新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

スーペリア・スパイダーマン:ワースト・エネミー感想

これは…1人の心優しきヒーローの終焉と、1人の悪人の正義の物語

 

スーペリア・スパイダーマン:ワースト・エネミー (MARVEL)

 ネタバレあります!

「スパイダーバース」などでも大活躍したスーペリア・スパイダーマンの誕生作がついに翻訳されました。

  しかしスーペリア・スパイダーマンのオリジンを描くにはスパイダーマン、そしてピーター・パーカーの歴史の中で最大といっても差し支えのない転換期を描く必要があります。それは…

ピーター・パーカーの死

 

  この本はスパイダーマンの日常から始まります、紙面には数多くのスパイダーマンのモノローグ、MJとの距離感を縮めようと考えていたり、アベンジャーズとして呼ばれることに慣れていなかったり、スパイダーマンにとっての日常が描かれます。そんな中スパイダーマンアベンジャーズから呼び出しが。なんと瀕死の状態でラフトに収監されているDr.オクトパスがピーター・パーカーを呼んでいるとのこと。ラフトに辿り着いたスパイダーマンアベンジャーズに頼みドク・オクと2人きりになります。

「ピーター…パーカー…」

 呟くドク・オク

「そう、私がピーター・パーカーだ」

そう答えたスパイダーマン

「いや…ピーター・パーカーは僕だ…」

「さっきまではな。だが今からは私こそがパーカーなのが  貴様の記憶は全部頂いた。貴様の人生も何もかも、残らず私のものだ  対する貴様はオットー・オクタビアス…」

 

  そう、既にピーターとドク・オクの中身は入れ替わっていたのです。

  このままではピーターの、スパイダーマンの姿で街を破壊されてしまうと考えたピーターは、ドク・オクとしてスコーピオン、ハイドロマン、トラップスターの助けを借りてスパイダーマンを追い詰めます。元に戻るにはオクトボットをスパイダーマンの首に差し込むこと。死力を尽くして戦う2人、しかしドク・オクの方が一枚上手でした。限界を迎えるDr.オクトパスの肉体、ピーターの脳裏にはベン叔父さんが浮かびます。

「起きてるんだろう?学校の時間だ」

「ベン叔父さん、あなたは…」

「部屋いっぱいの目覚ましより容赦ないね!」

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                   「Marvel Unlimitedより引用」

「…!?き、貴様…私に何をした?この頭から出て行け!」

  精神入れ替えの影響で2人の思考には僅かに繋がりが出来ていました。それに気づいたピーターは過去を思い出します。ベン叔父さん、メイおばさんに愛されていたこと、スパイダーマンの誕生のこと、辛かった戦い、そして…守れなかった人達

 

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                   「Marvel Unlimitedより引用」

「よせ、こんなことは望まん…」

スパイダーマンになりたかったんだろう?得るのは力だけじゃない」

「貴様…殺す!」

「無理だ 命の尊さを知った今では 命を奪われる…激痛を知った今では」

「耐えろよ 真の強さを見せてみろ 世界には戦って守るべき物があるんだ」

「こんな事…到底…不可能だ!」

「こんな事は…望んでない」

「なぜ…どうやって…こんな事を…」

「必要だからさ   大いなる…力には…」

「大いなる責任が伴う、か…」

「わかった」

「よし、あんたは…今からスパイダーマンだ」

周囲を取り囲む人の中からMJの声が聞こえます

「MJ?みんなの姿を見せてくれ」

「ほら」

「彼らを守ると約束してくれ」

「約束する」

「それは…僕が…ずっと…」

生き絶えるピーター

 

「さらばだ、ピーター・パーカー  お前は去ったが…お前の名を引き継いだのは悪党ではない 誓うぞ スパイダーマンになる  この比類なき頭脳と…果てしなき大志で…お前を超えた、これまで以上のスパイダーマンスーペリア・スパイダーマンにな!

