インフィニティサーガの集大成!正に傑作「アベンジャーズ:エンドゲーム」ネタバレ感想!!
「アベンジャーズ:エンドゲーム」(原題 Avengers:Endgame)主演 ロバート・ダウニー・Jr/クリス・エヴァンス 他
あらすじ
サノスの手によって全世界の生命体が半数になってから幾日。残されたヒーロー達が再び動き出した。新たな希望を胸に、地球は、ヒーローは、失ったものを取り戻せるのか……
概要
ありがとう…今まで、本当にありがとう。
遂に、遂にこの時が来てしまいました。MCUの最新作であり、10年続いたインフィニティ・ストーンを巡る「インフィニティ・サーガ」の完結編「アベンジャーズ:エンドゲーム」、それが公開となりました。見終わったときには上述した感謝と、作品そのものへの感動、そしてなんとも言えない寂しさに包まれました。正直、どこまで書くべきか、何を書くべきかわからないほど凄すぎた作品ではありましたが、なんとか記事に落とし込んでいこうと思います。
タイトルにもありますが、ある程度ネタバレをしていますので、気を付けてください。この先見る予定があるのであれば、頼むから読まないでください。どうか、映画そのものを100%楽しんでください。
全ての総決算、何もかもが熱く、全く予想できなかった。
衝撃のストーリー
さて、今作のストーリーは何もかもが予想をはるかに超える出来栄えとなっていました。例えば、恐らくかなりの人が知っていたであろう情報の「タイムトラベル」。確かに、噂通り量子世界を旅して過去に向かうという展開は今作にありました。しかし、過去の世界でサノスと戦う訳ではなく、過去の世界ではストーンを集めるというものでした。というのも、過去は変えられないという絶対条件があるようで、過去にいってサノスを倒しても、消滅の事実は変えられないというのがMCU的時間のルールなのです。
さらに物語はまさかの5年後からスタートします。いやこれ誰も予想できないですよ。「キャプテン・マーベル」のエンディングでアベンジャーズマンションにやってきたキャロル、もうここで決戦に向けて動き出すと思うじゃないですか。でもそこからある展開を経てなんと5年の月日が経ちます。もう唖然。
そしてあのサノスも冒頭のとある展開からどうボスに帰り咲かせるのかと思いきやまさかの過去サノス!過去からのサノスを出し、さらに目的をより凶暴にしたことで見事に「インフィニティ・ウォー」で描かれたサノス像を破壊し、”ヴィラン”として際立たせました。IWはサノスの物語ということもあってサノスに肩入れする声もあったらしいですからね。それを打ち消したのは流石と言わざるを得ません。
まさかのコメディシーン
そして驚きだったのが、前作IWに比べて圧倒的にコメディシーンが増えたこと。前作がほとんど暗い展開だっただけに今作も同様の雰囲気を予想していたのですが、見事裏切られました。これは5年経たせたからできる技ですね。心に少し余裕が生まれたというか。スコットが加入したのも大きく、彼がいなければ物語も始まりませんし、コメディ要素も少なくなっていたでしょう。また、ソーもビール腹の引きこもりというコミックリリーフ化しての登場だったこともコメディ要素の拡大に貢献していますね。個人的には「バカが座ってる」とか、「彼はアホなのか?」「アメリカのケツ」「彼か木しか選択肢はなかった」あたりが好きです、あれ、こうやってみるとネビュラもかなりコメディに貢献してますね。コメディ要素は無くていいという意見もありそうですが、MCUは基本的にコメディ多めなので、MCUらしさが出ていて良かったですね。
最終決戦は本当に心に刺さる
そして迎えた最終決戦。まず、めちゃくちゃアツいBIG3(アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー) vs サノス!今回のサノスはインフィニティ・ストーンを所持していない代わりにダースモールのライトセーバー的なブレードを持って登場です。このプロペラ剣かっちょいい。
まずもうさ、BIG3が共闘しているってだけで目頭が熱くなります。ソーの雷撃をアイアンマンがアーマーで受けて超強力なユニビームにしたり、キャップの盾が割れたりと熱い戦い。しかし一番の注目はやはりキャップがムジョルニアを持ち上げたことでしょう。実は「エイジ・オブ・ウルトロン」の冒頭でキャップはハンマーを少しだけ揺らすことに成功しており、その時の伏線が今になって回収されました。展開の熱さもさることながら、それを見たソーが「やっぱりな」と驚かなかったのがまた熱いです。
そして、やがて集結する歴代のメンバーたち。サノスに消滅させられた者たち、魔術師、アスガルド人、ワカンダ人。全員が再び、サノスの前に立ちはだかります。そして、互いの軍隊がぶつかりあう直前。遂に、MCUが今までやってこなかった、焦らしに焦らし続けたアレを行うのです。
「アベンジャーズ!!……アッセンブル」
はい、泣いた。泣きましたさ、こんなの泣かないわけ無いでしょ。最初で最後のアッセンブルは仲間を鼓舞するというより、噛みしめるようなものでした。
そこからはもう息もつかせぬ怒涛の大規模戦闘。そんな中でもワスプはスコットと合流し、ロケットはグルートをかばい、アイアンマンはピーターに再び会っているのをみてまた泣きそうになります。そんな時でもコメディを忘れないんだからもう感情はぐちゃぐちゃでした笑
追いかけ続けてくれたファンへのご褒美にあふれている作品でもあった。
