新米の一歩目

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【アメコミ感想】アベンジャーズ:タイムズ・ランズ・アウトⅠ

アベンジャーズ:タイム・ランズ・アウト I (MARVEL)

 

あらすじ

 無限に広がる多元宇宙《マルチバース》…無数の命が繁栄するこの並行世界に今、危機が迫っていた。

 並行世界同士が衝突し、双方に滅びに至る《インカージョン》現象の発生である。

 アイアンマンら、ヒーロー社会でも指折りの実力者ばかりで結成された秘密結社《イルミナティ》は、インカージョンを阻止すべく、自分達の地球と衝突する運命にある、もう一つの地球「アース-13761」を破壊する。

 こうして当面の危機は去ったが、インカージョンが根絶されたわけではない。

 地球の、宇宙の運命を左右するかつてない危機を前に、イルミナティ、そしてアベンジャーズは最大の試練の時を迎えようとしていた。

 クロスオーバーの超大作『シークレット・ウォーズ』へと続く『タイムズ・ランズ・アウト』三部作の第一弾登場!

 

本書より引用

 

概要

 こんちは!Shoindyです!今回紹介するのは5月末に発売されたアメコミ「アベンジャーズ:タイムズ・ランズ・アウト」の第一弾です。今作はインカージョンというイベントの前フリ的作品ではあるものの、その規模は前フリなんてものには留まらず、すでにおもしろさと複雑さが入り交じったものとなっています。しかしながら、今作を手掛けているのが、あの「インフィニティ」を手掛けたジョナサン・ヒックマン。当時、インフィニティの感想を記事にした時も書きましたが今回もまた複雑な訳です。これは多分あれよ、3冊揃ってから1本の大作として読むのが正解なやつです。ですが自分ももう2年前の自分とは違う訳ですよ、今作1冊だけでもしっかり楽しんでやりました!

 

www.shoindy.com

 

三大勢力、ヒーローの”今”

 さて、今作は前述したインカージョンにもつながる物語。インカージョンとは、宇宙同士がぶつかり合って衝突しあうというド級の大災害です。それが原因で登場人物はその勢力を分断することになります。方向性の違いってやつですね。

 

アベンジャーズ

 老化したスティーブ・ロジャース率いるアベンジャーズは後述するイルミナティを追い続けています。

 かつて、インカージョンを防ぐためにインフィニティ・ストーンを使用しようとしたイルミナティ、しかしそれは失敗に終わり、イルミナティは他のユニバース同様”衝突先のユニバースを破壊する”という結論に至ります。しかしそれに反対したのがスティーブ。イルミナティの面々はスティーブを黙らせるために彼のインカージョンに関する記憶を消し去ります。しかし、クロスオーバー「オリジナル・シン」でスティーブは記憶を取り戻し、結果、イルミナティを敵とみなすことになります。

 この時点ではなんとS.H.I.E.L.D.の傘下のアベンジャーズ、メンバーはスティーブ、キャプテン・アメリカ(サム)、キャプテン・マーベル、スー・ストーム、ブラックウィドウなどなど、有名な面子です。

 

アベンジャーズA.I.M.)

 一方でそんなアベンジャーズのやり方についていけなくなったのがアベンジャーズA.I.M.)。富豪の親を持つミュータントのサンスポット(能力は太陽エネルギーを使った腕力強化)を中心とした若いメンバーが集まっています。キャノンボールやマニフォルドの他にはなんとソーも所属しています。

 ちなみに(A.I.M.)とあるのはA.I.M.を買収したから。実態は今まで通りなのですが、買収されたからヒーロー側です。世知辛い。

 

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イルミナティ

 元々は世界を導くリーダー的天才が集まっていたイルミナティ。その割にハルクを宇宙に送ったり、ストーンを集めて破壊しようとして失敗したりと余計な事をよくしています。彼らはアベンジャーズと対立し、インカージョンを防ぐ方法を考えていますが、そのうちにネイモアが脱却、アイアンマンはアクシス後失踪しています。メンバーはリード・リチャーズやハンク・ピム、ビースト、ドク・グリーン(ハルク)、ドクター・ストレンジブラックパンサーなど。

 

カバル

 最後の勢力はカバル。ネイモアを始めとし、なんとサノスやブラックオーダーが所属しています。衝突相手の全宇宙を破壊することに疲弊したイルミナティを見限り、自分達のユニバースを救い続けている彼らですが、サノスらは破壊前に虐殺を楽しんでいる節があり、ネイモアはカバルの現状に不安を感じています。

 

とまあ、見てもらって分かる通り、有名なキャラクター達はそれぞれの思想、意思によって分裂してしまっているのです。

 

動向の物語、アクションは少なめ

 今作は序章の3部作の第1巻なので、導入感は否めません。しかし、それでもアマデウス・チョ vs アベンジャーズの見栄えのいい戦いや、堕落したスターク、怒りに燃えているキャップ、依然としてヒーローをしているソーなど新鮮で見ごたえたっぷりです。ちょいちょい出てくるドゥームの動きにも期待ですね。さらに、この一冊でも時系列を上手く描いており後半のイルミナティ視点は必見です。

 上述したように3冊、さらにはシークレット・ウォーズが出てから読むと楽しめる部分、理解しやすい部分もあると思うので、この先への期待が高まります!

 

 

 

アベンジャーズ:タイム・ランズ・アウト I (MARVEL)

アベンジャーズ:タイム・ランズ・アウト I (MARVEL)

  • 作者: ジョナサン・ヒックマン,ジム・チェン,パコ・メディナ,ニック・ブラッドショウ,ダスティン・ウィーバー,ヴァレリオ・スキッチ,ステファノ・カセッリ,ケブ・ウォーカー,マイク・デオダード,秋友克也
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2019/05/31
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