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                      「Marvel Unlimitedより引用」

 

こうしてピーターはその人生に幕を下ろしました。

この完成度、ストーリーとしても優秀ですが、過去登場したキャラクターやベン叔父さんが登場したこと、そして最後まで「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉とともにあったことが非常に素晴らしいです。何度読んでも飽きないストーリーといっても差し支えないでしょう!もちろん、これはあくまで大まかなストーリーですから、実際読むと沢山の発見もありますよ!

 

 

一方後半ではスーペリア・スパイダーマンとしての活躍が描かれます。こちらまで書いてしまうと購入の楽しみが失われてしまうので詳しくは書きませんが、スーペリア・スパイダーマンは文字通りピーターより優れているヒーロー活動をしています。より効率がよく、より時間を有効に使います。しかしやはりピーターのあの不器用なりに一生懸命なところが愛されているのがよく分かるといいますか、やはりスパイダーマンはピーターなんだなということがよく分かる作りになっています。ですがコスチュームのかっこよさや、霊体化したピーターの存在など、読み応えたっぷりなだけでなく、次の巻も気になる素晴らしい出来です!

 この先にはスパイダーバースがまっていたり、もちろんアメコミならではの復活劇が待っていたり…スパイダーマンの物語はまだまだ続きます。しかしそれも含めて楽しいのがアメコミですから!

 

 

 

スーペリア・スパイダーマン:ワースト・エネミー (MARVEL)

スーペリア・スパイダーマン:ワースト・エネミー (MARVEL)

  • 作者: ダン・スロット,JM・デマティーズ,ジェン・ヴァン・メーター,ライアン・ステグマン,ジュゼッペ・カムンコリ,リチャード・エルソン,ウンベルト・ラモスほか,秋友克也
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2016/09/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (3件) を見る
 

 

 

 

アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド感想

 

アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド (MARVEL)

 

 

あらすじ

 宇宙より地球に謎の飛来物が複数落下した。発射地点が火星である事を掴んだアベンジャーズは、直ちに精鋭チームを派遣する。

 それが想像を絶する大異変の幕開けとも知らずに……。

 新鋭ジョナサン・ヒックマンが贈る、生命創造にまで遡る一大抒情詩、ここに開幕!

 最新・最強のアベンジャーズがここにある!

 

本書より引用

 

概要

 以前から何度か紹介していた、マーベル・ナウ!シリーズ

 

 

 

 

  その中でもメインにドスンと据えられた「アベンジャーズ」タイトルを持つ「アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド」の感想です!

 

よく知っているアベンジャーズが大活躍!

  まず表紙から見てわかるように、マーベル・ナウ!のアベンジャーズは映画「アベンジャーズ」と同じメンツが揃っています、まずその時点で最高なのが今作のいいところ。あ、何故かハブられてますがソーもちゃーんといますよ!

  衝撃的なのが、このメンバーが開始早々に完全敗北してしまうということ。映画の影響もあってかアベンジャーズの顔である彼らがなす術なく倒されていく姿は結構な衝撃です。彼らが敗北したのはエクス・二ヒロ

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「Marvel Unlimitedより引用」



 

アビス

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「Marvel Unlimitedより引用」



アレフ

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「Marvel Unlimitedより引用」



 

彼らは火星におり、過去幾度もあらゆる惑星の生命を破壊し、再度創造してきました。その正体は宇宙最初の知的生命体「建設者(ビルダーズ)」が不適切な生命種を滅ぼすため作り上げたアレフと、アレフが持参した種によって生まれた生命体です。

 

そんな彼らに取られられるアベンジャーズ、唯一地球に送り返されたキャプテン・アメリカは新たなメンバーと共に反撃を開始します!

 

総勢18人!たくさんのアベンジャー達

此度のアベンジャーズは大所帯でなんと総勢18人!ウルヴァリンスパイダーマン、スパイダーウーマン、ファルコンといった馴染みのメンバーに加え、キャプテン・ユニバースやキャプテン・マーベルとなった元Ms.マーベルなど近年よく目にするキャラクター、シャン・チー、サンスポット、キャノンボール、マニフォルド、スマッシャー、ハイペリオンといったアベンジャーズでは見ないキャラクターと多種多様な顔ぶれです!

