【アメコミ感想】インビンシブル・アイアンマン:リブート
「Marvel Unlimitedより引用」
あらすじ
天才にして億万長者 トニー・スタークが新アーマーを発明
新たな出会いと新しい目的に導かれて、トニー・スタークは人生を再定義するであろう試練に挑む。
マーベルユニバースを揺るがした"シークレット・ウォーズ"を経て、アイアンマンが得た驚くべき協力者とは……さ?
さらに、彼の前に因縁の敵マダム・マスクが現れる!苦悶するホイットニー・フロストはいままでになく危険で、怨恨に満ちている。衝撃の物語が、全身を包む驚異の装甲の限界を試そうとしていた。とはいえ、注目すべきはトニーの新たな仲間だろう。天才にして億万長者、そして慈善家の遊び人がスーパースターへの階段をまた一歩上る!
本書より引用
概要
それなりに忙しい月始めをなんとか耐え抜き、そろそろ普段の生活に戻れそうな予感です。ゴールデンウィーク終わるしね。
さて、本日紹介するのは発売されたばかりのアイアンマン単独誌「インビンシブル・アイアンマン」の邦訳版です。正直、アイアンマンがものすごく好きかと言われればそうでもなく、割と普通くらいなのですが、今回購入したのにはある理由があるのです。
マーベルは3年前にシークレット・ウォーズⅡという大型イベントを行い、その後"オールニュー、オールディファレント"シリーズとして再始動させました。今作はそんな"オールニュー、オールディファレント"シリーズの初の邦訳作品なのです。
新たな物語の始まり
さて、そんな理由から読んだ本作、新シリーズということもあり割とシンプルで分かりやすい作りになっておりました。よく知った見た目から考えると随分と現実的な見た目になったマダム・マスクの復活。彼女との戦いのみが今作のストーリーです。
「Marvel Unlimitedより引用」
しかし、流石はオールニュー、オールディファレント。シンプルながらも飽きさせない仕掛けが施されているのです。彼女が手にした不可思議な力に立ち向かうべくアイアンマンが嫌々組む相手、それはなんとDr.ドゥーム。アイアンマンやFFのヴィランで人気のあのキャラクターがイケメンな見た目で登場します。
「Marvel Unlimitedより引用」
ちなみに、登場人物達ですら目を疑うレベル、いや、そらそうですよ。誰だよって感じですもん。
また、今回は魔術的なストーリーであるため、魔術といえばのあの方も登場。イケてるヒゲ兄弟としてノリノリのスタークとの対比が面白く、スタークに好感が湧きます。
「Marvel Unlimitedより引用」
まとめ
また、実在して闘病生活を送っているマックス君という少年をはじめとする子供たちのいる病院にアイアンマンを見せにいってあげたり、新しい恋を始めたりと、スタークの色々な顔を見る事が出来るのも今作の魅力。AIのフライデーとの掛け合いも含めて毎ページ毎ページに発見があります。
インビンシブル・アイアンマン:リブート (ShoPro Books)
- 作者: ブライアン・マイケル・ベンディス,デイビッド・マルケス,中沢俊介
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2018/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【アメコミ感想】スーペリア・スパイダーマン:ノー・エスケープ
あらすじ
不倶戴天の宿敵スパイダーマンことピーター・パーカーの肉体と記憶を奪ったオットー・オクタビアスは、ピーターの高潔さに打たれ、スパイダーマンの任務を引き継ぐ事を決意する。
だが、自らの優位性を示さずにはいられないオクタビアスは、スーペリアスパイダーマンとして、冷徹なまでの過酷さで犯罪幻滅に邁進する。
スパイダーマンの変貌に周囲が戸惑う中、かつての"宿敵"である現ニューヨーク市長、J・ジョナ・ジェイムソンは急速にスパイダーマンとの仲を深めていくが……。
ヒーローとビランを区別するものとは何なのか?シリーズ第3弾!
