新米の一歩目

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どんな人にも、初デートはあるんだ

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「サウスサイドであなたと」(原題 SOUTHSIDE WITH YOU) 主演 パーカー・ソーヤーズ

 

  1989年、夏。ある黒人の青年が狙っている女性とのデートの準備をしています。彼女の名前はミシェル・ロビンソン。一方で彼女は青年がひと夏の間だけ通っている法律事務所のアドバイザーであるため全然乗り気ではありません。それでもミシェルにアタックし続ける青年、やがて2人はゆっくりと仲を深めて行きます。青年の名前はバラク・オバマ、これは、やがてアメリカ合衆国のリーダーとなる青年とやがてファーストレディとなる女性の恋の物語です。

 

  2009年から2017年までの間、アメリカ合衆国第44代大統領を勤めた誰もが知る政治家バラク・オバマとそのファーストレディミシェルのデートを描いた作品です。伝記作品というとその人物が活躍した時代の話が描かれたり、その人の活動の素晴らしさが描かれたりしますが、今作で描かれる作品はそもそも政治家にすらなっていない頃のオバマのストーリー。それもラブロマンスです。一応、オバマが公民館を建てようとしている集会で人々の心を打つ演説をするなど、彼の片鱗を感じることもありますが、ほとんどがラブロマンスってのはなかなかない感じがしますね。

  上記でオバマとミシェルの"デート"を描いたと表記したのには理由があります。というのも今作ではオバマがミシェルとの初めてのお出かけに誘い出すことが成功したところから始まるのです。つまり出会いのシーンだとかそういうのは描かれないってこと。しかしその始めてのお出かけは集会に参加する為であるため、ミシェルにとってはデートではありません。彼女はアドバイザーである自分とオバマがそういう関係になるべきでは無いと考えているからです。まぁ、オバマはバリバリデートのつもりなんですけどね。そこで2人はこういった約束を取り決めます。それは"ミシェルがデートと認めるまで2人のお出かけはデートじゃない"というもの。そしてミシェルがデートと認めるのは本当に最後の最後の外出。そう、なのでこの作品はラブロマンスの始まりから終わりまでを描くことなく、ほんの一部のデートだけを描いているのです。まさにデート映画。

  また、バラク・オバマは"黒人史上初"のアメリカ合衆国大統領。そのためか…というか回避する事は不可能な事なんですけれども、今作でも黒人の問題が描かれています。といっても、あからさまに差別を受けてオバマとミシェルが辛い目にあって…なんて重い展開があるという事は一切ありません。むしろ作品全体は明るい雰囲気ですしね。しかしそれでも一切語られない訳ではないです。例えば、ミシェルのセリフのなかに「私たちが付き合い始めることに不快感を覚える人がいる」といったものがあったり、オバマが白人と黒人のハーフだからというだけの理由で実力が認められない過去があったりですね。軽く表現されているとはいえ、やっぱりそう言った言葉などは心に残りますし、心に刺さります。

  

  日本でもよく知られている人物であり、なおかつ見やすい作品でありながら日本未公開作品だったそうで、非常に勿体無いなぁと思うと同時にNetflixで見ることが出来て良かったと心から思える作品です!お試しあれ!