 

「インフィニティ」に繋がる物語の幕開けなので、まだまだ始まりの部分ですが、盛り上がりも見せ場もしっかりあります!

  さらに、「ニュー・アベンジャーズ」シリーズや「AvX」などは一旦終了しての本作なので、ここから始めるのも全然アリの一冊です!

 

 

アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド (MARVEL)

アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド (MARVEL)

 

 

団結すれば立ち、分裂すれば倒れる

 

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ (字幕版)

 

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(原題 Captain America : Civil war) 主演 クリス・エヴァンス

 

 

概要

  MCU最新作がついにBlu-ray化です!

  コミックス版「シビル・ウォー」は今まで何度か取り上げて来ましたが、Blu-ray化によってやっと映画版を書けるきっかけができました!

  アベンジャーズタイトルの2作目である「アベンジャーズ: エイジ・オブ・ウルトロン」を経ての今作。物語冒頭のアベンジャーズの活動も最新のメンバーでの出動です。事件はその出動がきっかけにスタート。アベンジャーズの失態により被害者が出たことにより世間が声をあげ、ヒーローを政府認可すべきという協定ができてしまいます。

 それに従うべきというアイアンマンサイドと反対するキャップサイドの戦いの火蓋が切られます!

 

やっぱり見どころは飛行場!

  今作で注目はなんといっても飛行場の大乱闘。大乱闘の名前の通りチーム・アイアンマンとチーム・キャップが全員集合して戦います!

このシーンの何がすごいってキャラクター全員がヒーローで主人公、でもちゃんとみんな見せ場があること。たとえば今までのアベンジャーズは敵がチタウリ兵やウルトロンのロボット軍団であるため、アベンジャーズだけの見せ場を作ればオッケーなんですよね。敵はバッタバッタ倒されていけばいいので。ただこのシーンに関してはそうはいかないです。全員が主人公なので全員を活躍させないと行けません。しかしそれがバッチリ出来ている。全員がそれぞれのアビリティをしっかり活かした最高のシーンを見せてくれるのです!正直このシーンだけでもBlu-rayを買う価値アリですよ!いや本当に!

 

  しかしもちろん見どころは飛行場だけではありません!謎の男バロン・ジモの目的や新登場のキャラクターでメインストーリーに大きく関わるブラックパンサーの立ち回り。そしてラストの気になる終わり方、全てを含めて最高です!

 

遂に登場!スパイダーマン

  そしてやっぱり個人的に嬉しいのは我らが「親愛なる隣人」、そして僕が一番好きなキャラクターであるスパイダーマンの登場!彼はソニー・ピクチャーズとの協力体制によりMCUに参加できるようになったため、再再リブートしてのデビューです。僕は歴代スパイダーマン実写化の中では「アメイジングスパイダーマン2」のコスチュームが一番好きなのですが、今作からのスパイダーマンのコスチュームもなかなかに素晴らしいです!見た目はかなり初期っぽいのですが、目のサイズが可動式になったことでアニメやコミックスのような表情が出ていてかなりナイスです!

 

  ただ、やはりフェイズ3ということもありもう初心者への優しさが全然ありませんね笑

  知っていることが前提のセリフやストーリーラインになってきていますので、MCUが気になっているものの手を出していない人はここから入るのは難しいですし、過去のMCU作品全てを見るのもどんどん大変になってきています。

 

そうですね、とりあえずMCUに興味がありつつも触っていない人は

  アベンジャーズキャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー →アベンジャーズAoU→シビル・ウォー

くらいは見た方がいいと思います。そろそろ「まだ間に合いますよ!」って言いづらいので、是非見ましょう!笑

 

 

 

この先まだまだ控えているMCU作品、どの作品もクオリティが高く大満足できます!これからも楽しみです!

