新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

チャンスを逃したのなら、また掴めばいい

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 「オープニング・ナイト・ロング」(原題 Opening NIGHT) 主演 トファー・グレイス

 

   レディース・アンド・ジェントルマン!ハーパー・リー劇場へようこそ。今宵、皆様にお見せする舞台は完全新作!その名も"一発屋のワンダーランド"!しかし我々の劇団には問題があるのです。私ニックは元々将来有望な俳優でした、今やただのプロダクション・マネージャー、正直、やる気はないです…しかも主演女優のブルックは事故ってしまいました。ドラッグ、ゲイ、バイ、感動屋…個性的…個性的すぎる舞台スタッフ達と私はこの舞台を成功させられるのでしょうか…

 

  Netflixで配信されている物の中で量の少ないコンテンツであるミュージカル作品です。ミュージカル、良いですよねぇ、大好きです。今作はミュージカルの中でもロック・オブ・エイジスに近い感覚で劇中劇とその裏側を描きます。実は、ネットでは割と低めの評価な作品なのですがとんでもない。明るくて元気になれる素晴らしい作品でした。

  今作の特徴はミュージカル特有の歌のシーンが自然であること。作品の中でミュージカルしていますからね、それを使わない手は無いのです。なので劇中劇の曲がそのままミュージカル曲になっているのが自然な原因その1です。そして登場人物は皆ダンサーやコーラス部隊などミュージカルに関わる人ばかり、裏方の人間だってブルックのファンだったりと歌や踊りを愛しています。だからダンスと歌で対決したり、説得のために歌を使ったりするのです。いやいや…って思う気もしますが他のミュージカルよりかは自然ですよね。これが原因その2。因みに、俳優としてのチャンスを失い、プロダクション・マネージャーとなっている主人公ニックら長らく歌から離れていたため、下手だったりします。これもまた良いですね。

 

  今作のテーマはタイトルに書いた通り、再起の物語です。物語のメインは過去の失敗から抜け出せないでいるニックとその元恋人クロエ。2人は互いに愛し合っているのに関わらず、ニックの過去と踏ん切りのつかない性格が2人の接近の邪魔をします。しかしその裏側で様々なサブストーリーが展開されるのもまた魅力なのです。ゲイの男と巨乳女がバイの新人俳優を誘惑する対決をしていたり、事故で倒れたブルックに鎮痛剤と間違えてドラッグを飲ませちゃったりともうみんながみんな舞台どころじゃなくなっています。しかし、それらの問題の全てが不穏じゃ無いのが非常に素敵。基本的にあっけらかんとしているため、見ていてじゃれあっている感が強く、楽しそうです。エンドロール時のNG集を見るとみんなが非常に楽しそうなので、映画に関わった人たちの仲の良さが滲み出ているのかもしれませんね。