全ては運命の出会いから始まった。
「アクアマン」(原題 AQUAMAN)主演 ジェイソン・モモア
あらすじ
ある日、灯台守の男とアトランティスの女王アトランナが出会った。二人は瞬く間に恋に落ち、子のアーサーを授かった。しかし、幸せは長くは続かなかった。アトランナを求めたアトランティス人が灯台を襲撃したのだ。アトランナは愛する夫と子を守るため、深い海へと姿を消した。
それから幾年かが経った。2人の子は…”アクアマン”と呼ばれるようになっていた。今、地上を落とそうとするアトランティス人を止めるため、アクアマンが海底の王を目指す!
概要
「ジャスティス・リーグ」で登場した海の男「アクアマン」のオリジン作品が遂に公開されました。
DCにそこまで強くない僕からすると”アクアマンの単独作品を作る”と聞いて不安しかなかったのですが、アメリカで公開されて大ヒットを記録、さらに運よく先行上映会に参加した母親から面白かったと聞き公開直前には結構楽しみになっていました。
そして、いざ見てみると…評判通りの面白さでした!DCEUはかなり迷走していましたが、「ワンダーウーマン」も面白かったですし、良い方向に進んでいますね。
作風の勝利
さて、今作「アクアマン」ですが、関連作品を見ていなくても100%楽しめるものとなっています。上述したジャスティス・リーグを見ている必要は全くないですし、アクアマンに関する知識が無くても全く問題ありません。
これって何気にスゴイことです。今では大量にあるシリーズモノって、次への伏線とか、作中に関連作品のキャラクターが出て来たりして楽しいのですが、一方で最初から見ていないと100%楽しめないという弱点があります。「ジャスティス・リーグ」見ていないし「アクアマン」見るのもやめよう…なんて人も結構いると思うんですよね。しかし!今作は一切そのような事がありません!いきなり王家がどうたらこうたら、とか、地上で生活しているハズのアーサー(アクアマン)がなんでアトランティスの話知ってるの?とか思うかもしれませんが、大丈夫。ジャスティス・リーグ見てても思うから、それ。
ダーク路線の脱却
さて、そんな「アクアマン」の特徴として(ワンダーウーマンから引き続いている要素でもあるのですが)、ダーク路線からの脱却を目指しているというものがあります。まぁ、ダーク路線なんていうとカッコいいですが、辛気臭くなくしているってことですね。「バットマンVSスーパーマン」だったり「マン・オブ・スティール」が辛気臭くて、それはそれで大人向けでかっこよかったのですが、(主にガーディアンズのせいで)バカまっしぐらだったマーベルが大ヒットを連発していましたからね。
今作でもダークから離れて描かれており、絡んできたあらくれがただのアクアマンファンだったり、ピノキオ作戦といってクジラの口に入ったりと、コミカルなシーンが増えています。笑えたのは海からあがるアーサーとメラ(ヒロイン)がTOTOの"africa"のアレンジをバックにめっちゃおしゃれに出てきたところですね。PVか。
元がダークな作品群だっただけあって、シリアスと笑いのバランスがかなり絶妙でした。ここは軽すぎるマーベルシリーズより好感触ですね。
アクションが秀逸
これまた以前からの伝統ではあるのですが、ここは本当にスゴイ要素。今回もかなり魅せられました。いやーDC作品はアクションがマジでかっこいい!特に狭い部屋のアクションがめちゃくちゃ魅せらせます。最初のアトランナvs雑兵戦がすでにものすごくカッコいいので、始まって早速グンっと惹きこまれますよ!さらに今作は”上下の無い海底での肉弾戦””地上での熱いアクション”””海底の巨大生物のとの大迫力アクション”と多種多様なアクションを見る事が出来ます。どれも完成度が高く、正に熱い展開を演出しています。
画面映えする一本!
さて、アクションや路線変更の大きな魅力のほかに、スクリーンだからこそ楽しめる美しさ、荘厳さが魅力でもあります。ヒロインのメラが燃えるような赤髪であることも相俟って風景と見事に美しくミックスされています。
美しい海底、そして地上
そんな燃えるような赤髪と見事にマッチするのがイタリアと海底。海底はCGなので当然のように美しく。色鮮やかです。正に皆が想像するアトランティスといった感じに仕上がっており、海洋生物の織り成す光は正にファンタジー。
しかし、それよりも美しいのが今回アーサーとメラが訪れるイタリア!イタリアの美しい街並み、青い空、そこにはっきりと目立つ赤髪。ものすごく美しいです。しかもこのシーンはアーサーとメラのデートシーンでもあるので、すごくいい気持ちで見ることが出来ます。
初代王のたたずまいと古代ミステリーに震える
街や文明の美しさを見ることが出来る一方で、アトランティスならではの失われた遺跡の美しさを見ることが出来るのも本作の魅力。伝説のトライデントを求めて失われた王国などを巡るのですが、下手にファンタジーに寄せず、しっかり遺跡を踏まえた謎解きというか仕掛けになっているので「レイダース」的な楽しみ方も出来るのです。そう、「レイダース」。実はこのアクアマン、どう見ても「脳は筋肉なんだから、全身筋肉の俺は頭が良い」とかのたまってるあの雷神寄りの人間なのですが、全くそんなことは無いのです。むしろ父の影響で歴史に造詣があり、引くときは引くことが出来る聡明な人物。あの筋肉(好きですよ?)と同族を想像していたので、このギャップがまた痺れました。これがギャップ萌えか…まぁ腐っても王ですからね。脳筋じゃ務まりませんよ。あの雷神も王族だけど。
そういった作風で展開されているので、トライデントを持っている初代アトランティス王もまた、歴史の闇に消えた男としてかっこよすぎる威厳を残しています。トライデントから波動が出ているのがかっちょいいっすよね。無駄に派手じゃないのも素敵。
まとめ
DCEUの最新作である「アクアマン」。作品が進むにつれどんどん面白くなってゆくDCEUなだけあって、最新作はかなりの完成度でした。これはヒットしたのも頷けます!迫力満点なので、是非劇場で見ていただきたい一本です!
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