新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

僕の子は悪魔なのか?それとも…

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「リトルデビル」(原題 little evil) 主演 アダム・スコット

 

    主人公の名前はゲイリー。美しい妻サマンサと結婚したばかりの幸せな男です。サマンサにはルーカスという息子がいました。一見おとなしく無口なルーカス、ゲイリーはまだまだ義父の自分に慣れていないだけなんだと思い、頑張ってルーカスと接します。

   ルーカスは奇妙な子どもでした。ほとんど喋らず、夜中にテレビの砂嵐を見つめています。教師に「地獄へ堕ちろ」と言い放った事もあります。

  次第にルーカスに恐怖心を覚えるゲイリー。誕生日に起きた事件や"悲劇の結婚式"の事実が恐怖をさらに掻き立てます。やがてゲイリーはルーカスの出生の秘密を調べるようになります。

  カルト…サマンサの過去…終末の刻…果たしてルーカスは本当に悪魔なのか、それとも…

 

   アダム・スコット主演のホラー・コメディ映画。子どもは小さな悪魔のようだとはよく言われますがその子どもが本当に本物の悪魔のようだったら…?というのがテーマの作品です。主演のアダム・スコットは僕の中で「LIFE!」の意地悪上司のイメージが強すぎて、始め善良な主人公という姿に戸惑いました。また、今作のジャンルはホラーコメディとなってますが、その名の通りホラーなのに暗くなりすぎていないのが魅力です。

 

  今作が面白いのは子どもが悪魔かどうか…というよりどういう存在なのかが中々明かされないところです。サマンサは完全にルーカスを信じており、ゲイリーがどんなに状況を訴えてもサマンサのフィルターを通すとルーカスは完璧な息子であり、悪いのはゲイリーだと思い込みます。そのため、ゲイリーは義父仲間しか頼ることが出来ないのです。

  そしてルーカスがどういった存在かが分かってからがこれまたすごい!なんたってあんなにホラーな雰囲気だったのが一気に吹き飛ぶんです!もはや別の映画なんじゃないかってくらいのヒューマンドラマに姿を変えるんです!ルーカスの印象の変わり方がすごい。

  そしてまさかそんなことがあると思っていなかったためびっくりしたのですが、この映画、黒幕がいます。あ、そういう映画なんだっていう軽い驚きですよ。そしてもちろん黒幕がいるということはゲイリーがそれに立ち向かう展開があるのです。黒幕戦ではなんと今まで散りばめられていた情報がちゃんと伏線と活躍する素晴らしさがあり、非常に巧いです。

  一つだけ残念だったのは、今回のホラーのメインテーマが"反キリスト教"だったことですかね。日本人だと馴染みがないため"反キリスト教"であることの酷さがあまり伝わってこなかったです。なにか上手い日本の文化にたとえて理解しやすい例とかないですかねー。

  ホラー映画でありながら怖がることが出来るだけでなく皆がハッピーになれる素晴らしい一本でした!