新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

最後の日に囚われて

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ビフォア・アイ・フォール」(原題 BEFORE I FALL) 主演 ゾーイ・ドゥイッチ

 

  2月12日、キューピッド・ デーを女友達と過ごし、その夜は彼氏のロブと過ごそうと計画している高校生のサマンサと彼女の女友達3人リンジー、アリー、エロディ。4人は楽しい1日を過ごし、夜はパーティに参加します。パーティの夜、4人は何故かパーティに参加している普段から挙動不振の"サイコ女"ジュリエットに出会い、喧嘩になります。パーティに居られなくなった4人は車でその場を後に、サマンサも彼と過ごしたいという気持ちを抑えて3人と共に行動します。車で夜道を走っている途中、4人は事故に遭います。

  サマンサが目覚めると何故かリンジーから朝と全く同じ「今日はキューピッド・デーね」とちうメールが来ています。今朝見た妹の作った折り紙の鳥もあります。知ってる…サマンサはその後も、同じようにキューピッド・デーのバラの花を受け取り、同じようにパーティに招待されます。知ってる…サマンサは強烈な違和感に襲われつつもパーティに参加、リンジーに違和感を伝えても分かって貰えません。これは夢なの?デジャブなの?サマンサの不安もそのままに、リンジーらは夢と同じようにジュリエットと喧嘩、同じようにパーティ会場に居られなくなります。知ってる…その後に起きる悲劇が頭によぎるサマンサはリンジーがよそ見をしないよう注意し、悲劇を乗り切ります。しかしやはりその後、4人は事故に遭います…

  夢じゃない、現実が繰り返している。サマンサはその結論に至りました。そして彼女は決意します「私が変えてみせる」と。しかし死は回避できても2月12日を回避することは出来ませんでした。繰り返し続ける毎日、サマンサはだんだんとおかしくなってきます…

 

  

  Netflixオリジナル作品でいわゆるループものの作品。バイツァ・ダストかと思いきや無限サイクリングです。しかしそういった作品群と大きく離れているのは今作のループは運命が固定されて居ないことですかね。というのも、よくあるループものって大抵は死ぬという結末だったり結果というのは確定してしまっていて、登場人物がどんなに努力しても根本であるループの原因を潰さないと結果は変えられないっていう設定が多数なのですが、今作の場合は文字通り2月12日に"閉じ込められている"というものなので、サマンサの過ごす2月12日は毎回違います(大枠や流れは同じですが)。しかし2月12日が終わるとまた2月12日が始まるのです。まぁ、そんな状況に陥っていたらサマンサがおかしくなってしまうのも仕方ない。

  しかし、絶望だけでは終わらないのがこの作品のいいところ。始めはまさに無限サイクリングのように歪み始めるサマンサ。相手が何を言ってくるのかが分かる上に毎日のように聞かされてますからね、その苦しみは想像を絶するでしょう。しかしやがてその苦しみは新たな境地に達します、サマンサは今まで知らなかったいじめられっ子ジュリエットの秘密を知ったり、親友のリンジーの秘密を知り、本当に大切なものを知ります。そして、自分が何をすべきか、何をするためにこの日に囚われてしまったのかを自分なりに見出し、最後の不安ループに挑みます。

 

  最後にサマンサに訪れる事柄も含めて、非常に良くできていました!ループものとしても少し異色であるのも好感触です!!