これにてフェイズ3終了!「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」ネタバレ感想!
「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」(原題 SPIDER-MAN:Far From Home)
ネタバレ注意!
あらすじ
アイアンマン亡き後の世界。ピーターは科学旅行へとヨーロッパへと赴いていた。そこに現れたのは”別の地球”から現れた”ヒーロー”ミステリオ。スパイダーマンは、彼と、ニック・フューリーと共に新たな戦いに身を投じる。
概要
こんちは!Shoindyです!さて、いよいよ公開となりましたMCU最新作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」。「アベンジャーズ:エンドゲーム」の後、MCUの世界はどう変化したのかと人々が期待する中、新たな物語が展開されました。次フェーズへの気になる伏線や起きた変化の面白さなど、振り返っていきましょう!
エンドゲーム後、世界はどう変わったのか
意外にも落ち着いている登場人物たち
エンドゲーム本編で、ハルクが再び指パッチンしたことにより、サノスの指パッチンで消滅した人々は帰ってくることが出来ました。
しかし、その間に過ぎ去った5年という歳月はそのままになっているため、消滅した人と消滅していない人の間に5年の差が生まれました。今作で初めて、帰ってきた瞬間が描かれましたが、どうやら消えた時そのままで急にぐわっと現れるようで、流石にその瞬間はパニックになっていましたね。また、アメリカの高校生は急激に成長する時期でもあるので、帰ってきたら弟がめっちゃイケメンでデカくなってた、みたいな個人の悩みはあるようです。
指パッチンが世界共通の認識なのも面白く
「彼は指パッチン組だから未成年よ」
とMJにチクられてCAさんにアルコールを取り上げられるフラッシュが面白かったです。生年月日だけだと成人してますからね。
次世代のアイアンマン
意外にも正常に機能しているMCUの世界。しかし、一方で世界は”次のアイアンマン”を求めるようになりました。当然ですよね、この世界ではもう誰も宇宙人の存在を疑いませんし、いつかまた脅威が迫ってくることを理解していますからね。作中の描写を見る限り、キャップがもういないことなども分かっているようなので、それも含めての”次のアイアンマン”への期待なのでしょう。
ラブでコメな展開も
そんな未来への不安や期待が高まる世界において、我らがピーターは…恋多き少年でした。多感な時期ですもんね。リズのことなんて一切無くなってしまったようで、ピーターはヨーロッパ旅行中になんとかMJといい感じになろうと計画を立てます。
これ、実はスパイダーマンにおいては非常に重要な要素だったりします。というのも、スパイダーマンが人気を博した理由って、その等身大性にあるんですよ。ヒーローなのに悩んでばっかりで、しかもその悩みが恋だったりと身近なもの。そんな人間臭いヒーローだからこそ、スパイダーマンは愛され、また日本でもヒットした要因であるといわれています。そのため、このMJと仲良くなろうとあがいている姿は非常にスパイダーマンをスパイダーマンたらしめている要素なんですね。
そんなMJ、ピーターが注目するようになって描写が変わったのか”めちゃくちゃ可愛い”。前作「ホームカミング」の時の不思議ちゃん要素が抑え目になり、純粋に旅行を楽しんでいる姿が本当に可愛いです。怖い時や楽しい時のシーンがめちゃくちゃ表情に出ているのが最高でした。ラストのNYスイング旅行のシーンがめちゃくちゃ良かったです。また、上手いな、と感じずにはいられないのが恋のライバル。前作で描かれていた通り、いわゆる”負け組”なピーターとMJ。そんなMJにピーターが恋をしたところで、ライバルなんていないハズなのですが、今回はライバルキャラクターが登場します。彼は”指パッチンで消滅しなかった”ために、今作から同級生になったキャラクターなのです。そのため、前回ではいなかったライバルが登場する事を自然に達成させました。
見ごたえたっぷりの戦闘シーン
さて、そんな世界において登場したヴィランのエレメンタルズと新ヒーローのミステリオ。そこにスパイダーマンが加わった戦闘シーンは本当に見ていて楽しいものでした。
色々なコスチュームで大活躍!
エレメンタルズとの戦闘では、いつもと違うスパイダーマンの戦闘を楽しむことができます。ヨーロッパの低い建物の中戦い、しかも相手は元素という圧倒的に不利なシチュエーションもそうなのですが、やはり色々な姿での戦闘というのが面白いですね。スーツを持ってこなかったが故の私服+ヴェネチアの仮面姿や、フューリーにもらったブラックスーツなど、見た目にも非常に楽しいものとなっています。
ミステリオ、彼は敵か、それとも…
そして予告編から視聴者を疑問の渦に陥れた存在ミステリオ。
彼は原作ではヴィランとして登場している上、元映画技師としての能力を活かして姿や周囲を自在に変化させ、スパイダーマンを惑わす戦法が主であるため、「PVの映像そのものが幻覚なのではないか?」や「いやいや、この紹介のされ方はヒーローだろう」など、様々な憶測を呼びました。
さて、ミステリオ…実際は…ヴィランでした。ミステリオことクウェンティン・ベックの正体はスターク・インダストリーズの元社員。シビル・ウォーの冒頭で登場した若きスタークのホログラム。スタークが「ゲロ」と命名し、切り捨てたあの技術を作り上げた男でした。ベックを始めとしたスタークに恨みのある人々が集まり、あらゆる技術を集めて作り上げたのがミステリオだったのです。この点はヴァルチャーを境遇を合わせていますね、スタークの残した黒い部分。
そんなミステリオ、目的とかは割愛させていただくとして注目してほしいのはその戦闘。正に想像していたミステリオの戦い方そのものなんです!PS4スパイダーマンのミステリオ戦をイメージしていただけると一番しっくりくると思うのですが、現実と幻覚の境目の無くし方が本当に巧いです。ベルリンでのミステリオ戦はミステリオの魅力が100%引き出されています!!
エンドクレジットの謎
さて、今回のエンドクレジットでは、フェイズ4を彷彿させるものが用意されていました。その謎を考察してみましょう。
今回描かれたのは、劇中登場していたニック・フューリーとマリア・ヒルがスクラル人だったという事。ここで終われば「シークレット・インベージョン」なのでしょうが、そのスクラル人はそう、キャプテン・マーベルで登場した善良なスクラル人タロス。タロスはそのままフューリーに連絡、通信を受けたフューリーがいたのは、宇宙にある巨大な基地だった。というものです。
さて、ここで一つ仮説。かつて展開されたイベントの中にフューリーの秘密が明かされるストーリーがありました。そのストーリーではヒーロー達の”秘密が暴露され”る中、”実はフューリーは宇宙で地球侵略を試みる異星人から地球を守り続けていた”という事実が発覚します。さて、今回のエンドクレジットで「スパイダーマン=ピーター・パーカーということが明かされ」(ヒーローの秘密が暴露され)、宇宙にニック・フューリーがいました。
そのイベントの名前は「オリジナル・シン」。
このストーリーでは、その他にもソーの妹の存在が明かされたり、シルクという新たなスパイダートーテムの存在が明かされたりもしています。例えば、今回は嘘だった別のアースの存在がこのイベントで明かされたり(そもそも、なぜベックはピーターの次元をアース-616〈コミックスにおける基本世界の番号〉と思ったのか)、ミュータントの存在が明かされてもおかしくないですよね?という事で、僕はオリジナル・シン展開説を推そうと思います。
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