます。孤立無援の世界において自分達だけが取り残された理由を知りたがり、他の生存者を求め、そして家に帰りたがるジェナイと"今"を生きようとするライリー。ネガティヴなジェナイとポジティブなライリーという対称的な、しかし愛し合う2人を主人公に据える事でじわじわと生まれる2人の間の歪みを非常に上手く表しています。また、ジェナイの実家が教会ということもあり、キリスト教の専門用語のようなものも登場します。携挙とかね。あ、携挙ってのはキリスト教における終末論的な感じらしいです。間違ってたらすんません。ちなみに、原題の「BOKEH」ってのがどういう意味なのかさっぱりだったのですが嘘か真か、写真の技術の"ボケ"の事らしいです。世界共通語…?なんですねー。ただ、ボケって意味だったところでなんでそんなタイトルなのか不明ですしなんで邦題が「境界線」なのかも謎です。

  この作品では人類消失の原因だったりなんてのは明かされません。ひたすら2人の生活と、潰れゆく2人を描くことに徹しています。だからアクションだったり盛り上がりなんてのはあまりないです。しかし!この作品、最後の最後にブッ込んできました。思わず「え?」って言っちゃうほど終わり方が呆気ない。てか続きを作ってくれって感じです。先が気になってしょうがないです。なぜこんなところで終わらせたのか、意図は分かりかねますがある意味衝撃的なのは間違いないですね。