と、本編は文句なしの感動大作である一方で、今作は正に総決算、今まで追いかけてくれたファンサービスが存分に盛り込まれた作品でもあります。なので、ここで印象深かったところや好きだったところをいくつか紹介しようと思います。全てとはいいません。多分網羅出来てないし。
MCU編
MCUのファンサービスは本当に多かったです。特に出演陣に関してはすごかった。エンシェント・ワン(ストレンジの先生)、降板を明言されていたナタリー・ポートマン演じるジェーン、ラムロウ、シットウェル、ハーレー(アイアンマン3の少年)、フリッガ(ソーのお母さん)、ドラマで出演していたジャーヴィス(人間)、ハワード・スタークなど、過去に戻れる展開を活かして死亡しているキャラクターまで登場します。特にエンシェント・ワンは「アベンジャーズ」のNYの戦いの裏側でサンクタムを守っている姿で出てきており、物語の補完をしてくれているだけでなく、何なら「ドクターストレンジ」の本編より良い印象でした笑
さらに、過去の人物と出会えることで、メインのアベンジャーズの面々の心を浄化する展開に繋がるのも好印象でした。
そしてシーンとしてもファンサービス多め。多分みんなも大好きでしょうけどウィンターソルジャーのエレベーターシーンのオマージュや「アベンジャーズ」のロキが捕まった後の描かれなかった展開、キャプテン・アメリカのセリフ「一日中続けていられるぞ」とかね。そして何より”I Am Ironman"。今まで追いかけてくれたご褒美であるかのようなシーンの連続に心が揺さぶられます。
コミックス編
もちろん、ファンサービスはMCUのみではありません。コミックスファンにとってもかなり嬉しいサービスに満ち溢れていました。
まずは今回のハルクでしょうか。バナーと融合し、プロフェッサーハルクとして登場しましたが、これはコミックでも割とある展開、怒れば怒るほど強くなるという性質上戦闘力は落ちてしまうものの、その耐久力や知能はチームに多大な貢献を果たします。そしてソーが地上に築いたアスガルドことニューアスガルド。こちらも実はコミックスでもある展開。MCUと同じくアスガルドが落ちた時にオクラホマ州に出現し、割と地球人とも交流していました。
驚いた(嬉しかった)のは、若きハンク・ピムが登場したシーン!あそこにはアントマンの初期のヘルメットが置かれています!ピムのアントマンといえばあのヘルメットか触覚が生えているやつなので、ファン的にはたまらないのです。
コスチュームといえばロケットもコミックスデザインのコスチュームで登場。ガーディアンズの面々はコミックスとのデザイン差が広いので実写で見ることができる喜びですよ。
そして一番印象的だったのはなんといってもサムがヴィブラニウムシールドを受け継いだこと!実はバッキーもファルコンもコミックスではキャプテン・アメリカを継いだこともあり、ファルコンのキャプテン・アメリカはかなり最近の展開だったりします。これから先のファルコンキャップの活躍が楽しみで仕方がないですね!
ちょっと気になった点も…
と、ここまではひたすらに今作の素晴らしい点を挙げてきましたが、実は今作の中で一つ、納得がいっていない点があります。え?ネズミがアントマン助けたところ?あそこはアントマンらしくていいでしょ。
僕が気になったのはラストシーン、老スティーブの出現シーンです。実は、この記事を書くより前、僕が作品を鑑賞した日にマベストディスコードでさんざん議論済みではあるのですが、正直まだ納得がいっていないのです。
問題のシーンはキャップが再び過去に戻って借りてきたインフィニティ・ストーンとムジョルニアを返却するシーン。量子トンネルの関係でキャップが過去でどれだけの時間を費やそうと現在では5秒ほどしか経たないのですが、バナーがキャップの帰還スイッチを押してもそこに姿はなく…少し離れたところで老人になったスティーブとして登場するというものです。
実はここ、一見かなり穴だらけ。MCUのタイムトラベルでは過去の世界は直接現在に影響しない…ハズ(間違っていたらすいません)。だからこそ過去でベイビーサノスを倒すという案が却下されているのですが、その考え方だと、キャップが過去で帰還を拒否してそのまま生き続けても同じ”現在”には辿りつけないハズなのです。では、ラングのコメディシーンのように老体まで過ごしたスティーブがトンネルを通ってきたのかというと、出現場所的にそれも違和感。
おそらくはファンの満足と納得を優先された結果かもしれませんが、このシーンだけは辻褄があっておらず、もやもやするのです。まあ、この考察で議論するのも楽しかったから良いんですけどね。答え、求む(笑)。
まとめ
これまで築き上げ、多くの人々を興奮と熱狂の渦に巻き込んできたMCU。「アベンジャーズ:エンドゲーム」は、今作が集大成ということもあり本当に何もかもが素晴らしく感動と、興奮と。そして少しの喪失感を味わえる傑作でした。
とはいえ、MCUの世界は終わったわけではなく、後が控えている「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(MCUのピーターニューヨークにいるほうが珍しい説)や、ディズニー+で配信予定のドラマ群。まだ見ぬ新作と、世界はこれからも広がっていきます。ペースは落とすらしいけど。今作はあくまで「インフィニティ・サーガ」の完結編。これから先も、僕たちを夢中にさせてくれることを祈っています。とはいえ、
今まで、本当にありがとう。今までも、そしてこれからも、3000回愛しています
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