【アメコミ感想】スーペリア・スパイダーマン:ノー・エスケープ
あらすじ
不倶戴天の宿敵スパイダーマンことピーター・パーカーの肉体と記憶を奪ったオットー・オクタビアスは、ピーターの高潔さに打たれ、スパイダーマンの任務を引き継ぐ事を決意する。
だが、自らの優位性を示さずにはいられないオクタビアスは、スーペリアスパイダーマンとして、冷徹なまでの過酷さで犯罪幻滅に邁進する。
スパイダーマンの変貌に周囲が戸惑う中、かつての"宿敵"である現ニューヨーク市長、J・ジョナ・ジェイムソンは急速にスパイダーマンとの仲を深めていくが……。
ヒーローとビランを区別するものとは何なのか?シリーズ第3弾!
本書より引用
概要
遂に第3巻の発売となりました「スーペリア・スパイダーマン」。前回で行われた精神世界の戦いでピーターに打ち勝ったオクタビアス
その結果、今作では精神ピーターは一切登場しなくなります。
その影響からか…歯止めが効かなくなったオクタビアスの"正義の"支配はどんどんと力を増していくのです。スパイダーボットはどんどんと数を増やし、ワラワラとスパイダーマンの周りを取り囲みます。さらに今回からは部下として元軍人達によるスパイダーアーミーの登場(画像背景)や、遂に登場した触手アーマーと、ピーターの頃から比べたら圧倒的な戦闘力の差が生まれています。
あくまでも"正義のため"の行動であるスーペリアスパイダーマン。ただピーターより冷徹に、徹底的に、効率的なだけではあり、行動は正義なのかもしれませんが、今シリーズのテーマ通り、その行動は果たしてヒーローなのかを考えさせられます。少なくとも"親愛なる隣人"では無いですよね。今作で、スパイダーマンはフィスクが力をつけて支配しているシャドウランドを襲撃します。この行動に人々は喜びますが、その代償にスパイダーボットが徘徊する街での生活に文句を言うことは出来なくなります。もちろん、スパイダーボットはこちらが何もしなければ無害な存在です。でも気持ち悪いですよね。
ストーリーとしては物語の幕間にゴブリンキングという存在のビランが暗躍し、だんだんと巨大勢力になりつつあります。さらにピーターの意識の消えた今、どのように物語が展開してゆくのか、楽しみですね!
まとめ
しかしやっぱりスーペリアスパイダーマンのデザインはかっこいいですね、態度の不遜さや横暴さは愛せないまでも、コスチュームは本当に好みです。前半のカエルっぽい目も良いし黒い目もカッコいいです。
スーペリア・スパイダーマン:ノー・エスケープ (MARVEL)
- 作者: ダン・スロット,ジュゼッペ・カムンコリ,ウンベルト・ラモス,秋友克也
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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