【アメコミ感想】スパイディ:アフタースクール・スペシャル
あらすじ
"壁を這うヒーロー"の評判はますます高まるばかり。それに伴い、彼はマーベル・ユニバースにおいて新しい友人と……多くの敵を作ることになる!
エレクトロがニューヨークの全電力を奪い去る!クレイヴンの新たな獲物は……ピーター・パーカー? スコーピオンの針は、予想を裏切る痛い結末になる! 音波を操るクロウが騒ぎ立てれば、ブラックパンサーも参戦する! チームアップはこれだけじゃない。伝説の英雄キャプテン・アメリカが、ヒーローとは何か教えてくれるぞ。スパイディが友人を増やすかたわら、ピーターにも親友ができる。彼の名は…フラッシュ・トンプソン? でも、楽しい時間はここまで。そう、シニスター・シックスの登場だ!はたしてスパイディは、たった一人で6人の最強の宿敵たちを相手にできるのだろうか!?
本書より引用
概要
以前紹介したスパイダーマンの学生時代を描いた作品「スパイディ」
の新刊(最終巻)の感想です。
初めてのアメコミとして優秀な本作
やたらあらすじが丁寧なため、どんなストーリーかを語る必要がなくなってしまっておりますが…このシリーズは本当にアメコミ入門書、スパイダーマン入門書としては秀逸だなぁというのが最大の印象ですかね。今作では前作よりゲストキャラも豪華になっており、ブラックパンサー、キャプテンアメリカ、FF、ストレンジ、ギャラクタスなんかも登場します。チームアップするのはパンサーとキャップですね。そして敵はスパイダーマンの宿敵としてお馴染みのシニスター・シックスです。本当に入門書ですね。
今作は最終巻ということもあり、スパイダーマンとしても、ピーターとしても成長を遂げることになります。スパイダーマンとしては、キャップから学んだヒーロースピリットによって、スパイディからアメイジング・スパイダーマンになるまで。ピーターは、フラッシュに科学の勉強を教えた事で、いじめっ子といじめられっ子の関係から友人へと昇華し、グウェンとは見事に結ばれます。スッキリ終わっていい感じですね。
キャプテンアメリカの魅力も楽しめる
さて、そんな今作ですが、個人的に大好きなのがキャップとのチームアップ回。ピーターは毎日のように報道されるデイリー・ビューグルのネガティブ・キャンペーンに心が折れそうになります。そんな時に出会うのがキャプテン・アメリカ、ピーターはキャップとパトロールをする事になります。と、こんなストーリーなのですが、このストーリーではキャップのヒーロー過ぎないヒーローの姿を見ることができます。車を修理したり、子どものけがを手当てしたり。普段、強大なヴィランと戦っている彼ですが、キャップの正義には大きいも小さいも無いのだと感じることができます。
「Marvel Unlimitedより引用」
そして最後には、共にモードックを懲らしめるのですが、それでもスパイダーマンはAIMと訓練をしていた、と報道されます。それを見たキャップはデイリー・ビューグルに乗り込み、ジェイムソンに真実を書くよう詰め寄るのです。
「Marvel Unlimitedより引用」
スパイダーマンの魅力が溢れている一冊ながら、キャップの素晴らしさも十分に味わえる一冊でした!
スパイディ:アフタースクール・スペシャル (ShoPro Books)
- 作者: ロビー・トンプソン,ネイサン・ストックマン他,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2018/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る