本書より引用
概要
遂に第3巻の発売となりました「スーペリア・スパイダーマン」。前回で行われた精神世界の戦いでピーターに打ち勝ったオクタビアス
その結果、今作では精神ピーターは一切登場しなくなります。
その影響からか…歯止めが効かなくなったオクタビアスの"正義の"支配はどんどんと力を増していくのです。スパイダーボットはどんどんと数を増やし、ワラワラとスパイダーマンの周りを取り囲みます。さらに今回からは部下として元軍人達によるスパイダーアーミーの登場(画像背景)や、遂に登場した触手アーマーと、ピーターの頃から比べたら圧倒的な戦闘力の差が生まれています。
あくまでも"正義のため"の行動であるスーペリアスパイダーマン。ただピーターより冷徹に、徹底的に、効率的なだけではあり、行動は正義なのかもしれませんが、今シリーズのテーマ通り、その行動は果たしてヒーローなのかを考えさせられます。少なくとも"親愛なる隣人"では無いですよね。今作で、スパイダーマンはフィスクが力をつけて支配しているシャドウランドを襲撃します。この行動に人々は喜びますが、その代償にスパイダーボットが徘徊する街での生活に文句を言うことは出来なくなります。もちろん、スパイダーボットはこちらが何もしなければ無害な存在です。でも気持ち悪いですよね。
ストーリーとしては物語の幕間にゴブリンキングという存在のビランが暗躍し、だんだんと巨大勢力になりつつあります。さらにピーターの意識の消えた今、どのように物語が展開してゆくのか、楽しみですね!
まとめ
しかしやっぱりスーペリアスパイダーマンのデザインはかっこいいですね、態度の不遜さや横暴さは愛せないまでも、コスチュームは本当に好みです。前半のカエルっぽい目も良いし黒い目もカッコいいです。
スーペリア・スパイダーマン:ノー・エスケープ (MARVEL)
- 作者: ダン・スロット,ジュゼッペ・カムンコリ,ウンベルト・ラモス,秋友克也
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【アメコミ感想】オリジナル・シン
あらすじ
宇宙のあらゆる出来事を観察し、その目に焼きつけてきた静かなる観察者ウォッチャー。月面の居城から地球を見つめ続けてきた彼が殺害される事件が発生した。人智を超えた全能者である彼を殺害したのは誰なのか?その動機は?真相究明に乗り出したヒーロー達を待っていたのは、自らが封印してきた「罪」の数々だった……。
マーベルユニバースの暗部を暴く問題作、ついに登場!
本書帯より引用
概要
推理モノ風に物語が進む今作。殺されたウォッチャーの犯人を探すことがメインのストーリーなのですが、大問題は盗み出されたウォッチャーの眼球にあります。ウォッチャーの眼球……そこにはウォッチャーが観察し続けてきたありとあらゆる情報が詰まっています。それが盗み出され、爆弾として解き放たれた結果は計り知れないほど大きいのです。あるものは忽然と姿を消し、あるものは突然恨むべき相手を知ります。そんな絶望的な状況の中動き出す2つの勢力、一つはアベンジャーズ。もう一つは、それぞれでチームアップしていたようで、ある人物に導かれて集結したDr.ストレンジ、ガモーラ、アントマン(ラング)、ウィンターソルジャー、ブラックパンサー、パニッシャーという面々です。ちなみに、今作ではビッグネームのヴィランは出てきません。出てくるヴィランは超マイナーキャラのオーブ、マイダス、エクスターミネイトリクスというキャラクター。あとは雑兵として、今作の事件の余波で感情を持ってしまったマインドレス・ワンです。正直、マインドレス・ワン以外初耳。
余波
さて、そんな今作はある2人のキャラクターに大きな影響を与えることになります。1人目はフューリー。サミュエルじゃない方、初代のフューリーは老化防止薬を失い、老いた姿で登場します。今作ではフューリーが裏で行い続けてきたことが明かされます。それは"侵略を試みる異星人を人知れず殺害し続けていたこと"。ちなみに、ストレンジらチーム2を裏で操っていたのも彼で、目的は後継者探しでした。最終的にフューリーは死亡し、彼の座はウィンターソルジャーが継ぐことに、ウィンターソルジャーの新シリーズが始まります。解説書にはフューリーをjrに移行させるためとありましたね。
そしてもう1人、それはソーです。最終的に武装した老フューリーとアベンジャーズは望まぬ形で戦闘することになります。しかしウォッチャーを通してメンバーの秘密を持ったフューリーは強い。アイアンアーマーの強制上書きコードを唱えてアイアンマンを地上に送り返したりします。その中でフューリーがソーにした事、それはある秘密をソーに伝えるという事でした。それを聞いたソーはムジョルニアを持つ資格を失います。アンワーシーソーのスタートはここなのですね。
その後、残されたムジョルニアはジェーンが手にし、新生ソーが生まれるのですね。
コミックスに描かれている重要な秘密と影響はこの二つですが、タイ・インには他の余波も数多く描かれています。シルクの存在(ピーターと同じ蜘蛛に噛まれていた少女)や、ソーの妹アンジェラの存在、インカージョンの際にイルミナティの作戦に反対したキャップの記憶を消したことなどですね。大型クロスオーバーとして舐めてかかれない余波が描かれていますね。
かなり長いこと気になっていたオリジナル・シン、期待通りの面白さでした!
