新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

青春時代の使い方

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「オタク・レボリューション」(原題 The Outcasts) 主演 ヴィクトリア・ジャスティス

 

  高校の負け組、MITへの進学を控えているミンディと将来の決まっていないジョディ。卒業を直前に控えた2人は学校の上位カースト1位のウィットニーに自分たちとの遺恨を無くして卒業しようと持ちかけます。意外なことに快諾してくれたウィットニーは2人を自宅のパーティに招待します。

  しかしパーティ当日、悲劇は起きました。初めは楽しかったパーティ。しかしウィットニーはパーティにある仕掛けをしていました。ウィットニーの鶴の一声で静まり返る会場、彼女がモニターの電源を入れると…そこにはジョディの自室での私生活が映っていました。ぬいぐるみに話しかけたり、変な格好でギターを弾いていたり…ウィットニーはジョディのPCをハッキングしてその動画を作ったのでした。

  落ちこみ心が折れるジョディ、しかしそんな彼女にミンディが提案しました。見返してやろう、スクールカーストを覆すんだ。こうして、2人は活動を開始しました。初めは不思議ちゃんのクレアと過激な女シュガーだけが賛同者だった2人の活動。やがて仲間になった"元"色々なクラブのリーダーバージニアの持つ膨大な生徒情報を駆使し、スクールカースト下位のクラブのリーダー達を味方につけます。

  やがて学校は変わり始めました。オタク達がオタク達であったが故にそれぞれのこだわりし縛られ、孤立していた現状を脱却。それぞれが力を合わせ、団結し始めた事で力をつけました。スポーツの人気は無くなり、学校の上位カーストはオタク集団へと変わりました。果たして、学校は、2人はどうなるのか…

 

  スクールカースト…皆様はどのあたりに属していたでしょうか。日本の場合、スクールカーストはあるものの、"スクールカースト下位だから"いじめられるとかはあまり無いですが(と言ってもいじめられてしまう子はスクールカースト下位ですけど)アメリカの高校においてはスクールカーストは絶対のモノです。今作はそんなスクールカーストがまるっと入れ替わるストーリー。学校の上位キャラクターをぎゃふんと言わせる作品は数あれどカーストそのものが入れ替わるというのは中々無い気がしますね。まさに革命。

  

  この作品の面白いのは革命が途中で完了するところ。ミンディがMITへの受験を控えている天才からなのかなんなのか、あっという間に下位生徒の団結を誘い、革命を成功させてしまいます。タンクトップにマッチョ、後ろ向きにかぶった帽子と正にいじめっ子な見た目をしている生徒も数で押されては敵いません。うーん、中々の爽快感。

  そして革命が完了した後、どうなるのかというとむしろ此処からが本番だったりします。革命を起こしたという自信からか周りが見えなくなってゆくミンディ、畳み掛けるように起きたある事件によりミンディはどんどん変わってしまいます。一方でジュディは初めての恋をします。それは喜ばしい事ですが、だんだんと2人の心が離れてゆくきっかけにもなってしまいます。友情、愛、将来。そこに描かれるのは間違いなく青春です。最終学年ということもあり終わりが近づいている青春なのです。

そんな青春時代の終わり、大人の始まりを面白おかしく、そして笑顔になれる作品に仕上げてあります!