 

 

シビル・ウォー (MARVEL)

シビル・ウォー (MARVEL)

 

 

あれから15年、時が経つのは早すぎる

 

はじめに

   2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが発生し、多くの死者が出ました。当時は日本でも報道され、ジェット機ワールド・トレード・センターに衝突したというニュースは世界を震撼させました。僕はまだ小学校低学年であり、その悲劇のもたらすショックの大きさは理解しておりませんでしたが、それでもやはり、テレビでそのニュースが流れていた当時の事をなんとなく覚えています。

    そこで、本日はそんな9.11事件と関係のある作品の感想です。

 

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い (字幕版)

 

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(Extremely Loud & Incredibly Close) 主演 トーマス・ホーン

 

概要

  実は今作は劇場公開時に見たので2度目の視聴、ですがいま見ると結構思うことが違っていました。

  9.11テロに巻き込まれ大好きな父を亡くしたオスカーが、父の遺品からどこかの鍵をみつけ、その鍵に合う鍵穴を探してニューヨーク中を旅する作品。9.11がもたらした喪失感ややりきれない気持ち、どこへ向ければいいのか分からない怒りなどが見事に表現されています。

   ですが、ちょっと難しいというのが正直な感想。まず、上記の表現がなされているのいうのはオスカー役のトーマス・ホーンやその母リンダ役のサンドラ・ブロックの高い表現力、演技力からしっかり伝わってきます。しかしそのリアリティはやはり災害などで大切な人を亡くした人にしか分かり得ないです。

   そして次に難しいのがオスカーへ感情移入し辛いというのがあります。オスカーは頭のいいものの少し変わり者の少年。父の死により怖いモノが増え、パニックになりやすい少年です。しかしそんなことよりなによりオスカーを好きになれないんですよね。変わり者であるとか、父を亡くしたからとかあると思うんですけど、それを差し引いてもうーんと思ってしまうほど自己中心的な男の子です。他の人がツラいとか眠いとかそんなの全然気にしない、ガンガン踏み入れてくる、しかも自分が怖いと決めつけたことには異常なまでに避け、過剰な防衛行動に出る割に下に見た人にはすごく不遜な態度。正直、出会った人々が優しくて良かったねと言わざるを得ないほどです。

   逆にすごく素敵なのがオスカーの母リンダ。物語終盤で彼女の行動が明かされますが、その際のオスカーとリンダが語り合っているシーンは本当に素晴らしい。愛に溢れており、少しウルっと来てしまいました。この映画は上記のオスカーとリンダが語り合うシーンを始めとした素敵なシーンはほとんどが終盤に集約されています。終盤では先ほど述べたオスカーのキャラクターも気にならなくなりますよ。

 

  本日9月11日をもって、悲惨な事件から15年という月日が流れましたが、これを機にこういった作品に触れることで、悲劇を忘れないことや時には思い出すことをしてみてはいかがでしょうか?

アンキャニィX-MEN:レボリューション感想

アンキャニィX-MEN:レボリューション (MARVEL)

 

 

あらすじ

ミュータントの同胞であるスカーレット・ウィッチが引き起こした「M-デイ」により、ミュータントは絶滅寸前の状態に追いやられた。

種族の復興に奔走するサイクロップスは、禁断の力、「フェニックス・フォース」こそミュータント復活の鍵と信じ、ついにその力を手に入れる。

神にも等しい存在となった彼は、人類とミュータントの共存を目指す革命に着手するが、あまりに急進的なその行動は世の反発を招き、アベンジャーズとの対立の末、彼はフェニックスの力を失い、獄に繋がれる身となってしまう。

しかし、戦いの末に世界に散ったフェニックス・フォースは無数のミュータントを生み出していた。サイクロップスの願いは叶えられたのだ。

マグニートー、マジックら、同志の協力で脱獄を果たしたサイクロップスは、新世代のミュータント達を導くべく、新たな戦いに挑む。亡命者の汚名を着ながらに……。

『AVX』後の新たなX‐ユニバースを描く「マーベルNOW!」の注目タイトル、ここにスタート!

