新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

アンという名の少女 シーズン2 最終話 感想

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2-10「この世界に増大する善」

 

 授業は中止になった。アンはコールを追いかけ、彼に謝る。

 

  一方、リンド夫人はアンドリュース夫人にミュリエルと一緒にいたことを告げ口していた。悪いのはミュリエルの奔放さだと。タイミング悪く、その時ミュリエルが怪我をしたビリーを連れて帰ってきた。

 

  ダイアナとルビーも秘密基地の惨状を知ることになった。自分たちも悲しいが、コールの傷は計り知れない。

 2人が去っても、アンはまだ基地の跡地に残り続けた。そこにミュリエルが現れる。"私が余計なことを言ったからー""私がコールのことを話してしまったからー"互いに後悔に苛まれていた。

  話を聞くと、ミュリエルは停職されたらしい。おそらくアンドリュース邸で言われたのだろう。指導力不足に、身に覚えのない不倫疑惑が原因だそうだ。

  ミュリエルの話を聞いたアンはその足でグリーンゲイブルズまで帰り、そこで、限界を迎えた。思わず崩折れ、マシューに泣き崩れる。

 

 ギルバートはどうすればいいのか分からなくなっていた。バッシュは帰ってこないし、1人で何とかしようとした農業もうまくいかない。しかし、ふとあることを思いつく。

  そのバッシュはというと、ボグ地区で割と充実した生活を送っていた。孤独でもないし、なにより愛するメアリーと過ごせる。

 

  マリラが家事に勤しんでいると、突如リンド夫人がやってきた。なんでも翌日の夜の集会でミュリエルを解雇するらしい。

  マリラは我慢の限界が来ていた。噂話で人を弄び、ミュリエルや来たばかりのアンでさえも侮辱するその性格。今まで耐えてきたが、ついに爆発した。マリラはリンド夫人の心の狭さを激しく糾弾した。リンド夫人は顔を真っ赤にして出て行った。

 

  アン、ダイアナ、ルビーはなんとかして夜の集会で先生を守ろうと作戦を考えていた。そこに1人の生徒が加わる。ムーディだ。

「僕が電球を落としたからこうなったんだ。手伝わせて」

  そう言うムーディのセリフを聞き、アンはあることを思いつく。

 

  リンド夫人を追い払ったマリラはすぐにミュリエルの自宅へ向かった。

「心の狭い人達に屈しないで!」

 ミュリエルが顔を出すなりそう訴えるマリラ。ミュリエルの部屋は…すでに荷造りが済みかけていた。

  あろうことか、ミュリエルは集会に呼ばれていなかった。"心の狭い連中"はミュリエル抜きで彼女の解雇を決めるつもりだったのだろう。マリラはそんなミュリエルにアンの話を聞かせた。始まりは非難を受けていたこと。でも決してくじけなかったこと。そして、最後にはミュリエルがアンに聞かせた言葉で締めくくった。

「逆境はチャンス…でしょ?」

 

  

  ジョーシーらに看病されているビリーの元にコールが来ていた。しっかりと、彼に謝罪するコール。

「人を傷つけるなんて、恥ずかしいことをした。」

 ビリーはあっさりと許し、コールに消えるように言う。ビリーからの謝罪はなかった。

  

  バッシュがボグ地区巡りからメアリーの元へ帰ろうとすると、窓の中から衝撃的なものが見えてしまった。

  メアリーが見知らぬ男に抱きつき、愛を唱えていた。それを見て思わず逃げ出してしまう。

 

  アン達先生救助チームは馬車に集まっていた。とりあえず向かうべきはシャーロットタウンだ。道中、コールも拾う。コールはもう一度ジョセフィンさんに会うべきだ。コールはシャーロットタウンまで無賃乗車をしようとしていると聞き、面倒事に巻き込まれたくないと思ったが

「失うものは何もないでしょ?」

というアンの言葉を受けて作戦に賛同する。

  なんとかシャーロットタウンに付き、乗っていた貨物車の扉を開けると何故かギルバートがいた。彼はバッシュに謝るためにシャーロットタウンに来ていたのだ。 

  

  ギルバートはボグ地区へ、コールはジョセフィンさんの元へ向かう。そして救助チームは…質屋に来ていた。

  質屋で自分たちの大切なものを売った4人は、そのお金で電球を買っていた。しかし、店を出た途端ムーディが転び、電球を割ってしまう。

 

  ギルバートはメアリーの元に行くが、既にバッシュは消えた後だった。ギルバートはバッシュが見た男…メアリーの息子イライジャが密売業をしていることを知る。メアリーがイライジャを隠していたのは、結婚せずに産んだ子供だっから、軽蔑されたく無かったからだった。

