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新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

何かを変えるため、巡る

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 「星の旅人たち」(原題 The way) 主演 マーティン・シーン

  

  妻の死をきっかけに疎遠になっていた息子の訃報を受け取ったトムは、息子はサンティアゴ巡礼を始めようとして天災に合い亡くなったことを知る。息子が何を求めてサンティアゴ巡礼を行おうとしていたのか。トムは息子の遺灰と共に、息子に変わりサンティアゴ巡礼を始める。

 

  というあらすじのロードムービーロードムービーらしく、出会いや未知の体験に溢れた作品となっています。

  では、そもそもサンティアゴ巡礼とは何なのか?

  サンティアゴ巡礼について記載されていたNPO法人「日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会」の情報をまとめますと、サンティアゴ巡礼とは

   ・全て歩くと約900Kmにも及ぶ巡礼

 

   ・ゴール地点はサンティアゴ・デ・コンポステーラと言われる場所で、そこには聖ヤコブの遺体があるとされている

 

  ・開始地点や目的、移動手段は自由

 

  ・巡礼者は道中スタンプを集め、ゴール地点を目指す

 

というものです。

移動手段は自由であるものの、多くの巡礼者は徒歩で歩くようで、実際トム達も徒歩で巡礼をします。目的が自由というのも映画内で表されており、ダイエットのためやスランプを脱するためなど本当に自由。「巡礼」という言葉や「ゴール地点には聖ヤコブの遺体」という事から宗教的な印象を深く受けますが、巡礼目的が上記の自由さであるため、宗教感や説教臭さは無く、非常に見やすい作品でした。

 

「旅感」

  この作品の見どころはなんといってもその旅感。ひたすら歩く作品であるため「旅感があるのは当たり前じゃ…」と言われてしまえばそれっきりなのですが、この作品から感じる旅感は「巡礼」であることならではの要素を感じることができます。例えば、道中出会った他の旅人と途中別れても、後ほど出会い、再開の喜びを感じることができます。それは巡礼である以上、複数あるのはいえ、同じルートを辿るから。道中の別れはあくまで速度差なのです。それに、道中どの街で何泊してどのように過ごすかに決まりなどは無いので、再開する可能性は十分にあるのです。なので、再開は自然で、ご都合主義な流れではありません。

  その他にも巡礼者専用の宿泊施設や、巡礼者であるから受ける歓迎など、普通の旅では得られない、見られない旅の姿を見ることができます(僕の場合、巡礼者への歓迎が良すぎて、荷物を盗まれるんじゃ…と何回も思ってしまう自分が嫌になりましたが)。

  

  そして旅の終わりがまた良い!トムとその仲間たちに大きな変化は見られません、ただ、それぞれが何か自分の人生に一つ決着をつけ、そして新しい何かを掴んだんだろうな、というのが感じられるだけなのです。それも、そう感じられるのは彼らの旅を見守ってきたから得られるものなのでしょう。この文章はネタバレのようでネタバレでは無いのです。

  僕自身、どこか一つの宗教を信じていたりするわけではありませんが、この巡礼は非常に興味深いものでした。500m毎くらいに巡礼者用の目印であるホタテのマークがあるらしく、割と手軽に挑戦出来そうなので、20代のうちに挑戦してみたいなぁと思いました!