本書より引用

 

概要

 

「AVX:アベンジャーズ VS X-MEN アルファ & オメガ」

 

AVX:アベンジャーズ VS X-MEN アルファ&オメガ (MARVEL)

で脱獄したサイクロップスを始めとする新生X-MENを描いた今作。新生X-MENとは言いますがメンバーがサイクロップス、エマ・フロスト、マジック、マグニートーと危険なメンツの上そもそも脱獄犯であるためヒーローチームと明言していいのか微妙なポジションです。ちなみに他のX-MENのメンバーやミュータントの多くはウルヴァリンが学長を務めるジーン・グレイ学園におります。

  物語の主軸としてはアンキャニィX-MENの面々がAVXを機に誕生した新たなミュータントを保護し、新生エグゼビア学園に迎え入れるというもの。これだけ聞くとかなり平和的ですが、マグニートーが共にいることから分かる通りかなり過激な方法でミュータントの保護を推し進めます。その行動もタイトルから分かる通り「革命」と捉えており、いろいろな意味で危険な存在となっています。

 

敵はアベンジャーズ

  そんな彼らであるため、対峙する敵も凶悪なヴィラン!!……という訳ではなくミュータントを迫害する市民やアベンジャーズなど、特にアベンジャーズはAVXのしこりが残っており険悪な関係のようです。

 また今回からのサイクロップスマグニートーのコスチュームにも注目、マグニートーは今までの紫ではなく白コスチューム、サイクロップスの新バイザー(バイザーでいいのか?)もイカしてます!どちらもゲームアプリ「マーベル:パズルクエスト」で登場しており馴染みはあったのですがコミックスで見られると別格の嬉しさがあります!

 

 

アンキャニィX-MEN:レボリューション (MARVEL)

アンキャニィX-MEN:レボリューション (MARVEL)

 

 

ワールド・オブ・スパイダーバース感想

 

ワールド・オブ・スパイダーバース (MARVEL)

 

 

あらすじ

スパイダーアーミーとインへリターズが激突したスパイダーバースの戦い。

多元宇宙を股にかけた激戦の裏では、幾つもの知られざる戦いが繰り広げられていた。

インへリターズに無限の命を与えるクローン施設の破壊に赴いたスカーレット・スパイダーら、ピーター・パーカーのクローン達。

密命を帯びて、インへリターズの本拠地へと潜入したスパイダーウーマンとシルク。

インへリターズ打倒の鍵を未来世界に求めたスパイダーマン2099とレディ・スパイダー。

一方で、そんな死闘が展開されているとも知らず、気ままな日常を過ごすスパイダーもいれば、戦列に加わる事すらなく、敢え無く潰えた者もいる。

各々が各々の生を生きた末に交錯するスパイダー達の運命。インへリターズとの決戦に向け、史上最大スパイダーアーミーが結成される!

スパイダーバース本編をも上回る数のスパイダーが登場するスパイダーバースの集大成、ワールド・オブ・スパイダーバース。三部作を締めくくるシリーズ最大のボリュームでついに登場!

本書より引用

 

概要

スパイダーバース完結!

三ヶ月にわたり展開したスパイダーバース邦訳シリーズ、ついにその最終巻ワールド・オブ・スパイダーバースが発売されました。

しかし今回のスパイダーバース、表紙より注目すべきはここ!

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分厚っ!重っ!

半端ないボリュームと重量感です笑

つまり読むのにものすごい時間がかかったわけです!昨日更新したかったんですけどね!無理でしたね!

 

スパイダーバース、その裏側

さて、ワールド・オブ・スパイダーバースはエッジ〜があらゆるスパイダーがスパイダー軍団に所属するまでを描いたのに対して、本編の裏側を描いたものになっております。

スパイダーバース本編で度々「この続きはスパイダーバース#2で!」のような表示が出るのですがその「この続き」を集めた一冊ですね。なので我らがアース616スパイダーマンはメインストーリーにいたため今作ではほとんど出番がないのです。

 

そしてその裏側ストーリーには何があるのか、紹介していきます!

 

①クローンによるクローン防止作戦!

 

インヘリターズがクローン技術を用いているため、倒しても倒しても復活してしまう!

そこでクローン製造の本拠地を破壊するためスパイダー軍団のなかでもクローン生まれの3人が動き出す!

