新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

この町は呪われている。はるか昔から。

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「IT/イット "それ"が見えたら、終わり。」(原題 IT) 主演 ジェイデン・リーバハー

 

  1980年、ある大雨の夜。ビルの弟ジョージーは外でボート遊びをしている最中に行方不明となった。彼らの住むデリーの町で多発している行方不明事件の被害者になったのだ。

  それから数ヶ月が経ち、夏が来た。ビルがリーダーのルーザー(負け犬)クラブに所属するリッチー、スタンリー、エディは、夏休みの間に同じく負け犬(いじめられっ子)のベンやべバリー、マイクと出会う。

  彼らは皆、1人の時に異常な体験をしていた。排水口から髪の毛が飛び出し、身体中にまとわりついたり、首だけの少年に追われたり…しかしそれは自分たちだけにしか見えないものだった。そして、そんな体験の後には必ずペニー・ワイズというクラウンが近くにいた。

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   ベンは転校生で友達もいなかったため、デリーの町を調べていた。奇妙な事にデリーは他の町に比べて行方不明や未解決事件の数が飛び抜けて多く、ベンが興味を持つのも当然の事だった。そして、ベンの調査をきっかけに、子供たちは事件同士の関連性に気がついてしまう。

  ジョージーを取り戻したいビルを筆頭に、少年少女らは事件へと深入りして行く…

 

 去年公開されたホラー映画「IT/イット それが見えたら、終わり。」です。ここ最近アマゾンプライム関連でしたが、Netflixです。実は今作は1990年の同名作品のリブート作品だったりします。

 そう、リブート作品です。つまりシリーズ物という事。というのも、1990年版は子供の頃の回想パートと大人になった後の現代パートに分かれているのだそう。しかし今作は子供パートのみ描かれます。次作は2019年公開らしいです。

 

  さね、そんなこんなで新始動したイットですが、ホラー映画の興行収入記録を塗り替えるほどの大ヒットを記録した事もあり(なんとシックス・センスをも超えたそうです)、かなり怖く仕上がっています。ピエロってだけでかなり怖いのにね。

  ホラーとして面白いのはやはりペニー・ワイズの弄ぶ人の心。とにかく現象がターゲット以外に見えない時点でかなりのチート能力ですよね。どれくらい見えないかというと血塗れの浴室なんてのも見えなかったりします。対象だけは血塗れに見える。だからこそ、ペニーは白昼堂々と襲いかかることができるのです。気づいたら分断されているなんてこともしてきますので、本当に油断なりません。

  そして、さらに恐怖心を煽るのが、海外ホラーには珍しく精神攻撃が激しいです。武器を持って追いかけて来たりしない。自分の行方不明チラシがあったり、フィルムから飛び出して来たり(これめっちゃ怖かった)。その後には走って追いかけては来ますが、それも楽しんでいる風であり、弄んでいる感が強いです。こんだけチート能力があれば即座に殺せるでしょうしね。

  即座に殺せるといえば、こちらが圧倒的に無力なのも今作の良いところ。子どもだからと言うわけではなく、明確な対処法が無いのです。死という概念すら無いと思わせるほどの存在ですので、子どもたち同様に僕たち視聴者も無力感を感じまくります。

 

  物語ラストには、小さな弱点が発覚しますが、それが次作…大人になってから活かされるのかは別の話。子どもたちは一歩踏み出す事に成功しますが、まだまだ臆病は治っておらず、皆弱虫です。そんな彼らがどう成長して次に活躍してくれるのか、今から楽しみで仕方がありません。

 

極上のホラーでありながら、青春の1ページ的な要素もふんだんに盛り込んだ素晴らしい一作でした。