新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

それは一生の価値になる

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「GIVEN: ボクが見た世界」(原題 GIVEN) 監督 ジェス・ビアンキ

 

   物語の視点となる"ボク"の名前はギブン・グッドウィン。カウアイ島に住む6歳の少年です。ギブンの家族は伝説のサーファーである両親デイズ・グッドウィンとアーミオン・グッドウィン、そして生まれたばかりの妹トゥルー・グッドウィンです。

  この物語はそんなグッドウィンの家族4人が14ヶ月をかけて旅をした記録をギブンの言葉で紡いだものとなっています。

 

  インタビューなど一切ないドキュメンタリー作品。本当に、ただそのままのグッドウィン一家の姿をありありと描いています。14ヶ月の旅でグッドウィン一家が訪れた国は全部で15カ国。訪れるのはアメリカ、アイスランドアイルランド、タイ、ネパール、イスラエル、ペルー、マーシャル諸島ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、モロッコセネガル、日本、フィジーと文化も特色も様々な国です。そして、その国々でグッドウィン家は…ギブンはあらゆるものを吸収して、成長して行きます。ギブンに訪れる出会いは本当に様々です。古代の森を探してただただ穴を掘り続ける男、世界で唯一となってしまった昔ながらの方法で塩を作る男、首長族。ギブンは彼らに話を聞くなんてことはしません。まぁ6歳の子どもですし、上手なインタビューなんてされちゃうと違和感が凄いですしね。この作品に"ない"と言ったインタビューというのはグッドウィン一家へ向けてだけではないのです。インタビューがないだけあって、そこに描かれているのは全てが真実では無いかも知れません。描かれているのはあくまで、ギブンの見た世界、ギブンの感じた真実なのです。でもそれでも全然いいと思います。自分の心が感じたままに世界を見るというのは、真実を、正しいことを知るよりよっぽど素敵です。

  そして忘れてはいけないのは映し出される世界の美しさです。これ、美しいのは世界なんです。美しいのは景色では無いんです。景色が雄大で美しさが映える映画はいくつもあるかと思います。例えば「LIFE!」であったり、例えば先日紹介した「アルビオンの世界」や「ロード・オブ・ザ・リング」であったり。しかし、今作においては人や、自然や、人工物、時間、天気。あらゆるものを包括しているこの世界そのものが非常に美しく感じるのです。非常に愛おしく感じるのです。残念ながら、僕のTVでは4Kには対応していないですし、当のNetflixもミドルクラスの会員ですので対応しているらしい4Kの映像で今作を見る事は叶いませんでした。悔しいです。ギブンの大好きな「お母さんがサーフィンをしている姿」のシーンとか是非4Kで見てみたかったです。

  本記事のタイトルはグッドウィン家がいったことでもなんでもありません。ただ僕がそう感じました。ギブンは決してこの旅を忘れないでしょう。トゥルーはどうでしょうか?そもそも忘れる忘れない以前の問題かも知れないです。赤ん坊ですし。でもトゥルーにとっても心の中に暖かく残り続ける、そんな気がします。