メンバー

・スカーレット・スパイダー(ケイン・パーカー、アース616)

スパイダーバース本編でも「アザー」として重要な役割を果たしたスパイダーマン、ピーターのクローン。

ハズブロ スパイダーマン マーベルレジェンド 6インチ アクションフィギュア スパイダーシリーズ スカーレット・スパイダー/Hasbro SPIDER-MAN MARVEL LEGENDS 6inch SP//dr SERIES SCARLET SPIDER 【並行輸入品】映画 最新 マーベル レジェンズ ML スパイダーバース ケイン

スパイダーマン(ベン・ライリー、アース94)

スカーレットと同じくピーターのクローン、クローン・サーガ時代に彼こそが本物でピーターがクローンと判明したが結局はピーターが本物と判明、アース616では戦死している。こちらは戦死していない世界線

ハズブロ マーベルレジェンド ヴィンテージパッケージ 6インチ アクションフィギュア スカーレット・スパイダーマン (ベン・ライリー) / Hasbro 2018 MARVEL LEGENDS 6inch RETRO SUPER HEROES SCARLET SPIDER-MAN 最新 レジェンズ ML スーパーヒーローズ レトロ [並行輸入品]

 

・ブラック・ウィドウ(ジェシカ・ドリュー、アース1610)

元スパイダーウーマンでピーターの女性版クローン、マイルズ・モラレスと同じくアルティメットユニバース出身。

 

 

クローンストーリーはベンのカッコよすぎる姿や敵として立ちはだかるアイアンマン、ヒューマントーチなど見応えたっぷりでした!ウィドウがちょっと気になってしまったのでアルティメットユニバースに手を出しそうな予感がして恐ろしいです笑

あとこのベンのフィギュアめっちゃほしい高い。本編では普通のスパイダーの格好ですけどね。

 

②シルクちゃん逃走劇!

スパイダーバースでインヘリターズに重点的に追われていたシルクの逃走劇!

 

メンバー

・シルク(シンディ・ムーン、アース616)

スパイダーバースでは「ブライド」として重要なポジションにいた女性。ピーターと同じく蜘蛛に噛まれて能力を得た。

Silk #1 Marvel Comics

 

・スパイダーウーマン(ジェシカ・ドリュー、アース616)

スパイダーマンと直接のつながりは無いものの古くからいる女性ヒーロー、アベンジャーズにも在籍している一方ハイドラと関係があったりスクラルに入れ替わられたりしてる人

 

コトブキヤ SPIDER-WOMAN MARVEL美少女 スパイダーウーマン 1/7スケール PVC塗装済み完成品

スパイダーウーマンがコスチュームチェンジするきっかけも収録されているストーリー、またインヘリターズの弱点である放射能を発見した経緯も描かれているなど重要な部分が多く描かれています!

 

③2099年で大暴れ!

スパイダーバース本編で倒したインヘリターズの1人、デイモスを調べてインヘリターズの弱点を調べようと2099年に来たスパイダー達、追ってくる新たなデイモスとの一騎打ち!

 

メンバー

・スパイダーマン2099(ミゲル・オハラ、アース928)

2099年の未来で活動するスパイダーマン、スパイダーバースからの登場ではなく以前からいたため、アース616のピーターとの繋がりもある

コトブキヤ ARTFX+ MARVEL NOW! スパイダーマン2099 1/10スケール PVC製 塗装済み簡易組立フィギュア

・シックスアームド・スパイダーマン(ピーター・パーカー、アース92100)

スパイダーパワーを消すための薬品の影響で逆に腕が6本になってしまったスパイダーマン

・レディ・スパイダー(メイ・ライリー、アース803)

メイ伯母さんが知識と才能によってスーパーパワーではなくアイアン・スパイダーのような腕と発明品で戦うスパイダー、インヘリターズからは偽物扱いされている。

 

 

 なぜ最後に再びレオパルドンが出てきたのかやレディ・スパイダーの悲しい最後など他2作品に霞まないほど濃く熱い展開です!

 

まとめ

上記の3つのストーリーをメインにしながらも、他にも格ゲーの世界のスパイダーマンや新聞のマンガスパイダーマン、名前だけ登場の映画スパイダーマンや舞台版スパイダーマンなどなど、前2作に負けず劣らずのスパイダー尽くしでした! 

