新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

幸せは、ちょっとほろ苦いのかもしれない

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 「愛しき人生のつくりかた」(原題 Les Souvenirs) 主演ミシェル・ブラン

 

 

  作家志望の若者ロマンの祖父が亡くなった。そして妻でロマンとは仲の良い祖母のマドレーヌはなし崩し的に老人ホームに入れられてしまうことになる。さらにマドレーヌの3人の息子はマドレーヌの家を売却、マドレーヌは帰る場所を失ってしまう。

  と、そんな時、マドレーヌが突如として失踪した。事件性は無さそうなものの心配するロマン。彼はマドレーヌから届いた絵葉書を頼りにマドレーヌを探しノルマンディーへと向かう。そこで知ったマドレーヌの過去とロマンの優しい計画とは…親子三世代が紡ぐ絆のストーリー…

 

  フランスを舞台にした心温まるストーリーです。優しい青年ロマン、その父で優柔不断な男ミシェル、そしてその母ではっきりした性格のマドレーヌにスポットを当てた今作、初めこそ淡々とした物語が進みますが、展開が上手くてニクい演出が多いです。あと、僕が好きな旅映画の皮を被ってますが実際はそんな事ないです。ていうか失踪したマドレーヌは速攻で見つかる。

  さて、上記した演出の上手さが今作の魅力でして、それは随所で見ることができます。例えば、ロマンが祖母に旅行の話をするシーン、すごい切ない気持ちになれます。今まで祖母と旅行をしたいという話を何度もしていたという訳でもないし、旅行の本だってすぐ近くで見つけただけのもの、でもこのシーンがうるっと来ます。

  さらにもう一例、今作で父ミシェルに降りかかる災難、それは妻との不仲です。まぁ、ぶっちゃけ奥様は本気でミシェルを嫌っているわけでもないし、本気で離婚なんて考えておらず、ミシェルの愛を試したいってだけなんですが、そんな事はつゆ知らずのミシェルからすれば夫婦関係の一大危機。しかしミシェルさん、優柔不断の駄目男なのでここでも中々行動を起こさないんですよ…しかし最後!ミシェルは中々に素敵でニクいことをして妻の愛を取り戻します。そんなミシェルの演出を見た奥様は彼の事を

「未来の旦那よ」

と例えるのも良いです。普通に「旦那よ」と答えずに"未来の"と付いているだけで全然違うんですよ!

 

 幸せいっぱいのストーリーではなく、悲しい出来事もあって、それでも心が温かく、前向きになれるステキな作品です!