絶望と終焉
「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」(原題 Avengers: Infinity War) 主演 ロバート・ダウニー・jr 他
【警告】この記事はネタバレ満載です。
あらすじ
遂に最強の敵サノスが動き出した。全宇宙に散らばっている大いなる力を秘めた石「インフィニティ・ストーン」を集めるために。
その動きはあまりにも早かった。戦闘の準備もままならぬままにサノスの部下ブラック・オーダーは襲来する。戦力差は圧倒的、タイムストーンを所持するDr.ストレンジは宇宙船に連れ去られ、アイアンマンとスパイダーマンも船に忍び込み地球を離れることになる。
地球にはもう一つストーンがあった…ヴィジョンの額に光るマインド・ストーンだ。キャプテン・アメリカを始めとする地球に残ったヒーローはヴィジョンからストーンを取り出し破壊しようと試みる。
着実にストーンを集めるサノスの前に、ヒーローは、ユニバースはどう向き合うのか……
概要
さて、ついに公開されました「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」。長い年月をかけて積み重ねてきたユニバース、最新作である今作はまさにそのユニバースを纏め上げた傑作となりました……ふう、さて、ここからはもっとネタバレを話します。見てない人は絶対進めないでください。見た方、共感しあいましょう。ほら、ちょっと待ってあげるから、見てない人は帰った帰った、え、「ソー:ラグナロク 」見てない?見てから行きなさい。
感想
オッケーかな?いいよね?
やっべぇよ。
さて、もう本当に「驚愕」としか言えなかった一本。「#ガチ全滅」なんて広告を打ってたものの「そんな訳ないでしょ」なんて思っていたのに見事に打ち砕かれました。
今作では本当に、本当に数多くのキャラクターの転機が訪れました。ロキ、ヘイムダル、ガモラは死亡し、最終的にはサノスの指パッチンで本当に半分近くのキャラクターが消滅しました。唯一安堵できたのはビッグ3(キャップ、ソー、アイアンマン)は消滅しなかったことでしょうか。でもなぁガーディアンズとかもうロケットしか残ってないし。スパイダーマン、ストレンジ、フューリーなんかが消滅したのも悲しいですね。何がエゲツないってそこで映画終わらせるかね?モヤモヤが尋常じゃないよ!
今作の素晴らしかったところ、それはもう本当に最初から最後までクライマックスだったところです。ここまでサノスを引っ張ったんだからもういいだろと言わんばかりの引っ張らなさ、なんてったって開幕で出てくるからね。ボロボロのソーと一緒に。開幕といえばタイトルから凄かったです。だっていつもの曲が無いんだよ!
動画はあったんですけどね、音が無かったのです。はいもう不安。
そしてその開幕でロキが死亡。もう唖然です。その後に続く戦いも全て苦戦。もう爽快感なんて皆無ですよ。
しかしこの作品は決して暗く無いのです。何故ならアイツらがいるからね。そう、我らがガーディアンズ・オブ・ギャラクシー!何が凄いってコイツらの初登場シーン、登場する前からガーディアンズのターンが来たことが分かること。いやー流石っす。今作はガーディアンズとスパイディが雰囲気づくりに大いに貢献してくれてました。まあ、そのガーディアンズも崩壊してますけど…。特に笑いが漏れたのはドラッグスの新技ですね。なんとスロー過ぎて透明になれるみたいですよ。みんな見えてるけど。というかこんな中でもしっかりガーディアンズ色を作れるのが凄いですよね。
コミックスファンももちろん楽しめる
また、今作はコミックスネタもふんだんに使われており、そういった意味でも楽しめるようになっていました。アイアンマンの万能すぎるナノメタルアーマー、アイアンスパイダーの触手はイメージ通りでした。ストームブレイカーも嬉しいですね、まさかの柄ですけど。特にアイアンスパイダーは…というかスパイダーマンは活躍の場面が非常に多く、ストレンジとのコラボ技「魔法キック」など見所はたくさんでした。
一方気になったのはずっと引っ張ってたスタークとスティーブの関係…まったく良くなりませんでしたね…というか出会いすらしなかった。スタークは宇宙、スティーブは地球と完全に線引きされていました。まぁ次作では嫌でも協力しないとならないのでまたのお楽しみということなのでしょうがちょっとガッカリでしたね。というかキャップ、次は髭剃ってね。あ、キャップといえばひっさびさにレッドスカル出てきましたね。なんというファンサービス。