しかも!同封されていた広告によるとスーペリアスパイダーマンの邦訳も決定など、スパイダーマン絶好調です!!

 

 

スパイダーバース【限定生産・普及版】

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エッジ・オブ・スパイダーバース (MARVEL)

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ワールド・オブ・スパイダーバース (MARVEL)

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【アメコミ感想】アンキャニィ・アベンジャーズ:レッドシャドウ

 

アンキャニィ・アベンジャーズ:レッドシャドウ (MARVEL)

 

 

 

あらすじ

 スカーレット・ウィッチが引き起こした「ハウス・オブ・M」の事件の結果、絶滅寸前の状態に陥ったミュータント。

だが、フェニックス・フォースの到来は彼らに再び繁栄をもたらした。

ミュータントが再び、人類と肩を並べる存在となったのだ。

 しかしそれは、人類とミュータントの緊張状態の再燃を意味していた。

 フェニックス・フォースを巡る戦いで矛を交えたアベンジャーズX-MENは、この新たな事態に対し、これまでにない対応を迫られる。

 チャールズ・エグゼビア教授が夢に描いた人類とミュータントの平和的共存を実現すべく、二つのスーパーチームが手を取り合う時代が来たのだ……。

 アベンジャーズX-MENのベストメンバーが集う、最強チーム!「AVX」後の新たなマーベルユニバースを描く「マーベルNOW!」の旗艦タイトル、ついに登場!

 

本書より引用

 

 概要

 AvsXを経て世界は一変したマーベルユニバース、絶滅の危機を迎えていたミュータントは増えましたが一方でサイクロップスの逮捕やプロフェッサーXの死亡など大きな傷を残しました。

 人類の立場としてミュータントとの相互理解の足りなさを実感したキャプテン・アメリカはこの機会に新たなアベンジャーズを結成しました。それはミュータントと人類が混在しているチーム、このチームで戦う姿を人類に見せることで、人類とミュータントとの歩み寄りを目指しました。

 それが本作「アンキャニィ・アベンジャーズ:レッドシャドウ」です。

 

新たなマーベルシリーズ「マーベルナウ!」の始まり

 

 表紙にいるフード被ってるローグ、いいですよね!フードローグの活躍が見たかったので読む前から凄く楽しみでした!またハボックはアベンジャーズアライアンスの1でも非常にお世話になったの愛着があるキャラクターだったため、ハボックが参加しているという点もワクワクさせてくれます。

 

そしていざ読むと…

こ、これは!面白いっ!!

ハボックとローグ、登場どころかド級のメイン!しかも登場するヴィランもビッグネームであるレッドスカル!

こんなの面白く無いわけがない!

物語のテーマはミュータント差別というマーベルユニバースにおいては昔から扱われてきたものではありますがそれでも斬新でした!

今まで読んできたニュー・アベンジャーズ系列とはメンバーが大きく異なるのも見ごたえがあります!同じなのキャップとウルヴァリンくらいです。

 

 今作は「マーベルナウ!」のメインストーリーということもあり、登場するレッドスカルは後々に大きな影響を与えます。そういった意味も兼ねて今作は必読の一冊でもあるのです。

 

物語のはじまり

 そして、もう一つ、今作の魅力として”ここから始まる物語”という部分があげられます。もちろん、今作には「AVX」の余波が大きく響いています。しかし、それでいて新しい物語として展開されているので、ここを入り口にすることが出来るのです。マーベルは巨大コンテンツであるが故、どこから入ればいいか分からないという方はここから読むことができるのです!

 

それにしてもついに邦訳版の最新に手が届きそうなところまで来られました、いやーここに来るまで長かった、金銭感覚も狂わされました笑

最新まで行けばデアデビルホークアイ単独誌といったメイン外の邦訳にも手が出せそうです!ホークアイ、気になってたんすよねぇ

DCも読みたいですけど最近のアメコミは物凄い勢いで発売されてますからまだまだ先になりそうです…

 

 

アンキャニィ・アベンジャーズ:レッドシャドウ (MARVEL)

アンキャニィ・アベンジャーズ:レッドシャドウ (MARVEL)