新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

悲劇を食い止めるため、悲劇を繰り返すのだ

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オール・ユー・ニード・イズ・キル」(原題 Edge of Tomorrow) 主演 トム・クルーズ

 

    少し未来。世界は突如、危機に晒された。そして、宇宙からの侵略者"ギタイ"により絶滅の危険に晒された人類は統合防衛軍として立ち上がり、必死の抵抗をしていた。

  開発されたパワードスーツが一定の成果を挙げ始めたある日、軍の報道官であるケイジ少佐はある日、ブリガム将軍から最前線であるフランスへ行くことを命じられる。実戦の経験がないため、何が何でも戦場に出たくないケイジは将軍を脅迫して命令を白紙に戻そうとするが、反逆者として逮捕され、二等兵として戦場に送り出されてしまう。

  

  そしてケイジはなすすべなく戦地に送り出された。将軍の前で気絶させられ、目が覚めたときには最前線の基地にいたのだ。戦場は酷い有様だった、なぜかギタイは人類を待ち伏せしており、いつ全滅してもおかしくない状態だった。数々のギタイを滅ぼし、英雄とまで呼ばれていた女戦士リタまでも戦死していた。そんな戦場において、パワードスーツのセーフティロックの解除にまで戸惑うケイジに敵うはずは無かった。ケイジは最後の最後に自爆用の地雷を使ってギタイに一矢報い、その人生に幕を下ろした。

  目がさめると、ケイジは再び最前線の基地にいた、軍曹の同じ言葉、所属するJ分隊の同じ言葉。何かがおかしい。そしてケイジは再び戦場に送られる。その戦場でケイジはリタを救い、そしてやはり戦死した。  

  目がさめると、ケイジは再び最前線の基地にいた。ケイジは理解した。ループしている。3回目は軍曹に事情を話したが無駄だった。それからは戦場で運命を変えていった。味方の立ち位置を変えることで生かし、知り尽くした敵の隠れ場所を打ち抜く。何回目だったか、リタを救った時、ケイジはリタにこう言われた

「次に目が覚めたとき、私を探して」

  リタもまた、ループの経験者だった。共通点は初めに殺した青いギタイの血を浴びたこと。そして敵の本体であるオメガを倒せるのはループ能力を持つケイジだけだと聞かされた。

  戦いを終わらせるため、ケイジは死を繰り返す。

 

    トム・クルーズ主演映画「オール・ニード・イズ・キル」です。画像にもある通り日本の小説が原作となっている本作。実は、原作は学生時代に読んだ覚えがあります。たしかハリウッド映画化って謳い文句に興味を惹かれて買ったんだっけな。その割に映画は見なかったので、今回が初視聴。

  ギタイと呼ばれる宇宙人にタイムリープを繰り返して挑む物語。目標の移り変わりがテンポよく行われてるため、観ていてもダレない上に、戦闘も派手なので見応えもあります。特に、1回目のループの時点でケイジが色々感づいて、2回目でもう確信するというテンポの良さは素晴らしいですね。戸惑ったりなんだりも大切でしょうが、この作品においてははなくても全然オッケーでした。

   面白いのはやはりループを活かした演出。パワードスーツの訓練ではケイジが少しでも負傷する度にリタに殺されるのですが、このリタが自分に向かって撃つシーンを何度も何度も映すことでループを表現したり、私たち視聴者が1回目に見ているシーンが実はケイジにとっては重ねられた時間であるという展開を描くことによって、シーンの裏側にあるいくつものループをうまく表しています。また、毎回J分隊のメンバーとは1回目の邂逅であるはずなんですけど、それにしてはメンバーと相当仲良くないと聞かされないような情報をケイジが持っていたりするのも

「こいつどんだけループしてんだ」

と思わせてくれます。

    また、戦闘でのループ演出も凄い。もう場所を見もせずに撃ったりね。最初のセーフティロックを解除できなかった姿からは想像もつかない成長を見せてくれます。まぁヘタレたトム様からいつものトム様になる感じ。

 

  ループものでありながら分かりやすいストーリーに熱いアクションととても楽しめる映画でした!