アンダーサイド:シビル・ウォー 感想
あらすじ
全米の超人を二つに割って燃え上がるシビル・ウォー。だがしかし、全ての超人がこの戦いに参戦したわけではない。
超人登録法の是非でも主義主張の相違でもない、道を逸脱した己との戦いに明け暮れるムーンナイト。
煉獄よりの脅威と戦い続ける運命に殉じるゴーストライダー。
世間の耳目も届かぬ路地裏で、辺境の地で、シビル・ウォーの傍らで繰り広げられた戦いがここに明らかになる。
異形のヒーロー二人を主役に据えた異色作、ここに登場。
君はどちらに付く?
コミックス紹介文より引用
概要
シビル・ウォーのクロスオーバーシリーズ最終作。マスト・リードも終わりを迎えたため、月々勝手に届いてくれたコミックス達とはお別れです。いやー長い長いと思いながらもいざ終わると結構寂しいです。
そして最後を飾るのは闇を生きる二人のヒーロームーンナイトとゴーストライダーです。そしてこれを言うのも最後になってしまいました…
シビル・ウォー関係ねぇ!
ふう…満足
クロスオーバーを読む中で幾度となく記載したこの言葉、シリーズが進みキャラクターのマイナー度が上がるにつれ無関係さもぐんぐんと上昇してゆきました。それは最後の最後である本作も同様であります。なんなら紹介文に書いてますからね"全ての超人がこの戦いに参戦したわけではない"って。しかし!しかしです!この言葉も何度も言いましたね。関係なくても面白いと!では、感想いってみましょう!
ムーンナイト編
今作は二部構成、ムーンナイト編とゴーストライダー編で分かれています。二つのストーリーに絡みは無いです…無いです。
さて、ムーンナイト編。みなさん、そもそもムーンナイトさん知ってますか?
「Marvel Unlimitedより引用」
本名はマーク・スペクターという名の傭兵であるムーンナイト。古代エジプトの神コンシューの加護を受けたダークヒーローです。そして解説書によればマーベル版バットマンを目論んだものの設定を盛り込みすぎたがゆえキャラクターがブレたヒーローとのこと。
正直なところ、僕はキャラクターの設定などは知りながらも彼の単独誌には触れたことが無かったです。因縁のあるヴィランも知らないレベル。そんな僕が読んで思ったことそれは…
超ドラマ受けしそう。
ってとこですね。特にNetflix。
ムーンナイトはかなりパニッシャー系のキャラクター。敵をぼっこぼこにして吊るし上げて。しかし一方でコンシューが因縁のあるヴィランである故ブッシュマンの姿を借りてムーンナイトの心に揺さぶりをかけてくるため、ムーンナイトは常に心の声に苦しんで…あぁ、確かにバットマンだわこれ(ゲームのアーナムナイト)。でもこれで分かりませんか?こりゃドラマ受けするわっての。
戦闘は格闘メインなので実写化してもファンタジーになり過ぎないし、敵を追うだけでなく自らの内面との葛藤も描ける…ばっちりっすよ…と、ここまで書いてからもしかしたら…と思い調べてみたら、確定はしてないものの計画はあるようですね、ドラマ化。しかもやっぱりNetflix。やったぜ。
ゴーストライダー編
こちらは言わずと知れたヒーローですね。ジョニーは実写化もマブカプでゲーム化もしたし。現行のゴーストライダーであるロビーもエージェント・オブ・シールドでドラマ化してますしね。
「Marvel Unlimitedより引用」
今作で活躍するのはジョニー・ブレイズ。666のカケラに分かれ、遺体に取り付いたメフィストを追います。今回はカケラのうちの一つが二代目ジャック・オ・ランタンの遺体に取り付いたため、それを追います。もうね、ムーンナイトは申し訳程度にアイアンマンやキャップと絡みがあったんですよ。ゴーストライダーは一切無かったですね。ゴーストライダーが地元に住む保安官ハリーと共にメフィストを倒す話ですからね。
しかし関係無いなりに短く、読みやすく、それでいてゴーストライダーのかっこよさがあますところなく描かれており、非常に楽しめました!