新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

栄光の裏側で、世界を騙せ

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アバランチ作戦」(原題 Operation Avalanche) 主演 マット・ジョンソン/オーウェン・ウィリアムズ

 

 

 1967年、冷戦が激化する最中、アメリカとソ連は技術力でも互いに引けを取らなかった。彼らがこぞって競い合ったもの、それは宇宙開発。アメリカもソ連も競うように宇宙を目指した。そしてケネディ大統領の演説をきっかけに双方の目標は月面着陸となった。しかしアメリカにはある噂があった……

 

"NASAソ連のスパイがいる"

 

 CIAはスパイを見つけるためにスパイを送り込む事になった。ジッパー作戦と呼ばれるスパイ作戦に立候補したのは下っ端のCIAマットとオーウェン。彼らはドキュメンタリー作成を偽り、NASAへと潜入した。やがて2人は衝撃の事実を知ってしまう…それは"NASAに月面着陸の技術はない"というものだった。すぐさまその事実を上部に伝えるマット、それを知ったCIAはマットらの作戦の中止を命じた。

  マットは作戦の中止に納得がいかなかった。

 現地に潜入している自分たちを撤退させて新たなエージェントを送る?まるで自分たちが使えないみたいだ。

  マットはオーウェンや撮影スタッフを欺き"月面着陸の映像を捏造するよう命じられた"と語った。やがて上部にマットの行動はバレてしまうが、彼らの許可を得、捏造作戦は続いた。知っているのはCIAの一部の人間と宇宙飛行士だけ、管制塔のスタッフにも秘密にした作戦、アバランチ作戦の行く末はいかに…

 

  以前月面着陸をテーマにしたおバカ映画(ルパート・グリント主演のやつ)を紹介しましたが、今作はそれとは大きく異なり真面目…というより不気味な内容になっております。

  今作の特徴は常にハンドカメラ視点で映し出されているという事。なので実はマットとオーウェンの他に撮影係のアンディがメインメンバーとして描かれます。正直、アンディは最期裏切ると思ってましたよ。撮影者が映像の外で色々やってて…って展開、ありがちですからね。そしてそんなハンドカメラも60年代のものなので常に古い映像です。なんなら最初はモノクロ。しかしだからこそ"流出した映像"感があり、"本当にこんな事があったんじゃないか"と思ってしまいます。

 

  

   終始捏造映像作成を映す本作。マットとオーウェンの喧嘩や本来の目的であったソ連のスパイの存在など不穏さはあるものの、基本的には淡々と、順調に物語が進みます。しかし!面白いのは最後のラッシュに待ってるんです!ここで活かされてくるのはマットとオーウェン、アンディは下っ端ということ。つまり彼らが消えたところでCIAの上部は気にもとめないのです。もう分かりますね?3人は消されそうになる訳です。自らが所属している組織の手によって。真実を知る人間は少ないに越したことはないのです。たとえそれがどんなに手柄を立てた人間でも関係無いのです。さらにマットは組織のやり方、黒いやり方に疑問を持ち始めていましたからね。邪魔でしか無いですよね。そして2人は最後どのような結末を迎えるのか。強大な組織を前にどのような命運を辿るのか、それは是非ご自身の目で確かめてみてください。