新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

愛と復讐の捜索者達

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「捜索者」(原題 The serchers) 主演ジョン・ウェイン

 

   舞台は南北戦争後から3年後の1868年、テキサスに住む兄のアーロン一家の元に帰郷したイーサン・エドワーズは兄の家族から歓迎され、幸せなひと時を過ごします。そんな中やって来たのは地域のまとめ役クレイトン牧師、彼はイーサンにある頼みごとをします。それはコマンチ族が盗んだ牛を奪還すること。イーサンは白人とインディアンの混血であるマーティンと共に牛の奪還に挑みます。しかしそれこそがコマンチ族の罠でした。イーサンとマーティンが牛の奪還に出向いている間にコマンチ族はアーロン一家を虐殺、ルーシーとデビーの姉妹を誘拐します。

  復讐に燃えるイーサン、彼はクレイトンやマーティン、ルーシーの婚約者ブラッドなど大勢でコマンチ族への復讐とルーシー、デビーの救出に向かいます。しかし攻撃的なイーサンとクレイトンはソリが合わずやがてチームは解散。イーサン、マーティン、ルーシーの3人で行動することになります。果たして彼の復讐劇の結末は…

 

  もしかしたら人生初の西部劇です。西部劇もどきな映画は観たことはあるんですけどね、BTTBⅢ、エイリアンvsカウボーイ…しかしそれらと比べると本格さにおいては圧倒的大差。なんたって今作の公開年は1956年。1868年の物語です。

  ちなみに、今作は2008年にアメリカ映画協会によって"最も偉大な西部劇映画"の第1位に選出されたり、あのスティーヴン・スピルバーグが愛する作品(ものづくりの原点に戻るときに観る作品)として「七人の侍」や「素晴らしき哉、人生!」と共に名前があげられるほどの名作であるため、初めて観るにはぴったりかと思います。まぁ、公開時は評判も芳しく無かったらしく、時が経つにつれて名作となっていったそうですが。

  西部劇っていうと、悪党(主に銀行強盗)を保安官が追い詰め、やがて一対一に、丸い枯れ草がクルクル回って「いいか…1.2の3で互いに打ち合うんだ」なーんてイメージがありますが今作は全然違っていました。まず、主人公のイーサンは復讐に燃えるダークヒーロー、冷静沈着で孤高の正義の男じゃないんです。もっと泥臭くて人間臭い存在なんです。あ、孤高ではありますね。そしてストーリーも予想外な事に数日の物語などではなく、何年もまたぐ壮大な旅を描いているのです。デビーを探すというただ1つの目的の為にそれほどの時間をかけるんですよ!しかも旅はただ荒野を往くだけではなく、雪の中なども旅をします。西部劇で雪のシーンがあるというのもなかなかに予想外です!西部劇には僕たちがイメージするより俄然深いストーリーがありました。

  物語で描かれるのは南北戦争後のコマンチ族との戦い。しかしそもそもコマンチ族ってのがどういった存在なのかも僕は知りませんでした。コマンチ族とは北アメリカの大平原南部に住んでいた約3000もの人口を誇るアメリカ・インディアンです。彼らの姿はまさに僕たちがイメージするインディアンそのもの!

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  彼らコマンチ族はヨーロッパのもたらした馬をいち早く取り入れた事で狩猟生活を発展、他の民族の脅威となったようです。事実、今作で登場するコマンチ族も馬を乗りこなし、銃をバカバカ撃っていました。インディアンってもっと原始的な存在だと思っていただけにこれにはちょっとびっくりでした。

 

  イーサンが人種差別主義者であるなど今の時代のものではでは観ることの出来ない作品である一方、デジタルリマスター版なのか、フルカラーかつ今見ても全く古臭さを感じない色鮮やかな作品です。面白かった!