  ギルバートとメアリーはバッシュを探し回った。バッシュがいたのは洗濯屋だった。メアリーはバッシュに息子のことを教えた。それを聞いたバッシュは…

「求婚してもいい?」

そう答えた。全く軽蔑などしなかった。ギルバートは婚約祝いにと、本当は謝るために用意していた土地の権利書をバッシュにプレゼントした。これで平等だ。

 

  電球を割ってしまい、策が無くなった4人はジョセフィンさんの屋敷に来ていた。

「無賃乗車の感想は?」

 コールから聞いたのだろう。執事のローリンズが意地悪をいう。だが、ジョセフィンさんはそんな4人に家中の電球をプレゼントしてくれ、帰りの電車賃をくれた。

  ダイアナはパーティの時の事を謝った。視野が狭かったと。そんなダイアナにジョセフィンはある事を教えてくれた。

「人生は短く、世界はあまりにも広いのよ」と。

 

帰りの時間が訪れた。皆が電車に急ぐ中、コールは電車に乗らなかった。コールは自分らしく生きるため、ジョセフィンさんの元で暮らす事になっていたのだ。電車賃も4人分だった。家のこともあるけれど、自分らしく生きたい。それがコールの決めた道なのだ。

 

 

 そして、 集会が始まった。

 母親達はミュリエルの能力の低さと倫理観の低さを訴えた。牧師は生徒のあるべき姿…服従し、学業を仕事に活かせる人を作るべきだと訴えた。その間にも、アン達は電球を持ってホールの2階へと登って行く。いつのまにかメンバーも増えている。

  と、そこへ、ミュリエルが入ってきた。いつも通り、コルセットなどせず、ズボン姿だ。

「あなたは呼んでいません!」

リンド夫人が金切り声をあげるも、ミュリエルは落ち着いてこう言った。

「呼ばれてなくても、意見を述べる権利はあるはずです」

 

  ミュリエルは皆の前で問う。

「教育において、何を最も重視されていますか? 嫉妬?偏見?恐れ?」

 そして続ける。

「気になるのは子供の成長でしょう?変化は怖いですよね、でも、時代は猛スピードで進んでいるのです。私は全力で、時代に追いつく教育をしているのです。」

  ミュリエルの演説中、子どもたちが再び動き始める。

「私の指導は特殊でしょう。でも、押し付ける教育ではなく、伸ばして考える力を育みたい。好奇心を伸ばしたいのです。」

 

  演説が終わると、大人たちはヒソヒソ話始めた。そしてそのタイミングを見計らって、子どもたちがホールに入ってくる。手にはジャガイモ電球を持ち、得意げな表情で。

「これが先生の授業の効果です。私たちは好奇心が発明の源だと知れました。聞いても忘れるし、教えられても覚えるだけです。でも、体験は身につく。」

  

  アンの頑張りを受けて、大人も動き始めた。マシューが、あのマシューが立ち上がって発言する。

「視点を変えるのは良いことです」

やがてマリラも。変化を受けいれる事の大切さを唱える。

 

「では決を取りましょう。ステイシー先生の続投に賛成の人は?」

  リンド夫人が無表情にそう言い放つ。そして、自ら手を上げた。

  全員賛成。歓声が上がる。

 

 

  少し日が経ちー

  もう原付を変な目で見る人は居なかった。生徒達はミュリエルの復帰を歓迎した。

  リンド夫人はマリラに謝った。

  ビリーも少し成長したのだろうか、アンの狐を見かけたが、撃つことは無かった。

 

  カスバート家とギルバートはシャーロットタウンに来ていた。嫌われているはずのボグ地区に来ていた。そこでは、バッシュとメアリーの結婚式が開かれていた。

  ギルバートはアンに進学を先延ばしにする事を教えてくれた。実は、アンからも伝えたい事がある。やっと夢が見つかったのだ。

 

「私は、ステイシー先生のような先生を目指すわ」

 

 

 

「アンという名の少女」シーズン2終了です。最初の金騒動を除くと、基本的に"差別"や"自由に生きる事を認めない社会"という大多数への反旗が描かれていました。そして、最終話でそれをしっかり言葉にして締めくくってくれました。視野を広げること、変化を受け入れることの怖さと大切さが丁寧に描かれており、かつ時代のおかげでその過剰な表現も違和感がありませんでした。

  ギルバートの人種サイドとアンの特異な考え方サイドで分かれていたのも分かりやすいですね。

  そしてジョセフィンさんの言葉が素敵。

「人生は短く、世界はあまりにも広い。」

  自分の生き方を見直せる素晴らしい言葉でした。