また、微妙に使いづらいのかバッキー、ヤンググルート辺りはあまり活躍の場面がありませんでした。グルートは柄でしかなかった…ガモラ、ソー、ストレンジあたりの比重が大きかったですね。
まとめ
とまぁ書いても書いても終わる気がしないほど興奮に次ぐ興奮、休む間も無い怒涛のクライマックス映画だった今作。元々2部構成だった事もあり思いっきり未完なエンドでした。しかしエンディングのモヤモヤはやがて次作へのワクワクに変わるから不思議なものです。それは未完でありながら、中途半端なわけではなくて、しっかりと作られた未完だからなのでしょう。しかしこれは周りのドラマ勢も大変ですね、いつまで映画より遅らせるのか不明ですがいつかはインフィニティウォーの余波を描かなければいけないのでは無いでしょうか。どちらにせよ、これからのMCUが気になって気になって仕方がない一作でした。
あ、ラストのアレ、分からない方もいるかもしれないですね、あれは今度やる映画「キャプテン・マーベル」の伏線です。キャプテン・マーベルの胸のマークがあれなんですよ。
「Marvel Unlimitedより引用」
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【アメコミ感想】スパイディ:アフタースクール・スペシャル
あらすじ
"壁を這うヒーロー"の評判はますます高まるばかり。それに伴い、彼はマーベル・ユニバースにおいて新しい友人と……多くの敵を作ることになる!
エレクトロがニューヨークの全電力を奪い去る!クレイヴンの新たな獲物は……ピーター・パーカー? スコーピオンの針は、予想を裏切る痛い結末になる! 音波を操るクロウが騒ぎ立てれば、ブラックパンサーも参戦する! チームアップはこれだけじゃない。伝説の英雄キャプテン・アメリカが、ヒーローとは何か教えてくれるぞ。スパイディが友人を増やすかたわら、ピーターにも親友ができる。彼の名は…フラッシュ・トンプソン? でも、楽しい時間はここまで。そう、シニスター・シックスの登場だ!はたしてスパイディは、たった一人で6人の最強の宿敵たちを相手にできるのだろうか!?
本書より引用
概要
以前紹介したスパイダーマンの学生時代を描いた作品「スパイディ」
の新刊(最終巻)の感想です。
初めてのアメコミとして優秀な本作
やたらあらすじが丁寧なため、どんなストーリーかを語る必要がなくなってしまっておりますが…このシリーズは本当にアメコミ入門書、スパイダーマン入門書としては秀逸だなぁというのが最大の印象ですかね。今作では前作よりゲストキャラも豪華になっており、ブラックパンサー、キャプテンアメリカ、FF、ストレンジ、ギャラクタスなんかも登場します。チームアップするのはパンサーとキャップですね。そして敵はスパイダーマンの宿敵としてお馴染みのシニスター・シックスです。本当に入門書ですね。
今作は最終巻ということもあり、スパイダーマンとしても、ピーターとしても成長を遂げることになります。スパイダーマンとしては、キャップから学んだヒーロースピリットによって、スパイディからアメイジング・スパイダーマンになるまで。ピーターは、フラッシュに科学の勉強を教えた事で、いじめっ子といじめられっ子の関係から友人へと昇華し、グウェンとは見事に結ばれます。スッキリ終わっていい感じですね。
キャプテンアメリカの魅力も楽しめる
さて、そんな今作ですが、個人的に大好きなのがキャップとのチームアップ回。ピーターは毎日のように報道されるデイリー・ビューグルのネガティブ・キャンペーンに心が折れそうになります。そんな時に出会うのがキャプテン・アメリカ、ピーターはキャップとパトロールをする事になります。と、こんなストーリーなのですが、このストーリーではキャップのヒーロー過ぎないヒーローの姿を見ることができます。車を修理したり、子どものけがを手当てしたり。普段、強大なヴィランと戦っている彼ですが、キャップの正義には大きいも小さいも無いのだと感じることができます。
「Marvel Unlimitedより引用」
そして最後には、共にモードックを懲らしめるのですが、それでもスパイダーマンはAIMと訓練をしていた、と報道されます。それを見たキャップはデイリー・ビューグルに乗り込み、ジェイムソンに真実を書くよう詰め寄るのです。
「Marvel Unlimitedより引用」
スパイダーマンの魅力が溢れている一冊ながら、キャップの素晴らしさも十分に味わえる一冊でした!
