新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

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「PANDEMIC パンデミック」(原題 PANDEMIC) 主演 レイチェル・ニコルズ

 

  アメリカ全土で発生したパンデミック。感染者たちはレベル1から5に振り分けられ、5に達するとゾンビのように凶暴化する。崩壊したニューヨークの生き残りの医者、ローレンに与えられた任務はセントブリーズ高校に取り残された人間の救出作戦だ。陰性なら連れて帰り、陽性なら放置する。

  やがてセントブリーズ高校に辿り着いたローレンら救出チームの4人。しかし既にセントブリーズ高校は感染者達で満ちていた。乗っていたバスを失い、仲間も失っていくローレン。絶望の中、ローレンに隠された秘密が明かされる。

 

  FPS…って言葉をご存知でしょうか?ゲーム用語でファーストパーソン・シューティングゲームの略称です。ファーストパーソン…つまりプレイヤーは、操作キャラクターを後ろから見て操作するのではなく、操作キャラクターの視点に立ってプレイするゲームのことを指します。この映画でもその手法が用いられており、物語の大部分が登場人物の視点(正確には救出チームが被ってるマスクのカメラ)を通したものとなっています。全てのシーンがって訳ではないんですけどね。あとは普通のシーンと監視カメラを通したシーンがちょっとずつある感じです。

  そんなFPS映画、FPSの醍醐味である没頭感が強いのはもちろんなのですが、パニック映画である事がFPSの良さを存分に発揮させています。というのも、FPSはその性質上、視界に入るものが限られています。後ろから迫ってきてるのとかは見えないからね。なので僕たち視聴者も登場人物と同じような緊張感で物語を楽しむ事ができるのです。

 

  襲いかかる感染者軍団との戦いを描いたパニック映画…正直、テーマとしてはあまりにもありがちです。ベタベタで王道。しかしこれが油断ならないんです。ローレンがやたらポンコツであることにちゃーんと意味があったり、登場人物に主人公補正が全然かかっていなかったりとしっかりとこの作品のならではがあって楽しむ事ができます。いやー本当にポンコツなんですよ。自分とチームの危機なのにビビって攻撃できなかったり、検査機を組み立てるのに時間がかかったり。意味を持たせてなかったらイライラで終わっちゃいますよ。

  また、ラストシーン、言ってしまうと、このパンデミックは一切解決しないです。ローレンは医者でありながら血清の完成の立役者になるわけでもないし、パンデミックの元凶を潰すこともありません。物語の冒頭となにも変わらないのです。しかし!それでも今作は未完成では無いのです!"ローレンの物語"として考えると確かに完結しているのです!いやーこれ、この後この世界はどうなるか気になるモヤモヤ感とスッキリ感が入り混じって不思議な感覚ですよ!