新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

その旅がもたらした出会い

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「旅は道連れ」(原題 ENTRE IDAS E VINDAS) 主演 イングリッド・ギマラエス

 

 

  故郷サンパウロに向かう父子のアフォンソとベネディット。妻と離婚して数年、しかし息子のベネディットは未だ母親の話ばかり、皮肉ばかりで親子仲はあまり上手くいっていません。アルフォンソはそんなベネディットのため、ベネディットに内緒で母親に合わせるつもりでした。

  しかし道中、とてつもなく古い車に乗っていたこともあり車が動かなくなってしまいます。困る親子、そこに通りかかったのが普段テレマーケティングをしている女4人旅のキャンピングカー。サンドラ、クリッセ、シリ、アマンダの4人はサンドラの独身サヨナラ旅行…だったのが旅行中彼氏の浮気が判明したという目的不明の旅行中でした。アフォンソとベネディットは4人のキャンピングカーに乗せてもらう事になります。旅は道連れ世は情け、大所帯の旅が始まります。

 

  どうみても冴えない中年の男という、ベネディットが居なければ確実に車に乗せてもらえないようななりの男アフォンソ。2人が車に乗った事によって、女同士の友情は強まり、ロマンス、そしてとても可愛らしい恋心の始まりも生まれるという作品です。目的地がサンパウロということもあってブラジルの映画。しかし映画が進むにつれ"目的地"はだんだんと"目的地"ではなくなります。なんならアマンダら女4人のサンパウロでの姿は描かれませんからね。まぁ、彼女たちはサンパウロで遊ぶだけですし、道中の"1歩前に進む出来事"の方が重要ですからね。サンパウロの場面がほとんど無いという事もあり、イメージするブラジルよりもっともっと田舎道、田舎町なブラジルを目にすることができます。ちょっと汚いけど自然が美しい感じですね、空の色がやたら青いからか、景色のハッキリとした色合いがとても美しいです。

 

  今作は僕の大好きなロードトリップ系の映画なんですけれども、上記でも触れたように旅の目的地=ゴールではないです。どちらかというと"道中の出会いが人生を大きく変える"というところに焦点が当てられています。なので、冒頭のあの時アフォンソとベネディットが女4人に拾われなければ、この旅はなんの意味も無いんですよ、意味がない…というかただの旅で終わってしまうんですね。だからこそ、ラストシーンも旅が終わってから数日後ですしね。

 

  そしてキャラクターの魅力も最高です。特にアフォンソとベネディット。アフォンソは中年のおっさんということもあり、キャンピングカーに乗せてもらってからもギクシャクするのかと思いきや割と普通にみんなと仲良くなります。ベネディットは最初結構めんどくさい子どもな印象なんですが、ストーリーが進むごとにどんどん子どもらしく、愛らしくなってゆきます。