スパイディ:アフタースクール・スペシャル (ShoPro Books)
- 作者: ロビー・トンプソン,ネイサン・ストックマン他,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2018/04/18
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【アメコミ感想】ギャラクタ:パパは宇宙大魔神
以前紹介した
「Ms.マーベル:もうフツーじゃないの」
「グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま〜す」
「絶対無敵スクイレルガール:けものがフレンド」
3作を購入した上で応募企画に参加した人全員にプレゼントされる今作「ギャラクタ:パパは宇宙大魔神」です。
つい最近FFの記事を書き、その時に登場した星を食べる存在ギャラクタス。今作の主人公はそんなギャラクタスの娘のストーリーです。見た目が日本人受けしそうなKAWAIIデザインであったこともあり、昔から割と有名なキャラクターでしたが、邦訳は(おそらく)今回が初めてです。
今作は上記の3作品のようなしっかりした本ではなくいわゆるリーフ。1話短編のようなものです。ちなみにストーリーはお腹が空いて空いて仕方がないのを我慢する話。いやまじで。
ギャラクタちん的にはその星の生命体とかを一切考えないでバクバク食べるパパが恥ずかしく(&ダイエット目的もあり)地球由来のものを食べないように制限しています。しかしギャラクタちゃんのお腹の中には宇宙サナダムシが入ってしまっておりいつもよりお腹が空いて仕方がない。もう出会う人、見るもの、全てのカロリーを計算してしまうのです。人類が気づく前に人類滅亡の危機を何度もすくいながらカロリーを求めるギャラクタ、やがて判明する宇宙サナダムシの正体…
って感じのおふざけストーリー。しかしそれでもギャラクタが人気になるのがよくわかるほど彼女の魅力に満ち溢れています。
ある意味伝説的な作品、読めてよかったです。
【アメコミ感想】ファンタスティック・フォー:カミング・オブ・ギャラクタス
「Marvel Unlimitedより引用」
今作もそれと同じマイルストーンズです。第2弾ですね。
今回はマーベルのファミリーチーム代表格、実写化には恵まれず、アニメ化は色んな意味で有名、今年8月からなんと再びファミリーチームとして始動するらしい宇宙忍者…ではなくファンタスティック・フォーです。
タイトルにカミング・オブ・ギャラクタスとありますが、インヒューマンズのオリジンも収録されている今作。というかギャラクタスのストーリーは2話で終わるのでインヒューマンズとの絡みの方がメインっぽい感じです。とりあえずインヒューマンズ編とギャラクタス編で感想をば。
インヒューマンズ編
まさにインヒューマンズ達が初登場したストーリー。メデューサだけは前から出てたみたいてますね。彼らはなんとヴィラン…ヴィランとして登場…いや、ヴィランというより敵対している人種として登場ですね。メデューサに関してはマダム・メデューサというめちゃくちゃ悪役な感じでサンドマンやトラップスター、ウィザードらとフライトフル・フォーとして登場します。この話ではもう普通にヴィランなのですが、その後そのメデューサを捕まえるために現れたゴーゴンを皮切りにしてロイヤルファミリーが皆登場しました。
これの凄いところはインヒューマンズの設定はほぼほぼ完成しているところですね。ブラックボルトの声の能力だけはまだ未定だったようで"過去に事故があり話せなくなった"という設定でしたがそれ以外は本当にしっかり形作られています。
ギャラクタス編
ぶっちゃけゴームズで見た内容とそう変わりないのが印象ですかね。スーがシルバーサーファーと仲良くなるのではなく、シングの恋人であるアリシアがそのポジションというのが数少ない違いでしょうか。あとウォッチャーとかギャラクタスの普通のおっさん感ね。
おまけ リードとスーの結婚式編
正直1番面白かった疑惑すらあります。タイトルの通りリードとスーの結婚式を描いたストーリーなのですが、アニュアル号だったこともあり沢山のヒーローが登場する豪華な一本に仕上がっています。まだアイアンマン=自分だと明かしてないスタークやデアデビル、スパイディ、キャップ、ファーストファイブ…うーん、アベンジャーズて普通に共演する面々とはいえ何故か豪華な気持ちになりますね。