新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

最後にもう一度

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「夜が明けるまで」(原題 OUR SOULS AT NIGHT) 主演 ロバート・レッドフォード

 

 愛する妻に先立たれた男ルイス。いつものように寂しい夜を過ごしていると、彼の元に隣に住む女性が訪ねてきます。女性の名前はアディー、ルイスと同様愛する者、旦那に先立たれた女性です。彼女は突然ルイスにある話を持ちかけます。

  「私と寝てくれない?」

  しかし、アディーの提案はルイスが思う男女の仲になろうというものではありませんでした。アディーの提案の真意、それは"夜お互いが安らかに眠りにつけるよう共に過ごそう"というものでした。

  こうして始まった2人の安息の時間。2人は互いに自身の話を…時には自らの罪や心の傷を語り、眠りにつく。そんな心地よい日々を過ごしていました。

  そんな日々が続いたある日、アディーの息子ジーンが孫のジェイミーを預けにきました。それがきっかけとなりルイスもまた、ジェイミーと交流をするようになり、アディーとルイスの関係もより親密になってゆきます…

 

  Netflixオリジナル作品「夜が明けるまで」。職場もリタイアし、長きに渡って連れ添った相手も失った男女が始めた新たな物語を描くラブロマンスです。

  ただただ一緒に寝るだけの関係。皆さんは欲しいでしょうか?少しだけ話をして、一緒のベッドに入って、眠る。ルイスとアディーが求めたのはたったそれだけの事でした。夜が来ると落ち着かないから。

  幸い(幸い?)僕は夜そう感じることはありません。寝る時はすぐ寝ちゃうんで寂しくなる余裕がない。どちらかというと何処かに出かけた時に寂しくなるかな。もしかしたら、夜一人だと落ち着かなくなるというのは、ルイスやアディーの様に、長年共に過ごして来たパートナーを失った時に感じるのかもしれないですね。もし自分の大切な人が居なくなったら…そう考えると2人の感じる寂しさが分かるかもしれません(不謹慎か)。

 

  それにしてもこの寂しいという感情は本当に強い力ですね。ポジティブな意味でですよ、人を動かす力というかなんというか。アディーがルイスの元を訪ねた様な突拍子もない大きな行動もそうですが、"思わず食べてしまう"とか"思わず電話してしまう" "思わず連絡をとってしまう" そういった行動って漏れなく寂しいという感情に結びついていますよね。人恋しいだけでなく口寂しいとかも。本能的に僕たちが欲しているものが寂しいという感情に乗っているのではないでしょうか。そして本能が求めているのだから逆らう必要なんて無いと思います(口寂しいはまぁ…行きすぎるとアレですけど)。もしかしたら、寂しさを埋める為の行動のその先には、ルイスとアディーの様に人生を輝かせる出会いがあるかもしれないですしね。

 

  あー、僕の中の寂しいものってなんだろう。もちろん、いい寂しさで。